愛と呪いは紙一重【改】   作:ランハナカマキリ

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推しの子まで終わっちゃったな•••




両陣営は交渉したい

 

翌日、新しく出来たカフェにて*1

 

屋外の席を囲む4人の人物がいた。

 

家入黎人、右隣に早坂、対面にかぐや。

 

そして左隣には吉野順平

 

(なんで僕も会談に!!?昨日と違って場違いじゃない!!?)

 

吉野順平は東京校2年の生徒の1人であり、準一級術師である。

去年の里桜高校の一件、実行役だった彼は特級呪霊『真人』の策略で母の吉野凪に重傷を負わされ、当人は殺されかけたのだが、その場に居合わせた虎杖悠仁と七海建人、そして家入黎人に命を助けられた。その後処刑対象となったのだが、七海建人による釈明と、家入黎人による観察処分という形で落ち着いた。

 

去年の人外魔境新宿決戦では医療班として重症者の処置に尽力した。

 

現在は家入硝子の弟子となり、()()()()()反転術式を使えるようになった。タバコの根性焼きの痕は硝子の反転術式によって消え、伸ばしていた前髪を後ろに、オールバックの髪型に変えた。

 

「改めまして•••東京都立呪術高等専門学校静岡分校2年の家入黎人だ。

こっちは東京校の吉野順平」

 

「よ、よろしくお願いします」

 

「よろしく、吉野くん。四宮かぐやです。こちらは私の従者の早坂よ」

 

「はい、早坂愛と申します」

 

ご注文をどうぞ、と現れた男性店員*2に黎人はアイスコーヒーを、かぐやはコーヒーを、早坂はシナモンロースト、順平は烏龍茶を注文する。店員が去った後、かぐやから話を切り出した。

 

「先日の件、我々に敵対の意思は無い、と言うことをお伝えします」

 

〜〜〜

 

先日の夜、四宮邸にて。

 

「今回の件は全て私が勝手にやったことにしませんか?そうすれば、かぐや様の安全は守られるかとーー」

 

「•••逆に、バレたら殺されるかも知れないわよ。彼は話に出てきたハッカーと情報屋から、私たちのことをすべて知ってると思った方がいいわ。それに相手は特級呪術師よ•••この家が去年の渋谷と新宿みたいになるかも知れない」

 

かぐやが言っているのは2018年に起きた『渋谷事変』と『人外魔境新宿決戦』のことだ。

 

呪術テロは経済にも大きな爪痕を残している。

 

渋谷事変による株価の減額によって発生した円安。

 

人外魔境新宿決戦による都庁含む新宿全域の崩壊。

 

賭け試合の配信により、"現代最強"五条悟と"史上最強"両面宿儺の激闘により呪術の非現実的な力で新宿は崩壊したのを政界や財閥界では騒然となった。

 

「それに、本家にこのことがバレたら、私はあの家での立場を失うわ。学園にも通えなくなる。会長に•••みんなにもう二度と会えなくなるかも」

 

「かぐや様•••」

 

「今回は打算も通用しない。ならば本音で挑むしか無いわ」

 

ここは敢えて自分たちの潔白を伝えるしかない、呪術師に対してできることはそれだけだ・・・かぐやはそう判断した。

 

〜〜〜

 

その判断は正しかった。

 

「•••別にキレてねーよ。まず、俺は秀知院に保管されている特級呪物と呪具の捜索のために潜入している」

 

「なるほど。一応言っておきますが、その呪物と呪具の所在は我々は知りません。一応、四宮家の本家に呪術関連の資料や道具はあるのですが・・・」

 

「四宮ねぇ・・・疑ってるなら悪いけど、俺らは財閥とかそういうのとは関係ねーし。正直に言うと仕事以外であまり関わりたくはないし・・・つーかどうでもいい」

 

「あら、そうでしたか。しかし今回の一件は不可抗力とはいえ呪術関連に首を突っ込んでしまった我々に非があるのでは?何かしら脅されるものだと思っていたのですが•••」

 

無論、何かしらのペナルティーはあるのかもしれない。以前とある週刊誌のカメラマンが呪術界に深く入り込みすぎて、金と家族の命など全て搾取された話がある。かぐやは最悪の場合、自分がそうなるのではないかと思っていた。

 

だがその不安は杞憂だった。

 

「安心しろよ。貧乳に興味無ーー」

 

ギロっ!!

 

ものすっごい睨まれた。

 

四宮と早坂に•••早坂お前は四宮ほど貧乳じゃないだろ。

 

「何か失礼なことを考えましたか?」

 

しまった、顔に出てた。

さらに四宮の目からハイライトが消える。

 

四宮は一応日本を牛耳る財閥だ。

秀知院での捜索が間違いなく面倒になる。

 

「•••おー怖、本当にお前らに興味ないし、()()()()()はないから安心しろ」

 

まだ睨み続ける四宮と早坂、意外にもこの空気を変えたのは順平だった。

 

「あの、本当に大丈夫ですよ!!えっと、黎人くんの好みって2〜3歳年上の人だけだもんね!!」

 

 

 

 

 

あっ、と口を覆う順平と睨む黎人。

かぐやと早坂は少し冷めた目で黎人を見つめていた。

 

「•••あらあら、お可愛いこと」

 

「別に、性的趣向は個人の自由なので、気にしないでください」

 

「順平、あとでパワーボムな」

 

「ひえっ•••」

 

▲▽▲

 

「こっちからの要望としては、四宮家に保管されている呪具や呪術文化財、呪術関連の色々を譲ってもらいたい。その対価は呪術高専とのコネだ」

 

「分かりました。文化財に関しては京都にある本家に連絡します•••今回の件とは別件のことなのですが、あなた方に一つ要望があるんです」

 

「要望?」

 

「私の腹違いの姉•••

 

『四宮梓』を孕ませ、死なせた男が誰なのか知りたいんです」

*1
去年”炎上”したファミレスがあったテナント

*2
4人の義妹のためにバイトしている




じゅじゅさんぽ

順平「この間カツアゲされかけた」

虎杖「順平は髪型から陰のオーラが出てるんじゃね?」

順平「えぇ・・・?」

パンダ「憂太も昔は陰のオーラが出てたんだけどな、今は髪型を変えてそれをも超越したオーラ出してるんだよ。だからlet'sイメチェン!!」

30分後


【挿絵表示】


順平「どう、かな?」

伏黒・釘崎「「•••誰だお前」」
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