許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて… 作:ナマハゲィータ
「という訳で茨城行きが決まったが行く者はいるか?ちなみに私とフーシェと道雅は行くのが決まっている。」
「えー!皆行くなら私も行くよ!」
「皆が行くなら某もと言いたいところだが、生憎仕事があるゆえ見送るとしよう。」
チンギス・ハーンを名乗る廻り者の潜伏地が明らかになり乗り込むことに決めたので会議に参加してなかった千佳と源頼親に同行するか聞いた。
千佳の方は同行を求め、年相応の少女のように目を輝かせていた。
一方の頼親はどうやら仕事人としての仕事があるため同行できないようだ。
依頼人が悲痛な覚悟をもって彼らに頼みそれを受けた以上はしっかりこなさねばならないからそれは仕方ない。
頼親の衝動を抑えることにも繋がっているし無理には誘えない。
「それより道雅、貴様はなぜ茨城に向かうのだ?某一人ではあまり人は来んのだが。」
「新たな地に俺の理想の女がいるかもしれねえじゃねえか!それにお前の仕事は裏の方ではだいぶ有名になってるだろうから問題ねえだろ。」
そうやって断った頼親は道雅の方を向き非難するが、道雅は自分のエゴを押し通しただけでなく裏で知名度が上がってるから俺がいなくても大丈夫だろうと笑いながら根拠なく言い切った。
それを聞いた頼親は右手を頭に当てため息をついた。
という事で用事がある源頼親を除いたフルメンバーで行く事になった。
ちなみに宋江は自称チンギス・ハーン産の廻り者であるため本人は嫌がっていたが強制連行である。
「ところで茨城県のどの辺りに居るとかはわかってるのか?」
「ええ。水戸で目撃したという情報があったので水戸に乗り込みます。」
「水戸ってどこか観光地ある?」
「バカ!俺たちは観光目的で行くわけじゃあねえんだぞ!」
「道雅はナンパ目的じゃん!」
「それだけじゃねえ!」
「タスケテタスケテ」
「諦めるのだな、宋江よ。」
「畜生!俺は俺以外の廻り者なんてお前らしか知らないんだよ!だから放してくれぇ!」
「だが断る。この作戦を遂行したことにより晴れて我々は仲間となるのだからな。」
俺たちは旅に向けて拠点でそれぞれ思い思いに駄弁っていた。
フーシェから行先は茨城県の水戸だと判明したのでさあいくぞ!という気分になったが観光気分だった千佳は不満をぶつける。
そんな彼女を道雅が叱るが彼奴は彼奴で参加理由がナンパ目的なのでそれを千佳に指摘されたらそれだけではない!と正当化していた。
そんな二人の口喧嘩を他所に俺は現実逃避している宋江に声をかけた。
どうやらあのチンギス・ハーンに会うのが怖いようだがやはり相対するとそれだけのプレッシャーがあるのかもしれない。
まぁそんなの関係なく連れて行くがね。
泣き言を無視して俺は奴を引き摺る。
これで今日からお前も家族だ。(ファミパン)
という事で騒がしくしながら各々準備を済ませいざ出立となる。
完全な廻り者である道雅と宋江はある程度誤魔化せるフーシェと共に行動し俺は同じ不完全な廻り者である千佳と共に行動することになった。
側から見たら通報案件では?と思い抗議したが受け入れられなかった。
悲しいなぁ。
まぁじゃないと道雅や宋江が浮きまくるので仕方ないが。
とにかく留守は頼親に任せ俺たちは水戸へと向かう。
できれば一人も欠けず戻りたいところだ。