個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア 作:ねぎトロ丼ねぎ多め
眠いでごわす
「行くぞお前らぁ!」
伝えた作戦通りにやるだけだ!
「"コルクボイス"!!」
まずはコルクボイスで三人の耳を塞ぐ!そして…!
「"ウィークポイントボイス"!!」
キィィィィィィィィィィ!!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」
「耳がっ…!割れるぅ……!?」
「黒板を引っ掻いた時の音ォォォォォ!?」
『なんだぁ!?鉄哲チームを除く生徒達が突如苦しみだしたぞ!!これも爆音の攻撃かぁ!?解説頼むぜイレイザー!』
『これは推測でしか無いが…恐らく爆音が何かしらの手段で自分のチームを守りつつ、人間がストレスを受ける高音を出しているんだろう』
『なるほどぉ!あれ?でもそれならなんで俺たちは何も聞こえないんだ!?』
『アイツの個性は音を操れる、多分俺たちに被害が来ないよう調整してんだろ』
『解説サンキューイレイザー!おぉっと!?ここで鉄哲チーム、またもや動き出したぁ!』
「爆音が頑張ったんだ!行くぜ骨抜!」
「うん!」ピトッ
ドロ……ドロドロォ……
『ぬわぁんと骨抜が触った瞬間、地面が泥沼のようになったぁぁ!!コレは他のチームにとってかなり痛いぞぉ!』
「今だぁ!茨!」
「はい!」シュルシュルシュル
「あっ……ぐぉぉぉぉ!?」
「しまっ…!ぐぅぅ!?」
『そしてそのまま茨の個性で鉢巻を総取りィィィ!しかし他チーム、爆音と骨抜の妨害によりマトモに抵抗できない!コレは頭脳プレーだぁぁ!』
BOOM! BOOM!
『ってなんだぁ!?爆豪が自分の耳に爆破を浴びせたァァ!何やってんだアイツ!』
「こぉぉぉぉの口裂け野郎ォォォォォ!!!」BOOOOOM!!
「おい、爆ごッッ…!!」キィィィィィィ
爆破の勢いを利用して爆豪がこっちに向かって飛んでくる。…だが残念ながら、鼓膜を破ってウィークポイントボイスに対抗してくんのは想定内だ。頼むぜ、鉄哲!
「ウオオオオオオ、負けねぇぞ爆豪ぉぉ!」ブブブブブブ
『なんだ!?鉄哲がさっきのロープみてぇに振動してんぞ!?』
『さっきのロープと同じことを鉄哲にしたんだろ』
「オラオラオラオラオラァッ!」
「グゥゥゥゥ!?」
「どうだ爆豪ぉ!(爆音の言ってた通りだぜ…!)」
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『なぁ爆音、骨抜とお前が妨害してる隙に茨の個性で鉢巻をとるのはわかる。だけど俺は何すりゃいいんだ?』
『多分…というかほぼ確実に爆豪は何かしら策を講じてウィークポイントボイスを無効化して突っ込んでくる。オレはこの技を出してる間は他の技は出せねぇし、茨は骨抜と自分の足場の補強で精一杯、骨抜は戦闘向きの個性じゃねぇ。つーわけでそうなったらマトモに戦えんのはお前だけだ』
『た、確かに…!』
『その時お前には爆豪と戦ってもらうことになる』
『ですが、大丈夫なのでしょうか?爆豪さんの個性は中距離から攻撃が可能なのですよ?』
『確かに、近接主体の鉄哲には相性悪いよね』
『安心しろ。そこらへんはちゃんと考えてある』
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(こいつぁスゲェ…!)
オレの言った考え、それは鉄哲に"サウンドアーマー"を纏わせるというものだ。サウンドアーマーは一度出せばしばらく残留するし、振動する訳だから多少攻撃力も増加する。
「今の俺はただの鉄哲じゃねぇ…!バイブレーション・鉄哲だ!」
決めポーズをしながら鉄哲が叫ぶ。が…
(((ダサい(です))))
そのまんますぎてダサい。もっとこう…捻れねぇのか?
「オラァ!!」バキッ
「ゴガァッ!?」
あ、爆豪の鳩尾にスンゲー綺麗なストレートが入った。
「うっ…オゲッ!!」ゲバッ
「うわぁぁ!?爆豪が吐いた!?わ、悪い!大丈夫か!?」
『てかよくみたら何人か泡吹いて気絶してんぞ!?ちょ、中止!ちゅーしー!!』
こうして数々の犠牲者を出した騎馬戦は一時中止となった。
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『えー…審議の結果、騎馬戦において鉄哲チームは一位での通過として扱われます。なお、その他のチームは20分後、鉄哲チームを除いて再び騎馬戦を行い、上位3チームが決勝進出となります』
やっちまった。あの後相澤から未だかつて無いほど怒られた。
「なんか…こう…アイツらに申し訳ねぇな…」
「ええ…さすがにやり過ぎです…」
鉄哲と茨がそんな言葉を口にする。
「…自分たちが今出せる全力を出した結果がコレなだけだ。正々堂々やったオレ達は何も悪くない」
「爆音、ちょっとは反省しようよ」
…すまん。
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あれから30分ほど経過して、騎馬戦が終わった。結果は
一位 爆豪チーム
・爆豪 ・芦戸
・切島 ・瀬呂
二位 緑谷チーム
・緑谷 ・麗日
・発目 ・常闇
三位 心操チーム
・心操 ・庄田
・尾白 ・青山
…心操?だれだコイツ?確か…普通科のやつだよな?どうやってここまできたんだ…?というか、轟負けちまったのか。残念だったな。
「ッッ…!!!!」
『では、以上3チームが「ちょっと待ってください!」あら?』
ミッドナイトの司会を尾白が遮る。
「俺…決勝を辞退します!」
「!!??」
コイツ…何を言ってんのか分かってんのか!?
「コイツに返事してから記憶が無くて…気がついたら騎馬戦が終わってたんです。そんなことで決勝に行くのは俺のプライドが許しません!」
…心操って、その名の通り相手を操れんのか?だとしたら納得だ。
「僕も…!」
結局庄田と尾白が決勝を辞退した。
「では、繰り上がりで四位の轟チームのうち2人が決勝進出よ!」
「…わりぃ、コレは譲れねぇ」
「俺も…こればかりは譲れない!」
「俺も出たいけど…ずっと指揮とったり攻撃したりしてたのは轟と飯田だし、出るならこの2人だな」
「私も…悔しいですが同意見ですわ」
『決まりね!よって、轟チームより轟くん、飯田くんの2人が決勝進出よ!』
……結局青山は残ってたな。プライドねぇのかよ