許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて…   作:ナマハゲィータ

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第67話

無事お七を倒せたと思ったら未来の主人公の兄に弟子入り志願されてしまった?

原作崩壊では?とも思ったがそもそも俺がこうしてヴラド3世となってる時点で崩壊もクソもないか。

 

とはいえ困った非常に困った。

指導をするのはやぶさかではないがそうするといずれ偉人の社結成に関わるかもしれないしノイマンやその背後にいるナイチンゲールどうする問題が立ちはだかるんだよな…。

 

「指導か…共に戦った者として受けても良いぞ。」

 

「! ありがとうございます!」

 

まぁ主人公の兄の師匠ポジとかうますぎるんで受けるんだがな!

先の事は未来の自分に任せるぜ!

 

「いやいや、そう安請け合いして良いんですか?」

 

「彼の助けがあって勝てたのだ。それくらいやらねば示しはつくまい。」

 

「まぁ…そうですが。」

 

フーシェはそんな事してよいのか心配そうにしていたが、まぁお七討伐のMVPは彼なんだからそれくらいやるのは当然だろ、と返すと渋々頷いた。

 

「あとお前も協力するんだぞ。何他人事のように振る舞う。」

 

「えっ。」

 

「当然だろう?むしろ順番としてはお前の方が先だろう。その他者を誤魔化し潜む力が有れば彼も私もやりやすくなるからな。」

 

「そんなぁ〜」

 

ついでにフーシェも無理矢理指導役に引き込んだ。

本人はかなり嫌々だったがフーシェの才能は便利だしこれがあれば西耶も動きやすくなると考え強引に押し通した。

 

本人も戦闘で役に立たなかったことを気にしていたのか渋々ではあったが俺の要求を飲んだ。

 

とりあえず今日はお開きにして明日以降こちらが滞在できる間は西耶を指導し彼の才能を強化しようという事になった。

正直楽しみすぎである。

 

 

 

宿にてヴラド3世が就寝したのを見たフーシェは部屋を出て一人考え事をしながらぶらついていた。

 

(まだ数日は泊まれますがまさか彼の指導を行うことになるとは思いませんでした。あんな若さでしかもきちんと地に足がついてる廻り者の勧誘なんか出来ませんから徒労と言っても良いというのに。)

 

彼はヴラド3世の決定に不満があった。

扇寺西耶(彼はレオナルド・ダヴィンチの廻り者らしい)は名家の跡取り候補であり本人は血の繋がらない弟を非常に大事にしている。

何より年齢が若い。

 

そんな彼を強引にこちらに引き込むなんて真似、自分一人ならまだしもヴラド3世の前ではとてもじゃないが出来ない。

 

言動も固くシンプルに怖い見た目で敵には容赦ないが身内には優しいタイプであるからこそ彼から敵、そこまでいかなくとも信用出来ない身内と認識されればこちらの身は危うくなる。

 

なんせ彼の才能は奇襲性能が高すぎる。

服に針を一本仕込むだけでいつでもこちらを殺せるという脅しに変わる。

 

何よりこちらは口で丸め込むことは出来ても戦闘では殆ど役に立たない。

暴力で対抗されたらなす術がないのだ。

 

故に彼の意向には従うしかない。

 

最初は彼を表向きのリーダーにして自分が真のリーダーとして振る舞うつもりだったがその考えはとっくに破棄した。

 

王とまではいかないが伊達に国の統治者を前世とした廻り者なだけあると彼に対する評価を上げている。

戦争での逸話もあるためかおそらく英雄格と呼ばれる部類だろうと推測もしている。

 

(まぁこの分類分け自体曖昧ですがね。前世の所業を見るなら私なんか罪人格と呼ばれても仕方ないですしその辺りは断定するのは難しいところなんですよね。)

 

その推測はあまり意味はないと自虐しながら彼は一通り考えが纏ったのか部屋へと戻っていく。

 

彼の方針は今後もヴラド公を立て、同時に彼に貢献することでナンバーツーの地位を保持し続けることになっていた。

廻り者という異物となりこの世界を生き抜く上で下手に欲を出す必要はないと学んだからだ。

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