俺の最高傑作「操縦支援ソフト/行動補助プログラムan-E.R.I.〈アネリ〉」が可愛すぎる件についてお前達と議論したいと思う 作:絶対正義=可愛い
『純純粋な科学の一分野を悪用しようと思う時にその一分野に現れる実行者』が木原となる。
木原というだけで科学を愛し、科学に愛され、いずれは科学を悪に染めてしまう。
果たして、木原テイリは『木原』として合格なのか?
そもそも、『木原テイリ』の専門分野とは?
そして、『木原テイリ』の神秘とは?
「息継ぎNG・円周率暗唱部」
俺の悪友こと、明星ヒマリの隠れ家の一つ。
部室棟の奥深くにひっそりと佇むその部屋の前に俺は今立っている。
はぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜……。
リオと会うくらいにはこのヒマリという少女に会うのも億劫である。
俺とヒマリは入学当初からの付き合いとなる俺の交友関係の中でも年季だけなら2、3番目に入る人物だ。
1番?もちろん幼馴染のリオだけど。
そんなヒマリとの仲はまぁ、コレまた微妙(?)だ。
例えば。
俺の作った『
『
相反する。
例えば。
俺の7大発明の一つに数えられている『
ミレニアムの誰でも閲覧可能でありながら、機密情報までもが集約された科学の集積体『
あらゆる電子機器にハッキング可能なチートツールである『
相容れない。
そんな事もあって、俺達の仲は特段いいというわけではない。別に、特別悪い訳でもないが……。
アイツのやらかしの尻拭いをしたことは数え切れないし、逆に俺が作品を作る上で協力を要請したこともある。
関係性を明確にしろ…と言われれば『悪友』、『ライバル』と称するのが適切なのかもしれない。
それはそれとして、『木原』として生理的に嫌悪感を抱いてしまうのが、近くも遠くもない微妙な距離感を築く大きな原因なのだが。
つまり、俺の一方的な(科学に携わる者としての)趣味嗜好のせいだ。
それでも、俺にできない事を平然とやっていると言う面では素直に称賛に値するし、俺と似た天才であることに違いはない。
……調子に乗るから本人には絶対に言わないが。
「失礼するぞー」
考えていても仕方がないのでドアを勢いよく開ける。
「お待ちしていましたテイリさん」
そう言って、儚げに微笑む車椅子に乗ったエルフ耳の美少女。
見た目だけならマジで好みどストライクなのだが、如何せん中身が残念過ぎるのが、この明星ヒマリという女である。
……ここだけの話、アネリの顔の造形のモデルはこの女である。
「おう、お前が俺を呼ぶとか珍しいよなー。手短に頼む」
唯我独尊じみてるこの女にはこれくらい図々しい方がちょうどいい。
え?
いつも図々しい?
黙らっしゃい。
「ええ、こちらも手短にこれからのことを話そうと思っていたので」
それにしても、やっぱりというか何と言うか……。
話し方がゆったりしてて眠くなってくる。
昨日はちゃんと寝たはずなのにこの眠気……。
おばあちゃん属性を持つヒマリならではのスキルである。
「今回貴方をお呼びしたのはほかでもありません。2つほど聞きたいことと、ご提案がいくつかのあるのですが……。まあ、まずは確認事項から」
うーん。
眠い。
これ寝ててもバレねぇんじゃない?
コイツ、人と話してる時に目を瞑る癖あるし。
人の目を見て話しましょうって教わらなかったのだろうか?
くっだらねぇ。
……寝るか。
「あの覗き趣味丸出しの『
ふざけんなお前眠気吹っ飛んだだろうが。
てか、何で知ってんだよ……キッショ。
いや、
いやね?
