個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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R-18書けねぇよぉぉぉ!!だって童貞だもぉぉん!文句あるかぁぁ!?
あ、3万UAありがとうございます!


第3章 雄英体育祭〜職場体験編
雄英体育祭! 其の1


 

ヴィランside

 

「はぁー、はぁー…!危なかったぁ…!」

 

死柄木は敵連合のアジトであるバーにワープして、ソファーに横たわっていた。

 

「完敗だ……脳無もやられた。手下共は瞬殺だ……子どもも強かった……『平和の象徴』に至っては出てくることすらなかった…!話が違うぞ『先生』……!」

 

『先生』という人物に対してソファーで文句を言う死柄木。

そんな彼の言葉に、モニターから響く声が返事をする。

 

『…ごめんよ、死柄木弔。まさか生徒がここまでやるとは…完全に想定外だったよ」

『うむ、舐め過ぎたな。敵連合なんてチープな団体名で良かったわい。…ところでワシと先生の共作の脳無は? 回収してないのか?』

「…とある生徒の攻撃から私達を守るために盾代わりにしたので、回収できませんでした。正確な座標がわからないので回収は難しいかと」

『せっかくオールマイト並みのパワーにしたのに……まァ……仕方ないか……残念』

 

 先程の戦闘で爆音によってズタボロにされた脳無を回収することが出来ず、手駒を失った。しかしその事が大したことでもないかのように、『先生』は雑に返事を返す。

 

「クソッ…!あの口の裂けた野郎がいなければ…!」

 

死柄木が思い出したかのように再び怒る。

 

「へぇー…」

 

モニターからは抑揚のない、無関心な返事が返ってきた。

 

「あいつ…!脳無が再生できなくなるまで一方的に…!なにがヒーロー科だ…!あいつさえ、あいつさえいなければ生徒を何人か殺せていた…!オールマイトも出てきた…!クソッ…クソッ…!」

 

死柄木の口から出る声には溢れるほどの怒りや憎悪が含まれていた。

 

『悔やんでも仕方ない! 今回だって決して無駄ではなかったはずだ。精鋭を集めよう! じっくり時間をかけて!』

『先生』がモニター越しに口を開く。

 

『我々は自由に動けない! だから君のようなシンボルが必要なんだ死柄木弔!次こそ君という恐怖を世に知らしめろ!』

 

———————————————————————

 

爆音side

 

「クソッタレ…一昨日は酷い目にあったぜ」

 

あれから大変だった。増援を引き連れた飯田達がUSJに到着した時、ほとんどの敵はクラスメートの奴らにぶっ飛ばされて再起不能リタイアしていて、主犯格の敵2人には逃げられちまっていた。オマケにチンピラ共はほとんど敵連合についての情報を持っておらず、唯一取り残されていた『脳無』という敵は意思疎通が取れず、結局敵連合についての情報は何一つ得られなかった。  

 

「確か、警察署で注意受けたんだっけ?大変だったね〜」

 

隣を歩くねじれが言っているが、オレは警察が到着した後警察署に連行された。なんか「個性を使用した過剰防衛」っつうことで厳重注意を受けるハメになった。

 

「あっちは個性複数持ちのバケモンなんだから別に良いだろーに…」

「まあ警察はそれが仕事だから、仕方ないよねー」

 

そんな他愛のない話をしながら学校へ向かった。

 

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「お早う」  

「「「相澤先生復帰早ええええええ!!!!」」」

 

嘘だろ?相澤って両腕が粉砕骨折、顔面骨折、そんで眼窩底骨が粉々で最悪目に障害が残るって話だろ?どんだけ頑丈なんだよ。

 

「先生! 無事だったのですね!!」

 

飯田が薄らと涙を流しながら声をかける。

 

「ああ……あのままだとやばかったが、爆音が敵を撃退してくれたからな。教師として、ヒーローとしては生徒に助けられるのは情けなさの極みだが……改めて言葉にしておく。一昨日は助かった、爆音。ありがとう」

 

…こっちに来てから随分たつが、未だに礼を言われんのには慣れねぇな。

 

「フン…アイツがチョーシに乗ってたからぶちのめしてやっただけだ」

 

((((ツンデレだぁ!!))))

