許せなかった…ヴラド3世が罪人格だなんて… 作:ナマハゲィータ
これからも励みとして頑張っていきます。
俺は眼光を鋭くし源頼親に問いかける。
「何が目的で俺をつけていたんだ?」
低い声で俺は問いかけるがそれに怯む事なく奴はスラスラ語っていく。
「元々はお前を狙ったチンピラの一人がターゲットでな。そいつをつけていたところお前を見かけた。そこで興味を覚えていたところで手品をやってるお前を見つけて興味が惹かれた。だからお前をつけたのだ。」
「面白い面白い言われるこちらの身にもなってくれないか。」
奴の面白そうな態度にため息をつく。
待て、ターゲットって言ったか?そう言えばこの前絡まれた際に殺しただのなんだの言われたがまさか。
俺の眼光が鋭くなるのを見た頼親は両手を前に出し俺を静止するようなポーズを取った。
「待て。某は依頼を受けて奴を殺しただけだ。その依頼も彼氏を殺された女のものだ。」
「信じてよいのか?」
「確かに某は殺しに対する箍が外れている。だがこれは正当な報復だ。奴は依頼者の彼氏を撲殺し依頼者を襲った外道だ。『殺人上手』で奴の懐に潜り込み奴自身の口から武勇伝として犯行の事を聞いている。」
頼親の態度は嘘をついてるようなものではなかった。殺しに対する箍が外れているという点はでかい警戒ポイントではあるが。
「まあ良い。さっきも言ったがやる気ならあの場で不意打ちをすれば良い。そうしなかった時点である程度自身の才能を抑え込むまたは折り合いをつけてるのはよく分かる。かくいう私あまりも褒められるような才能ではなさそうなのでね。」
とりあえず相手の弁解を受けてこちらは表情を崩す。
「そう言えばその廻り者は殺さぬのか?」
「殺すつもりはない。明確に他者を殺害するような悪質な廻り者ではなかった。しっかり恐怖は刻まれてるだろうから襲いかかって来る事はないだろう。」
「そうか。」
頼親は宋江の方を見てどういった処分をするか尋ねてきたが俺としてはしっかり恐怖を刻んだから問題ないだろうという事で殺す気はなかった。
それを聞いて頼親も気絶してる宋江から目線を外した。
頼親は依頼を受けて殺人を行っているという。という事は廻り者同士で集まったりしてるのでは?
そう思った俺は動く。
「その暗殺稼業って一人でやっているのか?」
「いや二人でやっている。某が実行役でもう一人は依頼を受ける担当だ。分かっているだろうがもう一人も廻り者だ。」
二人ってのは少ないな。
それなら俺も一枚噛ませてもらえないだろうか。
やはり廻り者は単独でいるより徒党を組んでいた方が安心感がある。
「ちなみにその稼業は長いのか?」
「少なくとも2〜3年はやっているはずだ。」
随分長いな。
いくら頼まれての殺人とはいえそんなに長く活動してるなら偉人の社や黒鋭隊、原作が近いなら偉人の社から離れた項羽もアクションを取っているはずだ。
「そこまで長く活動しているなら何か妨害や勧誘が無かったのか?例えば偉人の社という廻り者組織であったり項羽という廻り者であったり。」
「偉人の社?項羽?いや全く聞いた事が無いな。お主には心当たりでもあるのか?」
頼親の質問に答えが詰まった。
そもそも偉人の社がまだ存在してないか、はたまた彼らが接触してない可能性はある。
前者だった場合は原作から10年以上前ということになる。
「ふむそうか。活動が長いならそれを聞いた組織や有力な廻り者が接触するのでは無いかと思ったのでな。話は変わるが私にそのもう1人の廻り者に合わせてはくれないか?」
とりあえずなんでもないよう振る舞いつつ話題を変える。
いや仮に偉人の社出来てなかったらその名前を出した俺がいつか警戒されたりしないか?
流石に偉人の社メンバーに敵うイメージが湧かないが今は悲観的な考えをおさえる。
少し考えた様子の頼親は
「彼奴は嫌な顔をするだろうがまあ良いだろう。あのような戦いぶりを見せた廻り者の成り立てを囲っておくのも某らの利となろう。」
そう言った。
こうして俺は源頼親の後をついて彼らの拠点へ向かった。