僕の初心者バレー日記   作:ヤストモ

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僕はハイキューの中に出てくる「強いって………自由だ………」ってセリフが好きです。


第2話

02

 

 

とても長く感じた第1セットが終了した。

 

結果としては26対24でなんとかうちが取る事が出来た。

 

相手は悔しそうにこちらを見てくるが、こっちのチーム……………と言うより僕の方が驚いている。

 

他の皆は何と言い表せばいいのか分からない程の喜びようだ。

 

正直、チームの皆が予想以上の粘りを見てくれたので僕だけじゃなく日向も順調に得点を奪う事ができた。

 

さらに言えば相手チームのトスミスが何回もあったのだ。

 

自分の勝手な感想ではあるが、相手の連携が全くとは言わないが、かなり上手く行っていないように見える。

 

特に連携が上手く行っていないのはあのセッターだ。

 

全体的にレベルの高いチームの中でもトップレベルに上手い奴だと思うが、分かりやすく言うならば「我が強い」だ。

 

まあ相手のミスはこちらとしても嬉しいので良いのだが。心配する理由も無いしな。

 

しっかり休憩をとり、始まった第2セット。

 

たまたま第1セットで半分以上の得点を決めた僕を警戒しだしたのか必ず3人のマークがつき、簡単に点を取るのが難しくなった。

 

それでも全く決められない訳ではないし、スパイクサーブはまだまだ通用したので点差も13対18までに抑えられた。

 

一旦タイムアウトを取り、日向としか出来ない「秘策の一つ」をやる事にした。

 

秘策とは言っても正直練習でも、あまり成功した事は無い。そもそもただの思いつきで試してみた技だ。

 

成功する確率は40%あるか無いかである。

 

たがこのままでは勝てないのも事実。やるしかない。

 

それに日向はやる気満々だ。今更やめようとは言えない。

 

タイムアウトが終わり、早速やってみる。

 

後輩が何とか相手のサーブをレシーブし、作戦通り僕の方にボールを上げてくれた。

 

同時に日向も全力疾走でブロックを避けるべく「横幅目一杯」で走る。

 

相手も突然の日向の動きに動揺している。

 

さて、後は僕の「トス」に懸かっている。

 

 

 

ーーー今

 

この位置、

 

このタイミング

 

この角度で!!

 

 

 

ドンピシャ!!!

 

 

僕がセットしたボールを無事に日向の手が打ち抜き得点した。

 

 

成功した事に安堵していたら日向がめちゃくちゃはしゃいでらっしゃる。

 

まあ初めてブロックを置き去りにして得点したのだ、気持ちは分かる。

 

さらに会場全体で沸き上がるどよめきと相手チームが唖然としている事に気づいた。

 

まぐれか?意図的か?とでも考えているのだろうが、そんな事考えてる内にリード奪っちまうよ?

 

せっかくだからもう一度やってみたら成功した。

 

なんとなく感覚は掴んだので成功率80~90%までは引き上げられただろう。

 

それにこれで日向にもしっかりブロックが付くだろう。

 

その後も点を取ったり取られたりと続き23対22で再びこちらのリード。

 

あと二点取ればこちらの勝ちだ。そして僕のサーブが回ってきた。

 

相手は間違いなくスパイクサーブが来ると思っているだろう。だが、僕にはもう一種類サーブが残っている。

 

日向との速攻とは違い、こちらは100%決まる自信がある。

 

笛がなりボールを上げサーブを……………「ジャンプフローターサーブ」をあのセッターを狙って、打つ。

 

セッターは一気に目の前まで迫ってきたボールに驚き、咄嗟にアンダーで取ろうとするが遅い。

 

弾いただけで終わったボールは後方に落ち、サービスエースとなった。

 

チームの皆が騒ぎ出すのを手で静止し、人差し指を一本上げて「あと一点取ってから騒いでくれ」と言った。

 

皆は何故か嬉しそうな笑みを堪えきれていないが、どうしてだろう?

 

気を取り直し、相手に向き直る。

 

やはり全員鋭い表情だ。観客も固唾を飲んで観ている。

 

 

それはそうか、優勝候補の一つが出来たばかりの寄せ集めチームに敗れようとしているのだ。

 

だが相手が誰であろうがうちが初心者だらけだろうが関係ない。

 

バレーは100点取ろうが相手に102点取られれば負けるのだから。

 

ボールを高く上げ、今度はおもいっきりスパイクサーブを放つ。

 

相手のリベロがかろうじて上げるが、こちらに返ってくる。と同時に日向に向かって試合前に一つだけ決めていたサインを出す。

 

このサインの意味は「何も考えずに横に全力で走って全力で跳べ」だ。

 

返ってきたボールをそのままセットし日向が打ち抜く。

 

サインに唯一気づいたセッターが飛び付いたが弾いただけで止める事はできなかった。

 

ボールはそのままコートに落ち、それを見届けた日向は腕を振り上げ叫んだ。

 

皆も日向に集まりそれぞれ喜びを吐き出した。

 

僕も日向に近づき、お互い笑顔でハイタッチを交わした。

 

25対23。うちの勝ちだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょう?

この時点で原作と全く違いますが、この先のストーリーは大体考えています。

意見や感想などがあればどしどしお願いいたしますっ!!
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