 

この時、爆音を除くクラス全員の心が一つになった。

 

「だがお前が必要以上に敵を攻撃したことについては後にしっかりと指導する」

「!?」

 

ウソだろ。嘘だと言ってくれ。

 

「まぁ俺の安否はどうでもいい……何よりまだ戦いは終わってねぇ」

 

「戦い?」

「まさか……」

「まだヴィランが───!?」

 

 

 

「雄英体育祭が迫ってる!」

 

「「「クソ学校っぽいの来たあああ!!!」」」  

 

「体育祭!?敵に侵入されたばっかなのにそんなのやって大丈夫なんですか?」

「また襲撃とかされたら...」

「逆に開催する事で雄英の危機管理体制が磐石だと言うことを示すらしい。警備も例年の5倍に強化するそうだ。何よりうちの体育祭は最大のチャンス、ヴィラン如きで中止していいイベントじゃねぇ。」

 

なるほど…敵に襲撃された今、あえて体育祭をやることで他の敵共に対する牽制になる訳だな。

 

「いやそこは中止しろよ...体育の祭りだぞ...??」

 

峰田がぶつくさと文句を言う。

 

「えぇ!?峰田くん雄英体育祭見た事ないの!?」

 

今の言葉は緑谷にとってちょっとした地雷だったらしく、緑谷が語り出そうとし始めた。

 

「あるに決まってんだろ?...そういうことじゃなくてよォ.....」

「うちの体育祭は日本のビッグイベントのひとつ。かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ、全国が熱狂していた。今は知っての通り人口は縮小し形骸化した。日本において今かつてのオリンピックに変わるのが、雄英体育祭だ!」

 

まぁ、個性禁止の運動会なんざ誰も興味無えだろうしな。

 

「当然全国のトップヒーローも見ますのよ?スカウト目的でね!!」

 

八百万が拳を握りこみながら言う。

 

「卒業後はぁ!プロ事務所にサイドキック入りがセオリーだもんなぁ!」

「そっから独立しそびれて、万年サイドキックってのも多いんだよね。上鳴、あんたそうなりそう。アホだし。」

「耳郎酷くね!?」

「…擁護できねぇな」

「爆音も俺に対して辛辣すぎねぇか!?」

 

すると相澤が口を開く。

 

「当然名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限、プロに見込まれればその場で将来が切り拓かれる訳だ。年に1回、計3回だけのチャンス。ヒーローを志すなら絶対に外せないイベントだ。その気があるなら準備は怠るなっ!!」

 

「「「はいっ!!」」」

 

———————————————————————-

 

ざわ… ざわざわ… ざわ…

 

「な、なな、何事だぁ!?」

 

麗日が叫んだ。

 

「何しに来たんだよォ!」

「敵情視察だろ、雑魚。ヴィランの襲撃を耐え抜いた連中だもんなぁ...体育祭の前に見ときたいんだろ。...そんなことしたって意味ねぇから。どけ、モブ共」

 

…爆豪、相変わらず口悪いな。

 

「知らない人の事取り敢えずモブって言うの辞めなよ!!」

「噂のA組、どんなもんかと見に来たが...随分と偉そうだな?ヒーロー科に在籍するヤツらはみんなこんななのかい?」

「アァ゙?」

 

なんか紫髪の奴が喧嘩ふっかけてきたな。

 

「こういうの見ちゃうと幻滅するなぁ...普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったて奴結構居るんだよ。知ってた?」

「...」

「そんな俺らにも学校側はチャンスを残してくれてる。体育祭のリザルトによっちゃあヒーロー科編入も検討してくれるんだって...その逆もまた然りらしいよ。敵情視察...?少なくとも俺はいくらヒーロー科とはいえ調子に乗ってっと足元ごっそり掬っちゃうぞっつう宣戦布告しに来たつもり」

「「「この人も大胆不敵だなぁ!!?」」」

 

