許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて…   作:ナマハゲィータ

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第15話:黒い影

「実は私実際に首を切れば新しい自分に生まれ変われるって友達と一緒に言われたことがあるんです。で、私は半信半疑だったんですが友達は乗り気だったみたいで彼女だけその人と一緒にどこかに行っちゃったんです。」

 

どうやら彼女は噂を流した相手と面識があったようだ。そして彼女の友達はその誘いに乗っかったようだ。

 

「それがここで首を切って死んだ娘か?」

 

「いえ違います。それはその話をどこかで聞いてそれを間に受けただけみたいです。実際その人が語る事はまるで実際に見たとしか思えませんでしたし。」

 

「そいつの姿は?」

 

「フードで姿を隠していたので分かりません。ただ声からして女性だと思います。」

 

となると話が変わって来る。同一人物ならただ悪質なカルトに騙された哀れな被害者で終わるが又聞きで普通のナイフで首切って死んだということなら勧誘してる連中の中には廻り者が居るのは間違いない。

 

赤い花弁について出なかった事からその女自体は廻り者じゃないだろうが少なくともリーダー格は廻り者だろう。

 

で、実際に見たのが事実ならそいつは輪廻の枝を最低二つは持ってる事になる。もしくは不完全な廻り者が仲間にいるか。

 

さてそのリーダー格が誰かになるがアラン・スミシーは違う。まず格好が違うし、アイツは会った記憶が朧げになる。

 

まだ今が原作からどれだけ過去かは分からないが偉人の社も違う。

偉人の社ならそもそも姿を隠す必要は薄い。

 

という事は必然的に原作に出てきてない組織が裏で動いてる可能性が出て来る。

 

単独犯の可能性もあるにはあるが輪廻の枝を最低二つは持ってるって時点でその廻り者は強い可能性が高い。これに関しては徒党であって欲しいという希望的観測になるが。

 

「大丈夫ですか?顔色が悪いようですが…。」

 

「あ…。あぁ済まない。かなり重要な情報だったから少し考え事をしてしまった。ありがとう。」

 

そうしてその娘と別れた。

 

その後も聞き込みを続けるがやはり最初の少女と同じようなことを他の少女達からも聴くことが出来た。

 

ただそのグループの名前はわからなかった。まぁ廻り者の正体に繋がる可能性がある以上勧誘出来なかった相手に言うものではないと勝手に判断した。

 

かなり重要な情報も得たからとりあえず道雅らと合流しよう。

携帯なんか持ってないからとりあえず先の依頼主に会った溜まり場の入り口まで戻る事にした。

 

 

「道雅ならお主が行った後に行ったぞ。会っとらんのか?」

 

「いや会ってないな。手品をしてチンピラに絡まれてと目立っていたから俺が居たところとは別の場所に居たかもしれないな。」

 

入り口付近で俺は壁に寄りかかっている頼親を見つけ道雅はどこに居るかを尋ねたがどうやら俺が情報収集に向かった後に彼も行動を起こしたらしい。

会ってないから別のエリアで情報収集してるんだろうがここって別のエリアがある程度にはでかいのか。よく見たら一本道ではなく路地がいくつも確認できた。

 

「ところで頼親は道雅の側にいなくてよかったのか?」

 

「お主が戻って来るのを待ってろと言われたのでな。」

 

頼親が道雅の側に居ないのは俺を待つよう彼から言われていたからのようだ。

その優しさに心から感謝しながら頼親に地雷系ファッションの娘から聞いた話を伝える。

 

「…となるとこの溜まり場がそ奴らの根城になっている可能性もあるな。道雅と合流しよう。」

 

俺の情報に顔を歪めた頼親の提案に俺は頷き道雅が進んだルートに向かう。

 

その前に頼親からスマホから着信音が流れる。

 

どうやら道雅からの連絡らしいので頼親は出る。

 

「カルト連中から逃走中!廻り者も複数いる!余裕がねえからこれで切るわ!」

 

頼親が何かを喋る前に道雅から一方的に廻り者との抗戦を告げられ電話は切られた。

 

「これは急がねばならんな。」

 

そう言うと頼親は俺を少しの間凝視していたかと思うとその姿が消えた。

 

ステルス状態になった頼親が俺の服の袖を引っ張る。

俺はそれに従い頼親のスピードに合わせて道雅が向かったルートを進む。

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