愛と呪いは紙一重【改】   作:ランハナカマキリ

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リメイク版出しました。

理由?呪術原作に救いがねぇ、いい感じのオリキャラの設定を思いついた、なんとなく。


プロローグ・家入黎人は特級術師

呪い

 

辛酸、後悔、恥辱。

人間の負の感情から生まれる負の感情。それが形を成したものを呪霊と呼び、禍々しきその力は人を死へと導く。

 

呪力を操り、呪いを祓う者たちを呪術師と呼ぶ。

 

2017年12月24日

特級呪詛師『夏油傑』による新宿・京都百鬼夜行が発生。

その少年は新宿に解き放たれた飢餓の特級呪霊『干堕留』、特級仮想怨霊『酒呑童子』、一級呪霊4体を討伐。

 

2018年10月31日19時ちょうど

東京百貨店東横店を中心に半径400メートルの帳が下ろされる。特級術師『五条悟』が封印される。少年は元夏油一派の一級呪詛師『焔』を撃破、その後両面宿儺15本分と戦闘、渋谷の半径200メートルが更地となるが一般人と術師の被害は無し。心臓、肺を焼き尽くされるが反転術式により治癒。その後『羂索』によって放たれたた1000万を超える呪霊の殆どを極の番『始まりの光(カオス)』により鏖殺したものの東京の渋谷区、新宿区、千代田区、豊島区などが人外魔境と化す。

 

同年11月13日

羂索が仕組んだ呪術を与えられた者たちの殺し合い『死滅回遊』広島コロニーにて、400年前の遊郭にて女帝と呼ばれた江戸時代の術師『天蓋』と日清・日露戦争にて数々の軍事作戦を成功させた戦場の鬼才、呪力で構成した軍隊の術式を持つ『江頭 清』から合計150ポイントを獲得。

 

同年12月24日

新宿にて、人外魔境新宿決戦が始動。

五条悟、鹿紫雲一の死後、日車寛己と虎杖悠仁が宿儺の術式を没収。少年は脹相、東堂葵、九十九由基、七海建人、日下部篤也、猪野琢真らと共に宿儺に急襲。日車寛己が戦闘不能になり術式が再び使えるようになるが、処刑人の剣で宿儺の指5本分の力を消すことに成功。乙骨憂太、虎杖悠仁と共に宿儺の魂を瀕死にするものの、宿儺の開『■』により乙骨憂太が瀕死となる。少年と彼の妹、ミゲル、釘崎野薔薇、禪院真希、ラルゥ、柏山零、雨宮静流らの奮闘により、来栖華の助力と照屋輝紗羅によって創られた『一蘭ノ太刀』により宿儺から伏黒恵を切り離す。しかし、宿儺の0.01秒の領域展開によって少年と虎杖悠仁が斬り刻まれ、0距離から放たれた世界を断つ斬撃の捌をくらい少年が瀕死となる。

 

最後は虎杖悠仁と宿儺の一騎討ちとなり、虎杖悠仁が最後の呪力を振り絞り出力最大の黒閃を放ち、宿儺を討ち取る。

 

25日午前0時

羂索の保険により、両面宿儺の魂と天元の魂が同化する。

五条悟の蘇生まで、呪術師が総力を上げて戦い、最後は五条悟の極ノ番『皓』により、宿儺と天元の融合体は消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

2019年2月24日

居酒屋『コトリバコ』

 

「てな訳で〜〜みんなお疲れサマンサー!!テンション上げて!!みんな〜!!!」

 

「「「おぉっす!!!」」」

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

高専術師貸し切りの居酒屋で、陽の空気と陰の空気が1対3で広がっていた。盛り上がったのは司会をしていた五条悟と虎杖悠仁、秤金次、東堂葵らで、無反応だったのは伏黒恵、釘崎野薔薇、吉野順平、禪院真希らだ。

 

「いいね!!悠仁たちその調子〜っていうか恵たちもテンション上げてよ〜」

 

「2ヶ月前まで三途の川渡りかけたのに、テンションもクソもねぇよ」

「全員が五条先生みたいなお気楽脳みそしてないんですが?」

「そもそも酒一滴も飲めないくせに飲み会企画するな。未成年もいるんだぞ」

 

「みんなひど〜「先生あんがと〜!!」悠仁にはデザートも奢ります!!」

 

(((えこひいきだ・・・)))

