個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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良い子「博士、コレはなぁに?」

博士「ああ、コレはネタ切れを起こした作者が苦し紛れに書いた…と見せかけて『意味は無いがねじれちゃんとゼブラをイチャコラさせてぇ』、『A組女子のキャッキャウフフを書きてえ』という己の性癖を詰め込んだ代物じゃ。良い子の諸君は触ったらいかんぞ」

良い子「へぇー!さっさと本編書けば良いのにね!」

博士「ほっほっほ、作者とは本編よりも誰にも求められていない己の性癖を優先する愚かな生き物なんじゃよ」




短編集②

 

 

 

 

1.嫉妬

 

「——それでは、本日はここまで。解散」

 

「「「ありがとうございました!」」」

 

「んあぁ…漸く終わった。さ、とっとと帰るか」

 

終礼が終わり、放課を迎えたゼブラは眠気も相まって普段より少しばかり足早に寮へと戻っていた。

 

「……ん?(ねじれと…誰だアイツ)」

 

その最中でねじれと全く面識のない男を見かけた。男の方からは何故か凄まじい程の心拍音の乱れを感じ取っている。

 

「ねぇ、なんでこんなとこに呼び出したの?先生から何か言われたの?」

 

「いや…その…スゥー……は、はははは波動さん!入学した時から大好きでした!!俺と付き合ってください!」

 

「…え?」

 

「………は?」

 

流石に予想外だったのか、ゼブラは一瞬固まった。しかし、告白した男と異性に告白される事に慣れているねじれは固まる事なく話を進める。

 

「…告白は嬉しいんだけど、ごめんね。私もう結婚を前提に付き合ってる大好きな人がいるの」

 

「〜!!でもっ!!絶対その男より!波動さんを幸せにしてみせます!!だからっ!」

 

「おい」

 

「っ!?誰だよ!今俺は世紀の大…告白…を……」

 

男が振られて尚ねじれに強く迫ると、一瞬にして背後に鬼のような形相をしたゼブラが現れた。ゼブラは驚く男の両腕を片手で掴み、そのまま獲物を仕留めた時のように思いっきり持ち上げた。

 

「声野…?」

 

「いだだだだ!?腕が抜けるぅ!?」

 

「……死にたくなけりゃとっとと失せろ、雑魚が…!!!」

 

「ヒッ……!?」

 

ドスを利かせた、本当に殺しそうな勢いの声で脅した後にゼブラがパッと手を離すと、男は股の間を濡らしながら必死な形相で一目散に逃げ出して行った。

 

「……行くぞ」

 

「きゃっ…」

 

そのままゼブラはねじれの片腕を掴み、体を引っ張るようにして歩き出した。

 

「ありがと、声野」

 

「…勘違いすんなよ、ただ俺のモンに手ェ出されたからムカついただけだ………」

 

「えっ?……もしかして…嫉妬?」

 

その言葉を発した直後、ねじれの口角は少しずつ上がっていき、最終的に幸せそうな、ニンマリとした表情となった。

 

「へぇ〜…声野が嫉妬、かぁ…えへへ…ツンデレだねぇ…♪」

 

「チッ…うるせぇ、黙ってろ…!!」

 

口では強気な事を言っているが、今のゼブラは顔どころか耳の先まで血のように赤く染まっている。図星、ということなのだろう。

 

「…今日はいっぱいシようね♡」

 

「っ……!!」

 

周囲の他の誰にも聞こえないほど小さなねじれの言葉を聞いた瞬間、ゼブラの心拍数は先程までとは打って変わって一気に跳ね上がった。

 

「……行くぞ」

 

「きゃっ…!もー、ちょっと速いよー!もっとゆっくり!焦らなくて良いでしょ?」

 

ゼブラは歩を進めるスピードを上げ、ねじれと共に寮へと小走りで向かっていった。2人のその顔は何処か笑顔のような、幸せそうな顔だった。

 

 


 

 

2.女子会

 

「えー、それでは今から第1回!『A組女子会withB組女子』を開催したします!かんぱーい!」

 

「「「「「「かんぱーーい!!」」」」」」

 

とある日の夜、雄英高校1年ヒーロー科の女子達はハイツアイランスの八百万の部屋に集結していた。理由はただ1つ、皆大好き女子会を開催するためだ。

最初のうちは各自で用意したジュースやお菓子をつまみながら『どこの美容液を使っているのか』だの、『趣味は何か』だの、他愛の無い話ばかりをしていた。しかし開催から1時間後、ついに芦戸が口にした。否、口にしてしまった。

 

「ねーねー、みんなは好きな人とか意識してる人とかいないのー?」

 

「「「「!!!?」」」」

 

芦戸の言葉の直後、参加者全員の間に緊張した空気が流れ出した。なぜなら恋愛関連は華のJKにとって最も盛り上がる話題、下手に話すと一生イジられるのだ。

 

