「あの! 虹ヶ咲学園の人ですか? あの、学生寮ってどこに……」
「あら、迷子なの? 奇遇ね、私もま・い・ご」
「お互い頑張りましょう」
「……え?」
☆
「果林ちゃんも一緒に同好会来ればいいのになぁ」
「今とんでもない回想なかったかしら? というか私群れるの苦手なの知ってるでしょ」
おそらくこうなっていた世界もあり得ると省略させた。
ただ一つ言えることは、エマと果林は仲良しである
☆
エマは彼方をなでながらスイスの子ヤギの話をしていた。
歩夢からホームシックのことも聞かれたが、みんなが妹みたいだと(一名弟)言われ璃奈も喜んでいた。
そんな話をしているとせつ菜とかすみがきて、今歩夢の動画が再生回数が多いことを告げる。
「コメントもたくさん」
「そこで提案ですがPV(プロモーションビデオ)を作りませんか!」
「なるほど流石せつ菜、いい案だ編集は……」
「私がやる。侑さんからアイデア貰った」
そしてPV制作が始まったのだが思いのほか、好評なのも多かった。侑も勘助もみんなからスクールアイドルのこと詳しすぎると褒められたが、実は侑と勘助のマネージャー同士でスクールアイドル勉強会をしていたのは二人しか知らない。
「エマさんはポカポカするものか……しずくさん、なんかあるか?」
「演劇だと衣装を着れば雰囲気出ますけどね」
「あ、それなら」
☆
果林のつてで服飾同好会に来た同好会メンバー。勘助は念のため後ろを向いてエマの着替えを待つ。
「それにしても果林さんがこんな場所と繋がっているとは思わなかったです」
「たまたま知り合いがいただけよ」
「果林さんってツンデレですよね」
「生意気言わないの」
そんないい争いを勘助と果林がしながらメイド服や浴衣、などを試着したエマを見て果林が鼻血を噴き出したのはよくあることだった。
☆
「あら、奇遇ね」
「こんにちは果林さん」
勘助は少し昼ごはんの後、廊下で果林と会った。軽くあいさつを交わしたが、勘助は果林に一言聞いた。
「エマさんずっと誘ってましたけどスクールアイドルしないんですか?」
「できないわよ、モデルの仕事もあるし」
「モデルやってたんですか、それでもすこしは……」
勘助が言い切る前にやらないと、バッサリ切った果林。不自然に思った勘助は聞いてみた。
「エマさんと何かありましたか?」
「別に……何もないわ」
「……私は、果林さんのスクールアイドルありだと思いますよ」
「何も知らないくせに何を言ってるの?」
「果林さんのことは何も知らないですけど、普通のテレビアイドルもモデルの人いますからやってみたくなればやっていいかと思います」
「私は男でスクールアイドルは出来ないけど、普通のアイドルは出来ますしね」
「……時間内から急ぐわね」
そう言って果林は勘助の横を抜けようとした。勘助は最後にと果林に言った。
「ガラじゃない、は違いますよ。俺は、本気で果林さんがスクールアイドル似合ってると思います」
「うるさいわね……ほんと生意気」
そう言って果林は勘助を通り抜けた。
☆
「あれ? アンケート用紙どこ行ったのかしら?」
果林はアンケート用紙を探していたどこかに挟めて机の上に置いたが、見つからない。そうこうしているとノックが聞こえた。出てみるとエマが息を切らして果林の手を引き来てほしいと外へ連れて行った。
「今日わたしに付き合って」
「え? 告白? ええ、喜んで一生幸せにするわね」
そんなわけない。そのままエマに連れて行かれた。
「こんなに遊んだの久しぶり」
言葉通りの意味であった。エマにいろんなところを連れて行ってもらいながら果林は楽しんだ。
エマに一日中遊び連れまわされたが全く苦ではない。
しばらくするとエマが果林のアンケート用紙を見せて、雑誌に挟まっていたと渡してくれた。
「一番興味があるのはスクールアイドルってホントの気持ちでしょ?」
「わたしは果林ちゃんの心を温めたい、果林ちゃんに笑っててほしい!」
「……エマのためにやってたら楽しくなったの。くだらないと思ったけど楽しかったの」
朝香果林はクールで行きたかった、自分がスクールアイドルとかガラじゃないと思った。それでも、エマは否定する。
どんな果林でも笑顔ならキャラじゃないことをやっても大丈夫だとエマは言った。その時果林は勘助の一言が思い起こされた。
『ガラじゃない、は違いますよ。俺は、本気で果林さんがスクールアイドル似合ってると思います』
「もっと果林ちゃんのこと聞かせて、わたしに!」
朝香果林はスクールアイドルになった出来るかとエマに聞いたらエマはこう言ってくれたのだ。
「思った時から始まってるんだと思う」
そうして二人は幸せになり、朝香果林もスクールアイドル同好会のメンバーとして参加することになる。