 

▲▽▲

 

『にしても、君たちも盛り上がってよ〜』

 

テレビの画面に映る飲み会の会場を見ながら、東京都立呪術高等専門学校()()()()の面々の半数は五条悟に冷たい目を向けていた。静岡分校一年担任(来年度の4月から2年担任)の準一級術師『小野寺 國吉』がため息を吐きながら口を開く。

 

「盛り上がるわけないですよ。これから新年度に発生する負の感情から発生する呪霊、高専に登録されている霊場の活性化の把握、去年の一件で呪霊が大量発生してる東京の渋谷区、新宿区、千代田区、豊島区の監視・祓除、海外への呪力に対する説明などその他etcーー」

 

『げぇ〜、先輩に気配りしてよ。そんなことだから彼女いない歴=年齢なんだよ』

「うふふ、配る心がないんじゃな〜い?」

「おい、お前だけ全教科1な」

2年の『山寺有菜』が五条の悪口に乗っかり、小野寺が静かにキレた。その頃、七海の酒を注いでいた猪野が呟いた。

 

『改めて考えると仕事増えそうですね〜七海さん』

『猪野くん、弱音を吐いては駄目ですよ。このような挫折と困難を糧にして、私たち呪術師は呪術師足り得るのですから』

『ふふっ、いいこと言うじゃないか』

彼の先輩術師、冥冥がワインの入ったグラスを揺らしながら七海に言う。

 

『・・・・・・天童寺の十八番ですよ』

 

『天童寺真白(ましろ)』、静岡分校の2年担任の一級術師。シン・影の22代総師範であり、虎杖悠仁の謹慎期間中に彼の訓練を指導する。渋谷事変で禪院真希と禪院直毘人と共に陀艮と戦い、片腕を犠牲に祓う。七海建人と合流する前に漏瑚に燃やされたものの単身地下に向かう。その後、地下5階に向かうまでにおよそ50体の改造人間を斬り殺す。しかし、真人に触れられ、虎杖悠仁の目の前で殺される。

 

「・・・惜しい人を亡くしましたね」

『まぁ今頃、あの世で妹さんに土産話してますよ』

『・・・・ナンデ日本人ハ空気重クスルンダ?』

 

静岡分校の呪術資料管理人『庵明姫』と七海の会話を聞いていたミゲルがぼそっと呟いた。隣に座る乙骨は塩茹でキャベツを貪りながら、七海に相槌を打っていた。空気がさらに重くなった。

 

『呪術師に悔いのある死などない』

 

去年亡くなった東京校の学長が言っていた。事実その通りなのだろう、死んでいった仲間たちの意志や思想が真に敗北することはない。死んだ仲間たちが託した想いは、決して途絶えさせてはいけないのだから。

 

静岡分校一年、準一級術師『篠崎 要(しのざき かなめ)

「それにしても・・・本当に、今年は今まで以上に、仕事が多そうですね」

 

静岡分校一年、一級術師『柏山 零(かしやま れい)

「・・・・」

 

静岡分校一年、準一級術師『南雲 晶(なぐも あきら)

「ハッ!!死ぬ気で頑張れよ?特級サマ」

 

3人の視線の先、左目の穴を覆ったハーフマスクをつけ、少年がいた。

 

「お前らも働けよ」

 

「「はーい」」「・・・」

 

その時、画面に映っていた五条が何かを思い出したような顔をし、少年に告げた。

 

『あー、後それから・・・黎人は4月から秀知院ね〜』

 

「は?」

 

静岡分校一年、特級術師『家入 黎人(いえいり れいと)

 

▲△▲

 

私立秀知院学園

 

貴族制が廃止された今で尚、富豪名家に生まれ将来国を背負うであろう人材、大企業の息子、芸能人の子、政治家の娘などが多く就学しているいわゆる金持ちの学校である。

 

(いや、確かに秀知院の敷地内には大正に張られた天元様の結界が張られていた。けど去年のいざこざで結界が破れたから、結界の修理の為に俺が派遣されたのは分かる・・・分かるんだがーーーっ!!)

