許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて… 作:ナマハゲィータ
あと2〜3話で病院編終わらせてそろそろ原作に出ていたキャラも出したい
笮融
後漢末期に活躍した人物だ。
彼は当時まだ新興宗教に近い仏教に目をつけ大規模な仏教寺院を建立し、そこで出家するなら賦役を免除すると触れ回った結果5000人余の人々が集まった。
これによって中国にて仏教が根付くようになり笮融は仏教拡大の礎を築いた功労者と断言できる。
まぁそれだけで終われば良かったが彼の所業はどうしようもないものばかりである。
そもそも大寺院建立の為の資金は他所から横領して得た物だし、匿ってくれた恩人の領地が豊かなので恩人を殺害し掠奪の限りを尽くしたり、独立の為に自身が救援した人物や盟友を殺害しその地を奪い取ったりとやりたい放題であった。
そんな人物が前世である廻り者もまた碌でも無い奴である。
彼には仏の教えを広げ信仰させる才能と同時に他者から奪うことへの異常な欲求があった。
それは彼の才能行使『仏興説法』にも現れている。
これは相手に語りかける事で相手の箍を外し自身を信仰させる能力であり彼と同じ他者から奪ってもあれこれ屁理屈捏ねて押し通すような人格に捻じ曲げるというものだった。
そうして彼は病院を混乱に陥れつつ肉壁を作り黒鋭隊を退けながら出口を目指した。
脱出出来たらあとはこちらのものだ。
才能行使で場を混乱に陥らせた隙に逃げれば良い。
再びあの犬頭に縛られるのはもう嫌なので彼女らと合流する気もない。
ここを抜ければ自由なのだ。
「拙僧が気に入らぬなら撃てば良い。ただ拙僧と心を同じとする同士諸共撃てるなら撃つが良い。フフフ貴様らの信用が失墜しその後の活動に影響が出るのは間違いあるまい。」
勝ちを確信し煽る笮融。
すると正面の黒鋭隊らの背後から赤い花弁が舞ったのを見た。
「フフフ挟まれたのは貴様らのようだな。ほれ後ろに廻り者が居るぞ?」
笮融の言葉に正面の部隊のうち後方に居た隊員らが後ろを振り向き戦闘体制に入る。
こちらからは見えないが間違いなく揉めていた。
そのせいで進めなかったがその様を見て笑みを浮かべる余裕が笮融にあった。
しかし後ろが静かになったかと思えばなんとその廻り者が黒鋭隊を掻き分け正面にやって来た。
「…なるほど貴方があの犬頭から聞いたイレギュラー。同士たる廻り者を三人殺害している我々の敵ヴラド3世。」
笮融は彼が既にこちら側の廻り者を殺害した敵の廻り者である事が分かった。
脅威であるのは間違いないがその才能がどういう物かも理解している。
(奴の力は尖っている小物を鉄の串や杭に変え貫くという物、となれば警戒するのは下だがその隙をついて上から貫かれるなんて事もある。警戒は怠れぬ。)
既にあちらの手の内はある程度透けている以上こちらが警戒すれば良い。
そう思っていた。
肉壁達が騒がしくなる。
その声は明らかに恐怖一色でありこちらが声をかけようともそれは届いてない有様だった。
そして信仰の力で繋ぎ止めていた結束は破壊され一糸乱れぬ隊列は崩れ始めた。
マズイマズイ何が起こったと笮融は焦るがそこでヴラド3世の前に肉壁無しで立っているのに気づいた。
「まッヅヅ!!」
待てと言おうとするも間に合わず彼は串刺にされ命を落とした。
これによってまた一人パブロフは手駒を失ったのだ。
廻り者紹介コーナー⑤
笮融
所属:白道会
外見:坊主頭に古代中国時代の鎧に身を包み手には錫杖を持っている。
顎に長い髭を蓄え仏のような笑みを浮かべている
パブロフによって調教された犬の一匹
元はコソ泥だったが廻り者になって悟りを開いた
と思われたが逆に際限なく湧き出る物欲に呑まれ凶悪な罪人へと堕ちた
他人にも同じ気持ちを味わって貰いたいと積極的に他人に才能行使する危険人物
いずれ新興宗教を立ち上げようと思っており、今回はその信者集めの為に参加している
笮融の才能
言葉を通して相手の理性の箍を引き抜く才能
『仏興説法』
相手に語りかける事で相手の箍を外し自身を信仰させる能力
理性を失わせる事で他者を簡単に信者として洗脳する事が可能であり、こうして他者の尊厳を奪い下卑た愚民に落とす事も笮融の喜びである。
生前は後漢末期にまだ新興宗教だった仏教を民に布教した仏教中興の祖であり、掠奪を繰り返し恩人や仲間を躊躇なく殺した悪人笮融