許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて…   作:ナマハゲィータ

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第14話:噂②

意気揚々と奥に向かった俺だがぶっちゃけ手がかりは何もないのでとにかく人から話を聞かないとならない。

 

ただ髪型や服装を整えてダンディーさは出てるがそれ故にパパ活のパパみたくなっている。格好がアングラな溜まり場とは不釣り合いだ。

 

実際何回かこれ未成年では?みたいな娘に誘われるし、それを断ると露骨に舌打ちしたり唾を靴に吐かれてその場を去ってしまうため本題の噂について聞けないのだ。

 

まぁ良心以上に手元にお金が無いので断らざるを得ないんだがな。とほほ。

 

これじゃ埒が明かないのでお決まりのあの手を披露する。

 

 

「さあワン・ツー・スリー!」

 

しばらくぶりの手品です。

 

これじゃあヴラド3世の廻り者じゃなくて手品師の廻り者じゃねえか!というツッコミは甘んじて受ける。

 

ヴラド3世だって恥を噛み締めながらオスマンに従属し反機を伺っていたんだ。俺がやってる事も同じだ!いや本当にそうか?俺はヴラド3世に誇れるヴラド3世になれているのか?

 

ちょっと自分のアイデンティティが崩れそうになりながらも手品を続ける。

 

ちなみに一度廻り者になれば基礎能力は普通に使えるため今は廻り者の状態ではない。

 

と言っても釘を串に変える手品一本に加え俺の手品はネットに流れていた。つまり?

 

「全然客が集まらねえ!!」

 

閑古鳥が鳴いているのだ。

いや遠巻きで見てる子達は結構居るがそれだけだしなんならヤジもうるさいしでこっから情報収集とか無理だろ…。

 

諦めて別の手段を考えようと一旦その場を後にしようとした時だ。

 

「おいおい!テメェ俺たちの許可無く何やってやがんだぁ?」

 

「ショバ代出せよギャハハ!」

 

明らかにチンピラですみたいな連中が現れた。

 

以前の騒動でこの辺りを牛耳っていたグループが壊滅したので別のグループがこうしてデカい面をしてるみたいだ。

 

「君たちは公務員かヤクザか何かかね?ただのチンピラにそんな権限はないはずだが?」

 

冷静に彼らの要求を拒むとすぐに怒りだし襲いかかってきた。

 

 

まぁ勝つんですけどね。

 

やめてよね?宋江の手駒になった30人以上相手に優勢だった俺がいくら廻り者になってないからと言ってただのチンピラ10人ほどが俺に敵うはずないだろ?

 

「ぐげぇ…」

 

「こうなったのは自業自得だ。こんな場所で手品をやる奴が弱いとでも思ったのか?まぁ丁度良いお前たちから話を聞こう。」

 

地面に倒れ伏したチンピラのリーダー格に視線を合わせるように屈みその頭の悪さをなじりながら問いかける。

 

「最近この場で流れていた首を切れば新しい自分に転生できるという噂、お前たちは誰が流したか知ってるか?」

 

「あ?噂だぁ?そんなのしらねぇよ…。俺たちがここに来たのはあいつらが捕まってからだからな。」

 

ただ収穫は無かった。ならもう用済みなので顔を何回か殴って気絶したのを確認したら倒れてるチンピラ全員に『恐怖公』を使った。彼らはビクンと体が跳ねたあと動かなくなった。(息はある)

 

まぁこれで奴らはここで暴力は振るえないだろう。振るったら『恐怖公』によって恐怖映像がフラッシュバックするようになってるはずだからな。

 

「あ…あの。」

 

とりあえず携帯持ってる子達に救急車を呼んでもらうよう頼みその場を離れようとしたら一人の女の子が話しかけてきた。

 

そのファッションはいわゆる地雷系という奴で見た目も成人してるようには思えなかった。

 

「なんだね?私は君を買うつもりはないが。」

 

「い…いえ違います。ここで流れていた噂について聞いていたみたいなんで私が知ってることを教えたいと思いまして…。」

 

俺は怪訝な顔をして買うつもりはないと断りを入れるがそうでは無かった。

なんと彼女は噂について知ってることを教えてくれるらしい。

 

「それは有難いな。では立ち話になるだろうが喋ってくれ。」

 

俺が促すと彼女は話し始めた。

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