問題児が駒王学園に来るそうですよ?―ただし、一人とは言ってない― 作:金谷沙原
文章がワケわからなくならないように気を付けねば…
プロローグ
夕暮れの公園。
そこそこ広い児童公園の中心、備え付けられた噴水の前に立つ少年と少女以外、人影はない。
不意に片方の影が膝をつく。
「ふふふ、ごめんなさいね。でも、恨むなら私ではなくあなたに神器(セイクリッドギア)を与えた神を恨むことね」
少年は少女の言葉が理解できなかった。
いや、言葉だけではない。
先程までとは別人のような冷ややかな笑みもそうだが、背中から生えている黒い翼もわけがわからなかった。
更に、自分の腹部を貫通する、光で出来た槍のようなものが発する激痛で、ますます事態が理解できない。
「まあ、そんなこと言ってもほとんど理解できていないかしら?それじゃあね。あなたとのデートなかなか楽しかったわよ」
身体が前に倒れ込み、少女が歩き去っていくのを眺めていた。
何なのだろうか?自分は何か大それたことをしてしまったのだろうか?
告白されて、付き合って、デートして…
たったそれだけの為に自分は死なねばならないのか?
考えても答えは見付からず、既に光の槍は消え失せ、ぽっかりと空いた腹部からは血が溢れだしていた。
自分は死ぬらしい…
漠然とだが、それは理解できた。
どうあっても助からないことも同時に理解した。
だが、
生きたい…!
まだやりたいことが沢山ある。未練だらけだ。
故に少年は願った。誰でもいい、何でもいい、助けて欲しい、と。
願い虚しく闇がさらに空を侵食し、少年の姿を隠していく。
諦めかける少年の目の前に血が流れてきた。
その紅はある人を連想させた。
彼の通う学園にいる、紅髪の美少女。
あんな人に看取られたら本望なのに、と少年が思ったとき彼に影が射した。
「貴方が呼んだのかしら?」
美しい少女の声だった。
身体を動かそうとしたが、既に自分の身体にはそんな力は無いらしく、身体を動かすどころか指先ひとつ動きそうになかった。
助かった、と思う一方無理だろう、とも思う自分がいた。
血を流し過ぎたのか、体温は下がり、先程まで気が狂いそうなほど痛かった腹部は、ほとんど痛みを感じず、むしろ心地よい眠気が襲い始めていた。
「死に掛かっているわね。助かりたい?」
助かりたいか否かで云えば当然助かりたい。
薄れゆく意識の中、美しい少女の声が悪魔の甘い誘いのように感じられた。
だが、構わなかった。
助かることが出来るならば悪魔に魂を売ってもよかった。
それを声に出したかったが、指先ひとつ動かないのだ。
当然声など出るはずもない。
薄く開いた唇から浅い呼気だけが吐き出された。
「喋れないわよね。まあ、いいわ。勝手に助けてしまうから。また後で会いましょう」
その声を最後に少年の意識は途切れた。
最後に見た視界には赤い、とても紅い髪が映っていた。
プロローグ1000文字越すのキッツいですね!
誰か上手いやり方ご存知ないですかね(切実)