許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて… 作:ナマハゲィータ
「やったー水戸に着いたー!」
「そうはしゃぐな。まずはフーシェ達と合流だな。」
水戸に到着した千佳は両手を挙げて喜んでいた。
彼女としては旅行なんて殆どした事ない上、このはしゃぎ様はしょうがないだろう。
とはいえ目的は観光ではない。
はしゃぐ彼女を諌めながらフーシェ達との合流を目指す。
俺たち不完全な廻り者組とフーシェ達完全な廻り者組は別々に行動して水戸へ向かっていた。
まぁ俺たちは普段は一般人だから観光客として水戸に行っても違和感無いがフーシェ達は完全な廻り者で明らかに浮くので別れて動くしかなかった。
こうすれば少なくとも俺たちは実際に廻り者になるまでは疑われないので奇襲も可能だ。
とはいえこれからどう動くか現地で確認する必要があるので一度合流する必要があった。
合流場所はあらかじめ決めていたのでとりあえずそこへ向かう事にした。
無事合流出来た俺たちは方針を確認した。
目的はチンギス・ハーンを名乗る廻り者の討伐。
もし奴に協力する廻り者がいたならそいつらにも対処すること。
そして俺たちが気づいたという事は白道教も気づいた可能性があるため、もし遭遇したらその撃破も狙うこと。
とはいえこれに関しては必須ではないので無理をする必要はないということが確認された。
「方針としてはこれで良いだろう。」
「白道教に関しては来ない可能性もある以上頭の片隅に置く程度でも問題ないでしょう。私も戦闘には参加できませんし。」
「まぁ敵は全て倒す!ってのはいくらなんでも無茶だよなぁ。」
「最優先は自称チンギス・ハーンって事だね!」
「ああ、それで問題ない。」
今俺たちは方針を確認していた。
正直チンギス・ハーンを名乗る廻り者さえ倒せれば目的は達成なので無理して出会った敵は全て倒す!とかはしない。
そもそもフーシェはここで指揮を取るため一人減った状態でそんな真似をすれば体力が限界を迎え当初の目標達成すら難しい。
「確認されたのは水戸城近くですね。」
「なんだ?廻り者集めて籠城戦でもするつもりか?」
「今となっては水戸城もただの観光地だ。むしろ人が集まる観光地の方が奴にとっては好都合だろう。」
「これだけ人が集まってりゃ何人か攫っても一旦はバレないだろうしな。」
「サイテーだね。」
次に確認するのは奴を目撃された場所だ。
どうやら観光地である水戸城近辺で目撃されたようだ。
一見おかしく感じるが奴の凶行を聞く限り人は多い方が好都合だろうから理に叶っている。
そもそも廻り者は目立たない場所に隠れ潜むという固定観念の裏をかいてあえて人が多い場所に出没することで逆に身を隠せていたのかもしれない。
「とりあえず2、3日はこの目撃された地点を中心に探そう。」
「それ以降は少しずつ探索範囲を広げていきます。とはいえ我々の人数だけでは難しいので私も千葉県内の情報網を使って探します。見つかったらご報告しますのでよろしくお願いします。」
「情報綱持ってるのがこえーよ。何やったんだよお前。」
「企業秘密です。」
まずは目撃された場所を重点的に探しそこから範囲を広げていく事になった。
またフーシェが自前の情報綱を使って手伝ってくれるようでありがたい。
なお宋江がフーシェの発言に少し引きながらどうやってそんな情報綱を気づいたか聞いたが企業秘密だとかわされていた。
大方後ろ暗い連中の秘密を掴みこき使ってるだけだろう。
ともかく方針確認は済んだので到着初日は自由行動とし本番は明日からという事で一旦解散となった。