許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて…   作:ナマハゲィータ

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リィンカーネーションの花弁にてヴラド3世の扱いがあまりに不遇だったので創作熱が高まったのを気に書いてみる事にしました。


第1話:許せなかった…

俺はヴラド3世という人物が好きである。

 

きっかけはゲームでヴラド3世が扱われていたからでありそこから漫画、動画、Wikipediaなんかで調べてその生き方に惹かれていった。まぁルーマニアに行ったり海外の文献に触れたりはしてないのでミーハーの部類にはあたるが。

 

彼の生き様は賛否両論分かれる。

時のハンガリー王マーチャーシュ1世によるプロパガンダだったりブラム・ストーカーの小説に登場するドラキュラの元ネタがヴラド3世だとして悪人として見られていたが最近になって再評価され現在は護国の英雄としての見方が強く俺もそう見てる。

 

そんなヴラド3世だがリィンカーネーションの花弁という歴史上の人物に準えた力「才能」を得た廻り者と呼ばれる登場人物達によるバトルアクション漫画に登場した。

 

したんだがその扱いが非常に悪かった。

 

まずヴラド3世の才能であるがそれは残酷で冷徹な性格に変貌し、人を串刺しにする事を好むようになるというものだった。

 

この時点で解釈違いにも程があったがその扱いも悪かった。

最初の登場シーンでは主人公側の勢力『偉人の社』メンバーによって劣勢の状況でヴラド3世が所属している組織のボスによって救われる。

次に登場した時は優勢だったが主人公の攻撃によって撤退し最終的に主人公を再び襲撃して返り討ちに合い殺害される。

しかもこれは主人公の才能お披露目会でありヴラド3世はカマセ犬として処理されたのである。

 

のちの話で廻り者はまず才能ありきでそこからその才能にあった偉人の名前を当て嵌めている事を知ったのだが当時はそんな情報は無かったのであまりの解釈違いに憤慨した。それはそれとして漫画自体は面白かったので読み続けていたのだが。

 

 

さてなんで俺がこんな話をしているかというと俺が死んだ後に神様によって転生させられたのだ。

ヴラド3世の廻り者になる人物として。

 

「貴方の中に消えない未練が残っています。このままでは健全な輪廻転生ができないので貴方自身がその人物となり未練を払ってください。あ、貴方が入る前の人格については気にしないでください。どうせ廻り者になり塗り潰される弱き人格。輪廻の枝などに頼るしか無い惨めな負け犬なのですから。」

 

こう言われて有無を言わさずにだ。

 

いやまさかそこまで自分が抱え込んでいるとは思わなかった。

そう言われたら頑張るしか無い。

 

…とはいえ罪悪感はある。

神様は悪し様に罵っていたが誰だって今の自分を変える術があるならそれに縋りたいものだ。

ましてや俺が入り込んだの男性はホームレスで公園に屯する半グレなどにボコされる哀れなホームレスだ。

そんな彼が最後に縋った希望すら剥奪するのだから当然だ。

 

だがもう乗っ取ってしまった以上はどうしようもない。

俺はカマセ犬にはならん!ヴラド3世の名に恥じないような働きをして見せる!

送り込まれた途端に死にそうなほどの痛みを全身で味わいながらそう意気込んで俺はいつの間にか手にあった輪廻の枝で首を掻き切った。

 

そして新たな姿を得る。俺は公園の水溜りを鏡代わりにしてその姿を覗く。

その姿は黒い長髪に貴族風の服を着た吸血鬼のような姿であった。

 

「あれ?なんか漫画で見た姿と違くね?というか人を串刺しにしたいって衝動も湧かねえ!え⁈俺って本当にヴラド3世なのか⁈」

 

真夜中の公園で俺は一人絶叫した。




初めての投稿となります。
原作とは変化したヴラド3世となった彼が命が軽いリィンカーネーションの花弁世界で足掻く物語となっています。
皆さまどうか宜しくお願いします。
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