許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて… 作:ナマハゲィータ
という訳で俺とフーシェは拠点となる藤原道雅の家へと帰ってきた。
「お帰りなさい!」
「ああ、ただいま。」
早速千佳が俺を出迎えてくれたのでそれに返した。
「ここはお前らの家じゃねーだろ!」
「とはいえ現状拠点らしい拠点はここしかないですからねぇ。」
正当な主張をぶつける道雅にフーシェは困ったようなジェスチャーをしながら答える。
正直これからメンバーを増やすなら普通の家である道雅の家では当然足りなくなる。
というか偉人の社や項羽グループそれと白道教がやったみたいに廻り者が集まるテリトリーが欲しい。
とはいえそういうのはがっつり地盤を作れるか国の干渉が及び辛い無人島にビューンと飛べるような才能持ちでないと厳しいところがある。
「そもそも新しいメンバーと言っても伝が無いので手探りになるんですよね。」
「お七だった輪廻の枝がある、最悪これを使って廻り者にする案もあるが…最終手段だな。」
「まぁガチャだからなぁ…どうしようもない罪人格になったときは俺らが始末しなきゃならねえがそれって身勝手の極みだからなぁ。」
俺とフーシェ、そして道雅は新メンバーをどうするかについて話していた。
とはいえ伝がないので手探りで探す羽目になるが基本的に廻り者はひっそり暮らしている。
俺たちみたいに溶け込む奴なんか稀だし、人前に出てくる連中の殆どはどうしようもない罪人格である。
もう一つの案としてお七を倒した際に落ちた輪廻の枝を使っての廻り者ガチャだがこれやるとどうしようもないところまで落ちてしまう。
もう死にたい絶望的だという人物をターゲットにすれば良いのだろうがそれで生まれたのがシリアルキラーの罪人格だったりコントロール出来ない廻り者だとこちらが対処しなければならない。
自分達の都合で生み出し自分達の都合で殺すってのは人体実験のそれだし白道教と同じところまで落ちるような気もした。
「……そういえば宛自体はある。」
「誰ですか?」
「かなり前に私がぶちのめした廻り者だ。殺してはいないし移動系の才能では無いから探せばいるかもしれない。」
「あー。頼親から聞いたが宋江だっけか。大丈夫なのか?」
「そこは一度倒した相手故問題はないと踏んでいる。」
「ならば任せましょう。」
「頼んだぜ!」
そうして会議が煮詰まっていた頃、俺は一人の廻り者を思い出した。
あいつそういえば殺してなかったなと思い二人に宋江の事を話し彼を勧誘したいと申し出た。
二人は賛成してくれたので早速俺の旧マイホームがあった場所に戻るとするか。
「待って私も連れてって!」
と、いうところで千佳が同行したいと申し出たのでこれを許して二人で行くことにした。
この再開は吉と出るか凶と出るか。