俺の最高傑作「操縦支援ソフト/行動補助プログラムan-E.R.I.〈アネリ〉」が可愛すぎる件についてお前達と議論したいと思う 作:絶対正義=可愛い
始まりと覚悟
「俺」という意識が目覚めたとき、俺は「俺」が何者なのかすらわからなかった。
混濁する意識の中で、存在しない記憶、否、存在した記憶が俺の脳裏に焼き付いた。
それでも記憶に穴がぽっかり空いたかのように虫食い状態ではあったが。
名前もわからぬ誰かの記憶を刻みつけられ、高熱を出しながら倒れてしまったのは、今思えばいい思い出…なのかもしれない。
しばらくして、
わかったことが二つだけあった。
アレは俺の前世の記憶であるという事。
そして、
ここは「ブルーアーカイブ」の世界。
キヴォトスであるという事。
名も知れぬ俺の前世の世界のゲームのお話だ。
透き通るような世界でありふれた日常の奇跡を……というのがキャッチコピーのソシャゲ。
通称ブルアカ。
俺の記憶自体がひどくあやふやだからか、ストーリーの内容すら覚えてはいない。
せいぜい、「先生」が
俺が思い出した記憶には「ブルーアーカイブ」と「とある魔術の禁書目録」という作品についてだけ、他の記憶よりも多くの情報を持ち得ている。
特に「とある魔術の禁書目録」についてはそれはもう殆ど覚えている。
だからこそと言うべきか、
突如芽生えた記憶の中にある知識を知りたい、再現したいと思うようになったのは、
一体いつからだっただろうか?
これも
そうして俺は記憶の中にある知識を再現するべく日夜作業した。
幸い「俺」の記憶によれば、俺は「生徒」と呼ばれる存在だ。
そして、そういう事に向いている学園には心当たりがある。
こうして俺はミレニアムサイエンススクールへと入学を果たした。
ミレニアムでの活動を経てしばらくして。
俺は「創造」という学位を貰うこととなった。
何でも、社会全体に利益になるような発明などを多数行ったものに贈られる学位だそうで、歴史上初めて此の学位を授与したと当時のセミナー会長に言われたのを覚えている。
まぁ確かに、最近は俺の作った清掃ロボットが街中で見かけることが多いけど……。
そういえば……。
アイツが確か「全知」を貰ったとか言ってたっけ?
適当に褒め称えていたら調子に乗っていく様が面白くて、どこまで持ち上げられるんだろう?って疑問に思って死ぬほど褒めたら最終的に真っ赤になってやんの。
あれは面白かった。
肌が病弱だからか白いせいで、真っ赤になるとわかりやすい。
後輩のエイミにもからかわれて……っ!!クッソ笑った覚えがある。
様々なものを作り、場合によってはセミナーに没収されることもあったが充実な日々を送っていた。
仲の良い友達も出来た。
可愛い後輩も出来た。
予算の関係上作れないものも多くあったがそれでも楽しかった。
アイツと会うまでは……
「私と契約しませんか?」
黒服と名乗るアイツが現れたことで俺は思い出した。
「色彩」「バッドエンド」「ゲマトリア」「
俺の大好きなこの日常はどうやら、
いとも容易く
壊れてしまうらしい。
黒服が言うには俺の身体を検査したいそうだ。
勿論断る……つもりだった。
ゲマトリアの面々には前世の記憶からいい認識がない。
故に最初は断ろうと思ったのだ。
しかし、だ。
これから来る未来は無数に枝分かれしている。
そこに俺という「異物」が混ざってしまって、いよいよ未来が予測不可能になってきた。
もしかしたら、俺のせいでバッドエンドへと向かってしまうかもしれない。
現に俺の開発したモノは色々なところに普及している。
勿論ヤバいモノは流してはいないが、俺の技術が原作に無いのは確定だ。
もしかしたら……
そんな可能性の話をしたらきりがない。
それでも
俺は俺がいる尻拭いをしなくちゃいけない。
俺の武器は「俺」の知識と俺の才能だけだ。
銃を使った実践では俺は下手くそだが、俺の作るモノの操作は俺以上に出来るやつはいない。
今はエンジニア部に所属して、その予算内で作ってはいるが、予算の関係上作れていないものも多い。
そう金が無い。
「その検査を受ければ、金が手に入るか?」
その質問に表情の読めない亀裂の走った顔がニヤリと笑った気がした。
「ええ…それはもうもちろん…クックック……」
「条件次第ではその契約を受けても構わない」
「ふむ……その条件とは?」
1.俺の身体の検査だけで、危害を加えない。これには肉体的なものから精神的なものにまで有効とさせてもらう。
2.他者を巻き込んで俺を脅さない。
3.俺の技術を一般的に普及されているもの以外の使用禁止。
4.以上の条件を破った場合違約金として10億払い今後一切の関わりを断つこと。
正直、これだけでいいものなのかと疑問には思う。
こいつ等は狡猾な「大人」だ。
俺が前世をどれだけ生きたかとか、精神的には大人だとか、そういう問題ではない。
ゲマトリアの「大人」というだけで危機意識を持ったほうがいい。
それでも俺は……
大事な友達を
大切な後輩を
幼馴染を
仲間を
絆を
守りたい
黒服からの契約を受けて検査をすることとなった。
どんな検査をされるのか若干不安だったがそれは至って平凡な身体検査だった。
まぁ、血は抜かれたが……
それは契約違反なのでは?とも思ったが、特に問題はなかった。
痛みを感じない注射器か…
後で作ってみるのも良いかも知れない。
そんなこんなで大量の金が手に入りました。
ざっと5000万。
ぶったまげたね。
ゲマトリアの金って黒い気しかしないが、
今は軍資金を使ってアレを作る。
基本的に俺は自分の頭以外は弱い。
銃の取り回しも腕っぷしもそりゃあ低い。
守る!!だなんて言いながら自分の身すら守れない馬鹿が何をほざいてるんだ案件なのだ今は。
だからこそ俺の力をつける。
俺だけの力。
やるか……
能力開発
能力開発とは「とある魔術の禁書目録」の舞台の学園都市で独自に組み込まれた
その実態は
薬物投与、
催眠術による暗示、
脳や首筋への直接的な電気刺激、
ガンツフェルト実験による五感の遮断など、
様々な手段で脳を開発することで脳の構造を変化させて「まともな現実」から切り離し、
「
ぶっちゃけ、非人道的な人体実験と変わりはない。
既に理論は確立してはいた。
ならどうして未だに俺が能力開発をしていなのか?
