ウララちゃんの誕生日なので、せっかくなので書いてみました。実質的に今回の話は『第12.5話』になっております。
拙い内容ですが楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
運命大戦、第一回戦を無事に終えたソラは最寄りの駅である人物を待っていた。
「お兄ちゃーん」
それは妹であるウララだ。
「電車の中で寝落ちしなかった?」
「し、してないもん!」
ぷくっと頬を可愛らしく膨らませるウララ。何故、彼女がこんな遅い時間に来たのかと言うと、家に帰る途中、母からこんな連絡があったのだ。
『ソラ、急なお願いで申し訳ないんだけど、少しの間、ウララをソラの家に居させてもらえない?』
『それは構わないけど……なんか電話の向こうで、父さんの嘆き声のようなものが聞こえるんだけど……』
『ウララに聞けば、今回の理由も含めて全部解るわ。それじゃ後はよろしくね?』
という事があり、ウララを駅まで迎えに来たのである。
「母さんから電話で軽く聞いたんだけど……こっちに来る時前になんかあったの?」
「えっと、お父さんとお母さんがお仕事の出張でしばらく居ないから、私1人で大丈夫なのかって話になって……」
「あー、そういう事ね……」
妹の口から理由を聞いたソラは全てを察した。要するに、両親が急に仕事で出張になってしまい、1人になってしまうウララをどうしようか?という悩みだった。
電話の向こうで父が嘆き声のようなものを上げていたのは、仕事先への愚痴的なアレだろう……多分。
「荷解きとか大変じゃない? 明日は平日だしウララも学校でしょ?」
「ううん。明日は私の通う学校は平日だけどお休み。明後日から、お兄ちゃんの家から電車に乗って通学する感じかな」
「へ~、ウララの学校は明日休みなんだ~、ボクは明日は普通に学校だけどね」
明日が休みと聞いたソラは、少し羨ましかった。
「あ、ウララ。コンビニ寄ってもいい? お菓子を作る材料とか買いたいから。アイスとか食べたいなら、買ってあげるよ?」
「わあ♪ いいの!?」
「いいよん♪」
この後、コンビニに寄った羽根山兄妹が最新のコンビニスイーツで悩みまくるのは余談である。
◇
「ただいま~……」
「お、お邪魔します、……でいのかな……?」
「どっちでもいいんじゃない?」
越中國富山にある自宅に帰ってきたソラとウララ。
「だって、お兄ちゃんの家に来るの初めてだから……」
「…あー……そっか。ウララはこの家に来るのは初めてか……」
言われてみれば、確かにウララをこの家に招いたのは今日が初めてだ。両親はソラが御巳学園に入学したばかりの時や今でも偶に様子を見に来てくれる時に来てくれるが。
「ここの部屋、空いてるから使っていいよ。そこにカードの整理に使う段ボールが1箱あるけど、別に開けてもいいから」
「え? ほんとにこの部屋、使っていいの……?」
案内された部屋の中は、ソラが常に掃除してるのか綺麗で、机にはライトスタンド、床にはお洒落なラグ、タンスにベッドも配置されていた。
「家具とかは趣味で作ったり、ライトスタンド系は学校の授業で作ってみたやつだから、気にしなくてもいいよ」
「えっ!? 作ったの!? なんかお兄ちゃん、ハイスペック過ぎない!?」
「えー……ただの趣味だよ」
彼はそう言ってるが、正直、趣味の範疇を越えてる気がすると思ったウララ。
「ウララ。夕飯はもう食べた?」
「うん、来る前に食べてきたよ。あ! お母さんからお兄ちゃんにお土産と夕飯のおかずを預かってきたんだった!」
「荷解きが終わったら受け取るよ。ボクはその間にお風呂の用意をしておくから」
「じゃあ
「ダメです」
しれっととんでもない事を言う妹の発言を速攻で拒否するソラ。
「え~……」
「そんな表情してもダメなものはダメ」
不服そうな表情で訴えるウララ。高校3年生の兄と中学2年生の妹が一緒にお風呂に入るというのは世間一般的にどうなのだろうか?
「うぅ~……じゃあ、お兄ちゃんの部屋で一緒に寝るのは?」
「…まぁ……それくらいなら別にいいけど……」
「やった~♪」
何故かガッツポーズをするウララ。なんか大袈裟だな~と思うソラなのであった。
読んでいただきありがとうございます。
間に合って良かったです……(苦笑)
更新は相変わらず、ゆっくりとなりますが次回もよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。