個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア 作:ねぎトロ丼ねぎ多め
本作品には色んな漫画のパロディを入れているのですが、最近は何人かにその存在を気づかれています。
元ネタがわかった人は感想で教えてくださーい。
「今日のヒーロー基礎学だが……俺とオールマイト、そしてもう一人の三人体制で見ることになった」
「ハーイ! なにするんですか!?」
「災害水難何でもござれ── 人命救助訓練だ!」
相澤から今日のヒーロー基礎学の授業内容についての説明をされた。救助か…普段の戦闘以上に迅速な判断と対応、そして個性の応用が必須だな。…オレなら回復以外大体全てできるが。
「コスチューム、着て行った方がいいのか?」
「うむ、あくまで自由だから強制ではないが、個性を有効的に使用できるから俺は着て行くことを推奨するぞ!」
飯田とそんな話をしながらコスチュームに着替え、バスの前へ集合する。
すると何故か緑谷だけ体操服姿だった。
「おい緑谷。お前コスチュームはどうした?」
「戦闘訓練でボロボロになっちゃったからサポート会社に修復してもらってて、それ待ち」
「あぁ、お前そういや爆豪の爆破受けてたな…キレイに直るといいな」
ありゃ普通服ごと弾け飛ぶだろ。てか爆豪は鬼畜すぎないか?後で聞いたがあれ緑谷の母親の手作りなんだろ?
「うん!実は追加の装備とか新しいデザインも考えてあるんだ!」
逞しいな、緑谷。アイツみてぇだ。
「バスの席順をスムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう!!」
そう話していると、飯田が委員長としてフルスロットルで働いていた。
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「こういうタイプだった、くそう!」
…対面タイプのバスだったな。張り切っていた飯田の行動が完全に無駄になっちまった。
「私思ったことを何でも言っちゃうの緑谷ちゃん」
「あ!!??ハイ!?蛙吹さん!」
「梅雨ちゃんと呼んで。───あなたの個性、オールマイトに似てる」
蛙吹が緑谷の個性についてコメントした。確かにあのパワーはオールマイトに近いものを感じる。しかし、どう考えてもそれはない。緑谷は個性を使うたびに体に甚大なダメージがいってる。まるで個性が発現したばかりのガキだ。切島も言っているが、似て非なるものだ。…だが、アイツが鍛えまくって個性を完璧に使いこなせるようになればトリコみてぇになるかもな。
「増強型のシンプルな個性はいいな! 派手で出来ることが多い! 俺の硬化は対人じゃ強えけどいかんせん地味なんだよなー」
「僕はすごくかっこいいと思うよ! プロにも十分通用する個性だよ!」
「プロなー……しかしやっぱりヒーローも人気商売みてぇなとこあるぜ!?」
「オレは多分でねぇな」
「まぁその顔だしな…」
「ハッ!テメェみてぇな敵顔に人気なんざでねぇよ!」
「なぁ爆豪、特大ブーメランって知ってるか?」
「僕のネビルレーザーは強さも派手さもプロ並み☆」
「でもお腹壊しちゃうのはヨクナイね!」
バス車内が盛り上がってきた。
「派手で強えっつったらやっぱり轟と爆豪と爆音だな」
「ケッ」
「爆豪はキレてばっかだから人気出なさそう」
「んだとコラ出すわ!!」
「ホラ」
「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげぇよ」
「てめぇのボキャブラリーは何だコラ殺すぞ!!」
「ほぼ死霊のはらわただもんな。いや、はらわたに失礼なレベルだ」
「テメェは黙れ口裂け野郎ォ!なんだ死霊のはらわたって!」
そんなこんなで相澤に一喝されるまで全員で喋っていた。
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到着したが…広いな。第8ビオトープほどじゃねぇが、遊園地並みかそれ以上にでけぇ。
「あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も… ウソの災害や事故ルーム!」
13号の説明を聞くが、なんか怒られそうな名前だな。
「えー始める前にお小言を一つ二つ…三つ……四つ……」
(((((増える…!)))))
13号の小言がどんどん増え続けていく。
「皆さんご存知とは思いますが、僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んで塵にしてしまいます」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」
「その通りです。……しかし、簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう個性がいるでしょう」
…前の世界じゃしょっちゅう殺してたな。そうか、この世界じゃ敵を殺したら駄目なのか。忘れかけてたぜ。
「超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立ってるように見えます。しかし、一歩間違えば容易に人を殺せるいきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないでください。相澤さんの体力テストで自身が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練で
それを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では心機一転! 人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう! 君達の力は人を傷つけるためにあるのではない、救けるためにあるのだと心得て帰ってくださいな」
流石現役プロヒーロー、同じプロの親父の何倍も大人に見えるな。言葉の重みが違う。
「以上! ご清聴ありがとうございました」
「ステキー!」
「ブラボー!! ブラーボー!!」
拍手と褒め言葉が飛び交う。
「そんじゃあまずは…ッ!!!」
相澤先生が授業についての説明を始めようとしたその瞬間、広場に闇が広がった。
「一塊になって動くな!!!」
「え、何だアリャ!? また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
いや、それにしちゃ相澤の心拍数と呼吸が荒い!ということはまさか…!
「動くな!! あれは─── 敵だ!!!」