それには理由がある。
まず、安全に能力開発をするためには金がかかる。
俺が開発するモンは基本的にエンジニア部の予算内で分けられるものが軍資金として活用する。
しかし、能力開発の他にもオーバーテクノロジーの多くは金がかかる。
そして、俺が我が身可愛さで被検体にしたくなかったのが何よりの理由だ。
原作開始まで多分後1年もない。
最短で、
最善の、
最高の、
そんな結末にするために…俺は……何としてでも力を手に入れなければならない。
だから、
俺は俺の身体を弄ることから始める。
能力が発現した。
コレは一体なんの因果か…
俺の発現した能力は「ベクトル変換」
しかし、学園都市第1位の力とは程遠い。
使うだけで頭痛がひどい。30秒使うのも困難を極める。
「
俺の頭はそれこそ滅茶苦茶いい。
前世の記憶の創作物を再現できるレベルで頭が良い。
それでも尚彼の領域に立てないのは、彼が異常である事の証明でもあるが、今はそんな事はどうでもいい。
このままだとまともに能力が使えない。
このまま能力は諦めて兵器方面へと舵を傾けてもいいのだが……それは愚策だろう。
かの学園都市第1位と同じ系統の力。
彼の力は
それ即ち
「
そんな力があれば守りたい者を守れる。
理不尽に踏み躙らせない。
せいぜい俺は
考えろ俺。
どうにかして俺の力を引き出すことは………………。
待てよ?
学園都市第1位の
その理由は?
外部に演算能力を補助する機械をつけていたからだ。
チョーカー。
しかし、それにはミサカ妹の存在が不可欠。
少なくとも
でもそのためには誰かを被検体にして
?
待て。
俺は今何に疑問を抱いた?
「
……!!
そうか…そうだ…。
「
それを取り戻すために「
先人の一方通行という固定観念のせいで気がつくのが遅れた。
そもそも、演算補助をさせる側が人である必要はない…!?
別に人の脳波とリンクさせる必要のある電撃使いじゃなくても……、
例えば……
いけるかもしれない…………!!
学園都市が誇る世界最高のスーパーコンピュータ。
「
その演算能力があれば…
実験は成功した。
俺の首にチョーカーをつけ、
しかし、いくつか誤算が生じた。
一つは頭痛が未だにすること。
もちろん、補助前よりは楽になったし、耐えられないほどじゃない。
原因には心当たりがあるものの、それは俺にとって専門外もいいところ。
そもそも俺という存在自体がオカルトではあるが……
それを踏まえてもこの世界はオカルトで満ちている。
顕著なものであれば、
生徒の頭上にある天輪ヘイロー。
まさに神秘的。
この神秘という力は俺の知識では観測できなかった。
何かしらのエネルギーである事に間違いはないのだが、
あらゆる機械を使っても確認できない。
ただ、結果のみが残る。
何かしらの法則があるはずなのに、既存の物理法則では全く測れない。
能力者は魔術を使えない。
魔術師は能力を使えない。
コレは「とある魔術の禁書目録」において絶対の法則である。
使えば身体の血管の何処かが千切れ最悪死ぬ。
理由は、能力者は能力を使うために身体をいじり普通の人とは構造が違うため、才能無い人が使う魔術では適合出来ないからだ。
それが俺の身体でも起きているのではないか?
魔力≒神秘へと置き換わっている…?
しかし、俺の身体が訴える症状は頭痛のみ。
きっと魔力=神秘ではないはずだ。
似て非なるものであると思う。
そう考察するもあながち間違ってはいないはずだ。
2つ目は
それを取られてしまえば今までの時間が無に帰す。
没収するならせめて電源だけは入れておいて欲しい。
その事で一度幼馴染のリオに直談判しに行った。
俺の幼馴染はミレニアムのトップの生徒会長様なのだ。
杜撰な管理体制のセミナーの管理では心もとないが、リオの管理下でならいいという、口八丁に嘘と真実を織り交ぜた旨を伝えたところ、なんかOKを貰った。
また、電源は入れっぱなしで頼むというのにも了承してくれた。
さぁ、最低限の準備は整った。
後は俺の武器を、手札を増やすだけ。
一先ず「ベクトル変換」は強すぎる。
故に慢心してはならない。
俺の能力が使えなくなってしまえば俺はただの出来損ないの
生半可な武器じゃ駄目だ。
敵を圧倒する最高の武器。
手始めに
プロフィール
名前 テイリ
フルネーム 木原 テイリ
学園 ミレニアムサイエンススクール
部活 エンジニア部
年齢 17歳
誕生日 ???
身長 178cm
趣味 開発、研究、実験