 

 

「呪物と呪具の回収は他にもできる奴いるだろ?」

 

三種の神器の1つ『草薙之剣』

 

壇ノ浦の戦いで紛失したとされたが、大正時代に回収されていた。だが戦後の動乱で再び行方が分からなくなり、捜索されていたのだが今年の初め草薙之剣がこの学園に保管されていた事が判明したのだ。

 

この剣は呪具としては特級相当の威力を持つ。だが1番の特性は、『認識の消滅』である。この剣は、斬りつけた相手から特定の認識を奪う事ができる。

例えば相手から"黎人への認識"を奪うと敵は黎人を認識できなくなるのだ。当たれば勝ち、それの具現化のような呪具なのだ。しかも使用者にも作用する事が出来るのでかなり強い。"他者からの認識"を奪えば誰からも認識される事がないからだ。

 

そんな物を野放しにはできないので、黎人が送り込まれたのだ。因みに確保したら封印又は皇居で保管する事が決定されている。

 

そしてもう1つ、彼が探しているのは特級呪物『八岐大蛇の骨』

 

8つの首、8つの尾。水を操る水の神の化身。非術師にも広く知られる日本の大妖怪の1つ。両面宿儺の指に次ぐ特級クラスの呪物である。かつて安倍晴明に封印され、骨だけになった特級呪霊。戦国時代に何者かに持ち出され行方不明となっていた。そして何故かこの学園内に保管されている事が発覚したのだ。

 

長年術師が総力を上げて探し求めていた2つの呪具と呪物、これらが同じ場所にあるのは偶然だろうか、それはまだ分からない。

 

飲み会の席で、黎人はその依頼を蹴ろうとした。だが、自分の同期3人にこの任務が引き継がれかけた為、静岡分校の恥と自殺希望者、殺人マシンを世間に晒すわけにはいけないと思いこうなった。マジで獄門疆で封印されて日本海溝に沈められろ、あんのクソ教師。

 

「っ〜〜!!!ヤニ吸いてぇ〜」

 

タバコをひとつ咥え、紫色の炎を手に灯し、タバコに火をつける。紫煙を噴き出しながら、決めた。任務が終わったら、鹿紫雲と一緒にあのバカに勝負を挑む。殺さなくても、あのすまし顔に1発黒閃を決めないと気が済まない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黎人の任務とは別に、この秀知院では一つの戦争が繰り広げられていた。

 

「みなさん・・・ご覧になって!!」

 

「生徒会のお二人よ!!」

 

富豪名家に生まれ将来国を背負うであろう人材が多く就学しているこの学園で、彼らを率いまとめ上げる者が凡人であるなど許される筈も無く、キャーキャー五月蠅いギャラリー達の間を天才と呼ばれる二名が涼しい顔で通り過ぎていた。

 

秀知院学園副会長『四宮かぐや』

 

総資産二百兆円。鉄道、銀行、自動車。優に千を超える子会社を抱え、四大財閥の一つに数えられる『四宮グループ』。その本家本流四宮総帥の長女として生を受けた正真正銘の令嬢である。

 

その血筋の優秀さを語るがごとく、芸事音楽武芸いずれの分野でも華々しい功績を残した正真正銘の『天才』。

 

それが四宮かぐやである。

 

そんな彼女が支える男こそ、両家の御曹司やご令嬢が集まる秀知院の中でも極めて珍しい一般からの進学者でありながら、学園模試において不動の一位を死守し、多才なかぐやとは対照的に勉学一本で畏怖と敬意を集め、その模範的な態度で生徒会長に抜擢された秀才―――秀知院学園生徒会長『白銀御行』である。

 

 

 

秀知院生の頂点を位置するこの二人が同時に歩けば自然と人々の視線は彼らに集まる。そんな人々に気圧された様子も無く、普段と同じように雑談しながら歩く二人には最早脱帽するしかない。

 

「いつ見てもお似合いな二人ですわ〜」

 

「ええ、神聖さすら感じてしまいます!!」

 

趣味や経歴は違えど、どこからどう見てもお似合いの二人。生徒達の間で『2人は付き合っているのでは?』という噂が広まるのは無理からぬ話である。

 

そんな2人が繰り広げているのは恋愛頭脳戦。

 

 

勝敗基準は、先に告白した方の負け。

 

 

因みにこの戦いが始まってから、半年が過ぎたっ!!!

 





じゅじゅさんぽ

『深夜2時だよ!!家入家集合!!』

黎人『玄関に靴あったけど、母さん見つけた?』

硝子『すや〜〜〜』

美夜『バスタブで一升瓶抱えて寝てる』

明星『す〜〜〜』
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