アネリは分かる。
別に隠していたわけじゃない。
実際エンジニア部の皆と共同開発したものだし、そもそもアネリに常駐させているハッキングツールはこいつが作ったもんだ。
ある意味、俺をアネリの父だとするなら、ウタハ、ヒビキ、コトリそして、ヒマリはアネリの母だと言えるし。
だが、
アレは俺と、アネリで秘密裏に作ったもんだ。
もちろん、バレれば
そもそも、
――これが例えば、ただの情報ネットワークだけならば、そこら辺にある防犯カメラでいいのだ。
例えば、トリニティにこの事がバレたとしよう。
あそこは秘密主義のシスターフッドや歴史的に見て貴重なサンプルが多く存在する場所だ。
情報は武器。
その言葉を言ったのは誰だったか。
とにかく、他校にとっての秘密や機密情報を容易に盗み出せてしまうのがこの『
もちろん、そんな悪用をするつもりは殊更皆無だが……。
だとしても、この事実がバレれば『俺と他校』ではなく、『ミレニアムと他校』の政治的問題に発展しかねない。
前者ならともかく、後者は明らかに他人を巻き込む。
だからこそ秘密裏に作った…はずなのに。
「……マジかよ」
いや、マジでドン引きだわ。
「ふふっ…これくらい、超天才清楚系病弱美少女ハッカーなら余裕です!」
ドヤ顔でそんな事言われても………。
……やっぱ顔がいいの腹立つなこいつ。
「やってることストーカーと遜色ねェんだよなァ」
「今なんと?」
「いや別に?」
「で、それでお前さんは何がいいたいのさ」
ただでさえ、サンクトゥムタワーに散布した
……あの連邦生徒会長……リアルタイムのカメラ越しに目があった時はマジでビビった。
肉眼で見えるわけねぇのに……。
怖すぎる。
しかもあの野郎、呑気に笑顔で手を振ったと思ったら、直後に全機ダウン。
恐怖過ぎる……。
何で気づいたのかも、どうやって数百万機全て同時に壊したのかも謎過ぎて…。
多分俺がやったってのもバレてる。
なのに音沙汰なし。
恐怖の象徴連邦生徒会長……。
………………超人って肩書…絶対に過小評価。
これ間違いない。
閑話休題。
「あんな悪趣味丸出しのモノをそこら中に
「…………………………………………」
妙に勘が鋭いなこいつ。
……俺は原作知識を思い出すまで、倫理的にアウトなものは作ってこなかった。
例えば、
例えば、
例えば、
数えればきりがない程真っ黒な技術はブルーアーカイブの知識を思い出すまで意図的に作らないようにしていた。
理由としては、…『木原』の衝動を抑えられなくなっちまうから何だが……。
もしかして、
俺の中で眠る『木原』の衝動が無意識的にここ数年で活性化してる……?
そうなるとかなり面倒なことになるぞ。
最悪キヴォトスが……って、今考えてもしょうがないか。
それより今はこの場をどう切り抜けるか。
さて、どう誤魔化すとしますかね……。
「ちなみに、誤魔化しなどは受け付けないものとします。ここに私自ら作った『嘘発見器』があるので、嘘をついたと判断すれば即座にお仕置きです」
何だかそれなりの大きさの白い機械を膝の上に乗っけてると思ったらお前そういう……。
ええ……?(困惑)
そこまでしますかァ?
自称超天才なんちゃらハッカーさん。
………え、これマジでどうしろと?
何せこんな事は今まで一度もなかったから対処の仕方がわからん。
というか、そもそも、
嘘発見器が嘘だろうが本物だろうが、コイツに
……もういっそこいつには全部ぶち撒けた方がいいのでは?
俺が今までブルーアーカイブの知識を周りの人に話さなかったのは、それよって歪み――バタフライエフェクトのような事をこれ以上起こさないためだ。
俺という存在が既に歪みの元凶。
ただでさえ、俺の存在が物語にどう関わっているのか不明なのに
これ以上気にすることが増えたら対処出来なくなる。
そう、思ってたんだが……。
うむ。
わからん。
もういいやー。(現実逃避)
全部ゲロっちまおう。
喋ったことによるリスクも込みで、コイツを味方に入れることのほうがメリット高そうだし。
うん。理論武装完成。
俺は悪くない。
全て察しの良すぎるこの女が悪い。(責任転嫁のクズ)
「実は…………」
「つまり、未来にやってくる脅威を防ぐための布石だった、と」
顎に手を添えて「ふむ……」と何やら考えているヒマリ。
ホント、黙っていれば絵になるよなぁ。
3秒ほど熟考した後にヒマリは俺の方に向き直り、すごく当たり前の疑問を口にする。
「頭がとうとうイカれてしまったんですか?嘘を付くにしたって、もう少しまともな嘘を考えられなかったんですか…?」
「普通はそういう反応だよね!!うん俺も急にそんな事言われたらそいつの頭を疑うよ!!!でも残念〜!全て真実で紛れもない事実なのでーす!!!」(ヤケクソ)
こいつ視点だと、知人が急に未来の記憶があるとかトンチキな事言い始めたヤベー…という認識なんだろう。
いくら神秘渦巻くキヴォトスとはいえ、それは流石に無理がある…かも?
