僕の初心者バレー日記   作:ヤストモ

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第6話

第6話

 

 

皆さんこんにちは、有馬です。

 

あれから少し日が経ち日向、影山、そして田中さんと3対3の練習試合をする事になった。

 

どうしてこうなったか簡単に説明すると。

 

 

1つ・僕と影山の勝負が終わった後、日向もやりたいと言い出した。

 

2つ・1回だけと澤村さんが言ったのにさらに2、3回やり続けた。

 

3つ・日向が弾いた影山のサーブが体育館のドアから入ってきた教頭先生のヅラを吹き飛ばした。

 

4つ・影山が日向とウマが会わなかった(特に影山が協調性ZERO)。

 

5つ・これらの行為に澤村さんが激怒。練習参加を認めない事となった。

 

6つ・日向&影山がバレーで勝ったら練習に参加させて欲しいと言ってきて、澤村さんが受諾。2人に田中さんを含めた3人と僕と残りの新入部員である月島くんと山口くんの3人で練習試合をやる事になった。 以上。

 

練習試合までの間、菅原さんと田中さんが隠れて練習に付き合ったり朝早くから体育館を使わせてあげたりしていた。敵チームになる僕は一緒に練習してあげる事はできなかったが、アドバイスはいくつかした。本当に「アレ」が出来るかどうかは2人次第だと思うけど。

 

2人がそんなこんなやってる内に僕は普通に練習に参加できて、やはりチームの皆と練習をするのは楽しいと改めて感じ自分がよりバレーが好きになった事を理解しつつ、初日にはいなかった先輩方とも仲良くなれた。

 

2年生の縁下さん、成田さん、木下さん。3人とも優しく面倒見のいい先輩だ。何となく縁下さんが2年生のボスっぽいなーと思った。

 

それと3年でマネージャーの清水先輩。最初に会った時はこんなに綺麗な人がいるんだ。と思い僅かな間硬直してしまい、微笑まれてしまった。先輩方は全員揃って唖然としていたが何故だろう?

 

だが気になる点がある。確か最初の説明では3年生が清水先輩含めて4人、2年生が5人いる筈で2名足りていない。気になったので菅原さんに聞いてみると暗い顔で2人はある事が原因で喧嘩してしまい、1ヶ月の部活禁止になってしまったらしい。

 

菅原さんの表情を見るに、何か複雑な事情があるのだろう事は理解したので、一緒にバレーできる日を楽しみにしてます。とだけ言って練習に戻った。

 

そして今に至る。

 

チームを組む月島くん、山口くんとは昨日初めて会った筈なのだが、何故か僕の事を知っているみたいだった。

 

月島くんにははぐらかされたが、後から山口くんに雪ヶ丘中学の試合をたまたま観戦する機会があって2人共僕のプレーをスゴいと思ってくれたらしい。

 

嬉しい事だが少しこそばゆい気持ちになる。

 

月島くんは「君が味方であのチビと王様が相手なら楽勝そうだねー」と言って相手を挑発しているが、あの3人には逆効果だと思うな~。

 

いよいよ始まった3対3の練習試合、ちなみに僕はセッターの役目を担う事になった。サーブはこっちからだ。

 

山口くんが普通のフローターサーブを打ち、日向が少しブレたが何とかレシーブ、影山がセットし田中さんが強烈なスパイクを放ちブロックに飛んだ月島くんを弾き飛ばした。

 

その弾かれたボールを僕がカバー、すぐに立ってトスを呼び山口くんが上げたボールをスパイクした。

 

田中さんのブロックは間に合わず日向も反応はしたが手に当たるだけで終わりこちらの点になった。

 

中学時代、日向にこんな事を聞かれた事がある。「翔太はレシーブの時、何考えてんの?」と。

 

僕は少し考えて「次の攻撃の事。」と答えた。

 

それにしても我ながら今のスパイクは現状の僕にはベストだったと思う。

 

ついついガッツポーズを取ってしまったのは仕方なしと思って欲しい。

 

だが皆、一つ聞かせてくれ。

 

何でポカーンとした顔で僕の方を凝視してるの?

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

澤村「…………なぁスガ」

 

菅原「…………どした大地。まぁ言いたい事も考えてる事もなんとなく分かるけど………」

 

澤村「有馬ってさ…………スゲぇな…………。分かってるようで分かってなかった」

 

菅原「だな~…………今のワンプレーで理解させられたよ………。マジで頼もしいわ。もし別の高校行ってたと思うとゾッとするわ…………」

 

澤村「……………笑えねーな…………ハハハハハ」

 

清水「……………だね」

 

そう呟いた清水の顔が少し赤かったように見えたのは気のせいだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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