許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて…   作:ナマハゲィータ

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第52話:拘束そして解放

笮融を討伐した俺は拘束され連行されていた。

 

ちなみに笮融を討伐出来た理由は奴が俺の才能を完全に把握してないと感じたからだ。

 

俺は基本的に『串刺公』しか使わないが必要な時にはもう一つの才能『悪魔公』も使う。

これは相手が恐怖を感じたときに発動出来る才能だが今までの戦闘では一回も使ってない。

 

奴らも馬鹿ではないし俺の才能については共有していたはずだ。

現に俺を見ても動揺せず嬉々として肉壁戦法を続けながら足元に注意していた。

 

だからそれを利用してもう一つの才能で肉壁にされた人々の恐怖心を煽り洗脳を打破し統率を乱したところで俺が止めを刺した。

まぁ銃では巻き添えになるかもしれないからな。

 

因みに戦闘に介入出来た理由は俺を拘束していいからあの廻り者を討伐させて欲しいと交渉したからだ。

だからこうやって連行されているんだが。

 

そうやって連行された先にジャック・ケッチの廻り者も拘束されていた。

ちなみに俺も彼女も廻り者状態は解除されている。

 

「なぜ拘束されてる?」

 

「やむを得ない事情よ。アンタこそなんで拘束されてるのよ。」

 

「やむを得ない事情だよ。」

 

まさか彼女も拘束されているとは思わなかったので理由を聞いてしまったがそんな彼女も同じだったようでサラッと返答した後同じ質問をして来たから彼女と同じ答えで流した。

 

そうこうする内に他の隊員と違い顔を隠してない男が現れた。

彼が黒鋭隊を率いる隊長のようだ。

 

原作にいた北束ではないのは原作より前の時間軸なのかそれともパラレルワールドなのか判別付かないな。

いや普通この手の転生って原作の世界線に送り込まれるものだがもしかしたら違うかもしれないじゃん。

 

そんな複雑な心境を表に出す事なく俺は隊長と応対する。

 

「貴方方には信用出来んだろうが、我々は善に立つ廻り者でね。それは行動で示せたのではなかろうか?特に貴様らが到着する前に私が銃乱射の廻り者を殺していなければ被害はもっと広がっていたのではないかね?」

 

俺の問いに隊長は答えないが周りの隊員は殺気立つ。

 

「部下の躾がなってないのではないか?」

 

「黙れ!あの戦闘で多くの仲間がお前らと同じ廻り者によって殺された!」

 

「我々とアレらは分けて考えて欲しいな。犯罪者と同じ日本人だからと犯罪者として見るようなものだぞ?そう言えば貴方方と抗戦していた白鳥…だったかな?無事討伐出来たのかね?」

 

感じた殺気に対し隊長を嘲るように指摘すると隊員の一人が噛み付いてきた。

 

ダメでしょそれは。

極端だが日本人皆犯罪者!みたいな危険なニュアンスを感じた俺は嗜めるついでに彼らが抗戦していた白鳥という廻り者を倒せたか尋ねた。

 

すると噛みついてきた彼は黙ってしまった。

あー…逃げられましたねこれは。

ただの質問のつもりが意図せず煽りのようになってしまった。

 

というか廻り者である俺ばかり戦功を挙げて彼らは一人も廻り者を倒せてない事をかなり気にしてるっぽいな。

 

正直俺が会った廻り者で隊員らが対処できそうなのは明確に信仰心という残弾がありそれが枯渇したらただのガンマンになるだけでなくそもそも才能が多対一に向かないコール・ヤンガーくらいだろうし気にしなくても良いとは思うがそういう問題ではないんだろうな。

 

「いやなんで煽るの⁉︎」

 

「煽ったつもりはないのだがね。」

 

この空気に耐えられなかったのか、ジャック・ケッチの廻り者は俺にツッコミを入れた。

いや売り言葉に買い言葉というか最初は事実しか言ってないのにあからさまに殺気を立てたあちら側に問題があってぇ、そもそも煽るつもりはなくってぇ。

 

そんな俺らをよそに隊長が口を開いた。

 

「そちらの言い分は分かった。隊員の非礼は詫びる、すまなかった。だが我々が相対した廻り者は碌でもない連中ばかりだったが故に気が荒だっている。」

 

「詫びは受けよう。そしてそちらの言い分も理解した。ただこちらとしては関係ない廻り者の悪行で我々まで同一視されるのは不愉快だとは言っておこう。」

 

「ああ分かった。」

 

どうやら隊長は話が分かる方なのか俺に対して冷静に対応してくれている。

まぁこちらとしてはあんな連中と一緒にされた事に対して遺憾の意だけは示しておいた。

 

「さて貴方方の処遇については遠巻きに監視はさせて貰うがそれ以上の干渉は行わない事にする。重視するべき事もあるのでね。」

 

俺たちの処遇に関しては監視のみで解放してくれるみたいだった。

重視するべき事ってのはおそらく白道教の事で拘束された彼女から色々聞き出したのだろう。

 

「ふむ…監視付きとはいえ解放されるとは思わなかったが有り難く頂こう。」

 

俺は隊長に会釈をすると隊員によって部屋から退出させられた。

いやそんな強く押さなくても自分で歩けるから。

 

という事で無事解放された俺はひとまず藤原道雅らが居る自宅には戻らずネカフェへと向かった。

 

流石に迷惑をかけるわけには行かないから仕方ないね。

調べたい事もあるし。

 

とはいえこのまま何も言わずにって訳にも行かないので公衆電話を使って彼らに連絡を入れる事にした。

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