許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて… 作:ナマハゲィータ
「廻り者のグループ?オッサンがリーダーやるならアタシも参加するよ。」
ケッチの元に向かいグループに参加するか聞いたら俺がリーダーなら参加すると言ってきた。
「いや良いのか?リーダーにかつぎあげらた私が言う事ではないが胡散臭いぞ?」
「アタシもその頭風見鶏の事なんか信用してないよ。それでもアンタがリーダーならまだ信用できるかなって。」
即決した彼女に不安を感じ大丈夫なのか?と確認するも彼女の意思は硬そうだった。
出会いは最悪だったがこうして信頼されたのは素直に嬉しいな。
「そうか…ところで院内で私と離れた後の出来事を教えてくれないか?お母上の姿も見当たらぬし。部屋もやけに荒れている。…まさか襲撃か?」
話がまとまったところで俺は気になっていた事を彼女に尋ねた。
彼女が自身が廻り者である事をバラしてまで黒鋭隊に白道教の事を教えた理由、それに彼女がいた家の中が荒れていた事、彼女の母親の姿がない事も気になった。(まあこれは彼女が働いているからいないだけかもしれないが)
そんな俺の問いに彼女はビクッと体をはねさせ少し黙ってから恐る恐る喋っていく。
「…ママは死んだ。あの病院でカルトの信者共に。だから私は黒鋭隊に情報を流したんだ。…でも討伐作戦は失敗して奴らは雲隠れ。それを頭風見鶏から聞かされたアタシは気持ちを抑えきれず暴れ回った。この部屋が荒れてるのはそのため。」
彼女から伝えられたのは母親が刺客から彼女を庇い死んだ事、それによって覚悟を決めた彼女は自身が消される可能性があっても黒鋭隊に知ってることを話し潰させようとした事、部屋が荒れているのは自身の作戦が失敗に終わった事で抑えが効かず暴れ回ったからという事だ。
壮絶過ぎる。
これが中学生の女の子が味わっているというのが絶望感を高める。
俺とフーシェの提案に乗ったのは彼女の最後の賭けだったのかもしれない。
俺も彼女の母親とは少ししかあってないが非常に良い人だったと記憶している。
これは奴らを潰しに行く理由が増えた。
何がなんでも奴らを潰しに行かねばならなくなった。
「とはいえ三人ではまだ太刀打ちできないでしょうね。」
「じゃあもっと廻り者の伝作りなさいよ風見鶏頭。」
そうしてケッチを連れて俺はフーシェの元へ向かった。
まだ人が足りないと言うフーシェに発案者ならもう少し人脈を築けと非難するケッチ。
そんな二人を尻目に俺は藤原道雅と源頼親と連絡を取りグループに参加してくれるよう頼んだ。
頼親の方は乗り気ではあったが道雅は否定的だった。
その理由はまずフーシェが信用出来ないこと、もう一つは個人的なプライドだ。
「廻り者歴で劣り完全な廻り者じゃないお前の下にはつかねえ!むしろ俺様をリーダーにしやがれ!」
それが道雅の主張だった。
まぁ本気という訳ではなく本人のちょっとした意地だったみたいだがフーシェに確認を取り無理という言葉を貰ったので彼らのグループ入りは一旦なくなり、現状は協力関係という事に落ち着いた。
さてこれで現状会ったことがある廻り者はもう居ないが一つこちらも賭けに出ようと思った。
原作開始から16年前…もう少しで15年前だがもしかしたら彼が廻り者になってる可能性がある。
そうじゃなくてもやっぱ原作キャラに会いたいじゃん!
という事で俺は一つ話をでっち上げ扇寺家へ向かうよう誘導しようと思った。
待ってろ主人公のお兄ちゃん!