…ずっと腑に落ちなかったが、ようやくわかったぜ。この体育祭、ヒーロー科のためのもののような感じだったが…こういう救済措置もあんのか。

 

「おうおうっ!隣のB組のもんだけどよォ?ヴィランと戦ったっつぅから話聞こうと思ったんだがよォ?偉く調子ついちゃってんなオォイ!?」

「「「また大胆不敵な人来たぁー!!?」」」

「あんま吠えすぎてっとぉ!本番で恥ずかしい事になっぞぉっ!!」

 

その言葉に反応すること無く爆豪は帰ろうとしていた。

 

「無視かてめぇぇ!!!」

「おい、まて爆豪。どうしてくれんだ、お前のせいでヘイト集まりまくってんじゃねぇか」

 

おう、本当に迷惑極まりねぇな。コイツのせいで隣のクラスからも普通科のやつらからも怒りを感じんぞ。

 

「関係ねェよ」

「はぁ!?」

「上に上がりゃあ関係ねェ」

「なるほど...一理ある「男らしいじゃねぇか!」…そうだな」

「…とりあえず全員どけ。帰れねぇ」

「「「「「あっ…すみません」」」」」

 

オレが来た瞬間全員態度が萎縮しやがった。なんでだよ。

 

まあ色々とあったが、二週間はあっという間に過ぎ去った。そして雄英体育祭、本番当日がやってきた。

 

 

———————————————————————-

 

「皆! 準備はできてるか!? もうじき入場だ!!」

 

飯田が委員長らしく声を張る。

 

「コスチューム着たかったなー」

「公平を期すため着用不可なんだよ」

 

控え室で全員ジャージに着替えて入場の時間になるまで待つ。

 

「─────緑谷」

「轟くん……何?」

 

すると部屋の隅の方で轟が緑谷に声をかけているのが見えた。

 

「……緑谷、客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う」

「え!? う、うん……」

「……お前オールマイトに目ぇかけられてるよな」 

「っ!!」

 

…なんだ?今『オールマイト』って言葉が出た瞬間緑谷の心拍数が乱れたぞ?…なんかあんだろうな。

 

「別にそこ詮索するつもりはねぇが……お前には勝つぞ」

「……轟くんが何を想って僕に勝つって言ってんのかはわからないけど……でも……皆、他の科の人も本気でトップを狙ってる。僕だって……前に進む覚悟はできてるんだ。僕も本気で獲りに行く!!」

「……おぉ」

 

すると今度は轟がこっちに歩いてきた。

 

「…爆音」

「あ?」

「…今までお前の戦いぶりを見てきたが、全然勝てるヴィジョンが見えてこねぇ。だけど、いつかは絶対お前に勝つ」

「…ハハッ。楽しみにしてるぜ、轟」

「あぁ」

 

まさか宣戦布告とはな。気に入ったぜ。…今日は楽しくなりそうだ。

 

「入場の時間だ!! よし、行くぞA組!!!」

「「「おおーーーーー!!!!」」」

 

飯田の声を合図に、オレたちは会場へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうせてめーらアレだろこいつらだろ!? ヴィランの襲撃を鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!! ヒーロー科!! 一年A組だろぉぉぉ!?!?』

 

プレゼント・マイクのアナウンスで沸き上がる場内に入場した。

スゲェ数の人だな。さすが雄英体育祭といったところか。

 

『選手宣誓!! ……静かにしなさい!! 選手代表、1-A爆豪勝己!」

 

「あれ?選手代表って主席だから爆音じゃねぇのか?」

「面倒だったから次席爆豪に譲った」

 

さて… 次席爆豪はどんなことを言うもんか…

 

「せんせー…俺が一位になる」

 

「「「「「「「はぁぁぁぁ!!??」」」」」」」

 

…やってくれたな、爆豪。

 

 




今回珍しく4000字を超えました 
追伸 先程本作のR-18版を投稿してきましたぁぁぁ!!
難産でした。抜けなくても文句言うなよな!
2024年4月6日1時22分現在
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