リア充に憧れて   作:荒北龍

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狩る、狩られる

 

 

 

 

 

 

─1日目─

 

私がベースキャンプを出て1日目、師匠から1週間でジャギィを五体狩猟するよう言われ、私は茂みの中で息を潜めながらジャギィ達を観察していた。

 

「ギャッ、ギャッギャウッ」

「ギャウッ」

 

ジャギィが7匹、ジャギィの雌個体であるジャギィノスが3匹、そして───

 

「グオオオオォォッ、オッオッォッ!」

 

大きな遠吠えをしてジャギィ達を集めるリーダー個体であるドスジャギィ。

普段ならば取るに足らないモンスターだが、今は武器も装備もない。

あるのはこの身体とハンターナイフ1本のみ。

 

ドスジャギィはジャギィ達を連れて巣を出て狩場へ向かった。

ジャギィの巣にはジャギィノスが3匹残り、ジャギィが2匹残った。

計5匹、今の私ではどうすることも出来ない。

 

私はそのまま息を潜めながら耐えることにした。

 

 

 

─2日目─

 

 

何も出来ずに1日経った。

喉が痛い、眠気も酷い、お腹も空いた。

空腹は近くの薬草を食べてどうにか凌いだが、喉の乾きは薬草の汁だけでは潤うことは無い。

近くに川がある。

私は喉の乾きに耐えられず近くの川に向かい、眠気を誤魔化すために顔を洗って川の水で水分を補給した。

 

「ギャウッ」

 

ジャギィの鳴き声が聞こえたと同時に私はもすぐに茂みに隠れた。

残された内の1匹であるジャギィが川の上を飛び跳ねていた。

そして周りを確認しながら川の水を飲み始める。

 

───チャンスだ

 

私は気づかれないよう、ジャギィの視線に入らないように茂みを移動し、ジャギィの後ろに身を潜めると、周りを見渡し、他にモンスターが居ないかを確認する。

そして気配を消して、足音を立てないようゆっくりとジャギィに近づく。

 

そしてあと一歩の所でジャギィの動きが突然止まった。

それと同時に私の動きも止まる。

緊張と恐怖で身体から汗が流れる。

数秒、数十秒だろうか、時間の流れがゆっくりに感じる。

 

私はゆっくりと腰に取り付けられているハンターナイフに手を伸ばし、柄の部分を握ったのと同時だった。

 

「ギャァッ!ギャウッ!」

 

突然こちらに振り返り、ジャギィが大口を開けてこっちに向かってくる。

私は慌てることなく、ハンターナイフを抜き、そのままジャギィの口に思いっきりハンターナイフを突き刺した。

 

「ギッ、ギャッ!?」

 

ジャギィは何が起こったのかも理解出来ず、手足をバタバタと振って抵抗する。

ジャギィが頭を振る度に、身体が持っていかれそうになるが、足に力を入れ、ハンターナイフを両手で掴み、さらに奥へと突き刺す。

ジャギィの肉を貫き、さらに奥へと刃が入る度に、ジャギィの鮮血が飛び散る。

 

次第にジャギィの力は弱まっていき、最後には力なく地面に伏した。

 

「はァッ、はァッ」

 

必死に呼吸を整えながら、私はジャギィがまだ生きているかもしれないと言う不安に襲われながら、安心するためにジャギィの首を落とした。

2日目でようやく1匹だ。

 

 

───あと残り4匹。

 

 

 

 

 





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