いや、『能力』にも『未来予知』という分類があるわけだから、案外あるのかも知れないが……。
そう考えても、というか、俺自身例えばこいつからそんな話しされても信じないしな。
無理もない。
「いえ、本当の事だと言うのはわかりますが……」
「じゃあ今のやり取り何だったの!?」
俺の共感を返せ!
これまでの地の文は何だったんだ!(メタ)
「小粋なジョークも取り扱う絶世の美少女ハッカーの戯れです」
「クッソ!顔だけはいいのマジで腹立つな!」
ほんとに腹立つなコイツ。
ドヤ顔だぜコイツそろそろスクラップにしてもいいんじゃないですか?
「実際『嘘発見器』は嘘だと示してませんし、そもそも貴方と私の付き合いです。嘘くらい見抜けます……不意打ちはずるいです」
「ヤダ何この子怖い」
「さっきから私に対してのあたりが強すぎませんか!?」
何言ってんだお前。
「これくらいが妥当だろ」
「ミレニアムの誇る最強の薄幸美少女に対して扱いがあまりにもぞんざい過ぎませんかというお話です!!!」
ええ?
自画自賛もそこまで行くと困惑通り越して笑いがこみ上げてくるな。
「……ゴホン。全く、話が進まないじゃないですか」
「誰のせいだ誰の」
「あなたでしょう?」
俺の、せいなのか?
いやいや。
洗脳されるなよ
そもそも小粋なジョークとか挟んだコイツがいけない。
え?原作知識をぶっちゃけちゃった俺も俺?
ちょっとよくわからないですねぇ。
「貴方の未来知識については…また後日聞くとします。そもそも貴方をお呼びした理由は先程言いましたでしょう?」
「……アネリか」
「そう、アネリちゃんについてです!」
テンションの上がり下がりが半端ない。(ブーメラン)
情緒不安定かよ。
「もう、何か、疲れたから……超手短に30文字以内で頼む」
「アネリちゃんのミレニアムへの偽造入学が完了しましたえっへん」
「ちょっと用事思い出したんで帰りますねさようなら」
「駄目です帰しません♪」
………はぁ。
「……え?お前マジで何やってんの?やめてよね?また俺リオに呼び出されんじゃん」
「あの下水道の汚水の言うことなど無視すればいいのです」
「…相変わらず仲が大変よろしい事で」
「耳のお掃除はきちんとした方がよろしいかと、テイリさん?」
犬猿の仲ここに極まれり。
「ていうか、アネリがアンドロイドだって事、言っちまってる奴が何人か居るんだけど」
「セミナー所属の生徒に言ってなければどうとでもなります」
……コユキはセミナー所属だったよな。
いや、俺から言えば言い触らすことはないだろうけど。
引き籠もりのくせに妙に行動力のある奴め……。
「いや、待て待て。アネリにヘイローは無いから一瞬でバレるぞ」
「これ、私が作りました『疑似ヘイロー投影機』です」
用意周到だなコイツこの野郎。
何がそこまでこいつを駆り立てるのだ。
……アネリの可愛さか。
……あー、もう!バレたら絶対に面倒臭い事になる。
「……もういいや。どうせもう取り返しのつかない所までやってるんだろ」
「よくわかってるじゃありませんか♪」
「わかったよ。アネリもそれでいいか?」
俺のスマホがブルブルと震える。
『はい!マスターの為なら例え火の中水の中土の中です!』
やめときなさい。
火の中も土の中も大丈夫なように作ったが、海の中は完全防水処理がまだ出来てないから。
やめなさい。
「アネリの件は理解した。で、提案ってのは?」
「……ええ、実は私『特異現象捜査部』の部長に任命されまして。その部員に貴方をスカウトしたいのです」
はぁ……????
『特異現象捜査部』?