「「「「……」」」」

 

「えー、誰もいないのー?…じゃあ麗日!」

 

「えっ!?ウチ!?なんでぇ!?」

 

「え、だって絶対緑谷のことs「わ゛ーーーっ!!!?やめてやめてやめてぇぇぇ!!?」

 

(((((あっ……絶対惚れてるやん)))))

 

哀れ麗日、隠し通そうとしたのが仇となり、今ので全てをこの場にいる全員に悟られてしまった。

 

「ううううう……/////」

 

「じゃま、麗日にしつもーん!なんで緑谷に惚れたの?」

 

「いや…その…何というか…誰かを助けるためなら自分のことを全く厭わないくらいの優しさとか…あとソバカス可愛いし…時々おバカになるとこも……うううう////」

 

「きゃー!胸が甘酸っぱい!」

 

「コレだよ!こういうのを求めてたんだよ!」

 

「ヤバい、めっちゃ楽しい!」

 

麗日の話に、全員がキャーキャー言いながら食い入るようにして聞く。そして最後に、芦戸が1つだけ質問をした。

 

「じゃあさ、もし緑谷が他の女の人と付き合ってたら…どうする?」

 

「っ…………(デクくんが…他の女の子と……?)」

 

瞬間、麗日の脳内に浮かんだのはメリッサと発目の顔、そしてそれに真っ赤になる緑谷の顔。

 

「…デクくんが…他の女と…?嫌だ…嫌嫌嫌嫌…!!デクくんの魅力が分かってて…愛して良いのはウチだけなんだもん…!他の雌なんて絶対許さない…!!!殺す殺す殺す殺す…………!!!」

 

「「「「「ひっ!!?」」」」」

 

「オー、これがJapaneseヤンデレデスカー!ウララカさん、すっごくcuteデース!」

 

「嘘だろ!?ポニー、正気か!?」

 

「麗日さーん!?おーい、戻ってこーーい!!お茶子ーー!!カムバーーーーック!!」

 

「……はっ!?」

 

芦戸の必死の説得(往復ビンタ)によって、麗日はなんとか正気を取り戻すことができた。

 

「えーーっと…次は気を取り直してB組行ってみよう!じゃあ委員長の拳藤!頼みます!」

 

「私!?まぁ良いけどさ……そうだな、私は強いて言うなら鉄哲が気になってるかなぁ」

 

「「「おお!!」」」

 

「ここに来てマトモな恋愛キター!!で!その理由は?」

 

「……林間合宿の時さ、私ら目の前で爆音攫われただろ?あの後鉄哲ずーーっと悔しそうに泣いてたんだよね」

 

「あー、そうだったそうだった!」

 

「アレは可哀想だったね」

 

「ん」

 

「でさ…泣いてるの見た時……よく無いってのはわかってるんだけど…すっっごく可愛く見えたんだよね」

 

「「「…え?」」」

 

突然の告白に全員が度肝を抜かれたが、拳藤はお構いなしに息を荒げながら恍惚とした表情のまま話をどんどんと続ける。

 

「母性なのかな?最初は同じ無力な人間としてただ慰めてただけなんだけど、毎日やってるうちに段々鉄哲が愛おしく見えてきちゃって…今じゃ泣いてる鉄哲の頭撫でてるだけでココがキュンキュンしちゃうんだよね…♡」

 

「えっ…そこ子宮……」

 

「葉隠、しー!!」

 

何か口にしようとした葉隠の口を小大が手で塞ぐ。

 

「今はもう鉄哲が立ち直ったから出来ないけど…もしまた鉄哲が泣いてたら……また頭撫で撫でしてあげて…膝枕とかしてあげて…あわよくば私無しでは生きられないようにしたい………えへへ……♡」

 

「「「「………(絶句)」」」」

 

「……(アカン、なんか拳藤さんの言ってることめっちゃわかる気がする)」

 

多少はマトモな恋愛話が聞けると思っていたら、予想外すぎる特大の爆弾をぶち込まれたせいで場の空気はさらに凍りついた。最早空気中に青●ジでもいるのでは無いかと疑うレベルだ。

 

「え…えーーっと…(やばい、空気が…!空気が地獄みたいに…!)」

 

「スゥー…よし、もうこの話終わり!!別の話しよっか!!!」

 

「「「賛成!」」」

 

あまりの空気の地獄っぷりに耐えきれなくなった取蔭の一言に全員が賛同し、何も無かったかのように別の話題について話し始めた。

 

「……拳藤さん」

 

「あ、麗日…どうしたの?」

 

「仲良く、なれそうやね」

 

「……そうだな!」

 

何故か恐怖すら覚えるような物凄い笑みを浮かべた2人を他所に、女子会は続いた。

 

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