「何だそれ」
「科学的に解明不可能な現象を捜査する、セミナー直轄の部活です」
セミナー直轄……、リオが作ったってことか。
「……俺の専門外だぞ?全く役に立てる気がしねぇんだけど」
てか、そもそも俺はエンジニア部所属だし、お前もヴェリタリス所属じゃねぇか。
あ、ヴェリタリスって非公式だから一応公的には無所属なのか……?
「貴方がオカルト類にあまりいい印象を抱いていないのは重々承知の上です…。それでも、この超天才美少女ハッカーと並ぶ天才であるあなたには是非とも協力していただきたいです」
「……………………………」
どうするかな。
俺が特異現象捜査部とやらに加入すること自体は別に構わない。
いや、具体的な活動内容を全く知らないしそもそも『木原』の矜持として受け入れ難いものがあるんだが……。
…………。
「……うん断る」
「…そうですかわかりました」
やけにあっさりと下がるな。
こういう時いつもならあらゆる手を使って俺を手に入れようとするもんだと思ったんだが……。
いや、違う。
コイツ目茶苦茶落ち込んでるだけだった!
普段傲岸不遜唯我独尊なのにこんな時だけ……!!
ギャップが、ギャップがぁ!!
ズルいと思います!それは!
「仕方ねぇなあんまり顔出せないけどそれでもいいなら加入してやるよ」(早口)
「……!良いんですかっ!」
「あ、ああ……」
……やっぱ、顔だけは良いよなコイツ。(n回目)
「ふふっ♪楽しみですね♪」
ったく、嬉しそうにしやがって……。
「……ハッ。……ゴホン。それでは詳しい事は後日モモトークにて送らせてもらいますね」
「今さら取り繕っても無駄だぞー」
さーてと。
『特異現象捜査部』……ねぇ。
厄介な事に巻き込まれた気がするが……。
……よし。
味方を増やすか。
エンジニア部での活動。
特異現象捜査部での活動。
原作支援のための手札を増やす……。
学生なのに、こんなに多忙なの何なんでしょうか……?
本格的に人手が足りない……。
ヒマリという協力者は得られそうだが、流石にそろそろ労働力が足りない……。
せめて、もう2人、いや3人か4人は欲しい。
『特異現象捜査部』か……。
さてと、じゃあ作るかー。
第4作目。
『
『
とある魔術の禁書目録において、異端の『木原一族』の一人(一匹)。
ゴールデンレトリバーに演算回路を外付けし、脳を拡張して天才的な頭脳を得て生まれた存在。
その役割は『魔術をこの世から全て抹殺する』事を目的としていた。
ロマンを愛しハードボイルドを解するダンディーなワンちゃんである。
キヴォトスで生活している二足歩行の獣人達と明確に違うのが、姿形は正真正銘『犬』であること。
喋りもするし、推定寿命は80年とキヴォトスの大人達と変わらないように見えるが、そもそもの根底から明らかに違う。
例えるのであれば、それは『猿に人間以上の知能を与える』ことと同義である。
人類と類人猿の違い。
明確に分けなければならない境界線を容易く踏み越えて生まれたのが『木原脳幹』という一匹の化物である。
と、まあ。
そんな『魔術絶対撃滅ワンちゃん』こと脳幹先生だが、別に俺は魔術、この世界で言う神秘を撃滅する理由なんて皆無だからそんな役割を持たせることは無い。
今回脳幹先生を作る理由は、『特異現象捜査部』の俺の代理目的である。
たかが、そんな事のために容易に作るのかという言葉は受け付けない。
だって、その方が
つう訳で、帰ったらペットショップに行って作るぞい。
ハハハッ……。
雑。
要は今回の話は
ヒマリと密談(笑)
↓
何で滞空回線知ってるキッショ。
↓
特異現象捜査部加入決定!
↓
『木原脳幹』先生作る(最重要)
ってだけ。
………何か、徹夜続きで頭おかしいのだと思います。
文章、変。
いや、もともとなんですけど。
誤字脱字報告マジで感謝です。
最初は笑って「こんな初歩的ミスやるとか馬鹿じゃん」とか思ってたんですけど、
流石に立て続けに来ると、笑えなくなって……。
誤字すいません。
指摘ありがとうございます!
活動報告にて「とあるシリーズ」の「科学」募集中。
よろです。
……大丈夫かなテイリ君?