個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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学校が始まったので、今日から更新が遅れ気味になるかもです。



雄英体育祭! 其の5

 

騎馬戦が終わり、昼休憩の時間になった。

 

(さて、昼メシでも食いにいくか)スタスタ

 

「なぁ爆音、あと緑谷もいいか」

 

「あ?」

 

「え?」

 

「…話があるんだ」

 

昼メシを食いに食堂へ行こうとした矢先、轟に呼び出された。

 

 

 

 

 

「轟くん……話って……何? 早くしないと食堂すごい混みそうだし……」

 

「早くしろ、ハラ減ってんだこっちは」

 

壁に背中をつけながら対面の轟を急かす。

 

「…緑谷に負けちまった。爆音とは勝負にすらならなかった。飯田の脚も使えなくしちまったし…判断ミスが多すぎた」

 

そういやコイツのチーム、途中から飯田が急に速くなったと思ったらいきなり動けなくなって鉢巻取られてたな。

 

「あれはどうしようもなかっただろ」

 

「……緑谷はオールマイトと何かしらつながりがある。爆音俺の何倍も強ぇ。だから俺は……猶更勝たなきゃいけねぇ。俺の親父はエンデヴァー。知ってるだろ、万年№2のヒーローだ」

 

「ッッ…!?」

 

「(誰だエンデヴァーって)」

 

知らねえな。そもそもヒーローって親父以外ほとんどしらねぇし。

 

「お前達が№1ヒーローの何かを持ってるなら俺は……お前達に尚更勝たなきゃならねぇ」

 

すると轟は自分の父、エンデヴァーの過去を語り出した。No.1ヒーローを目指していたこと。オールマイトをどうやっても超えられなかったこと。

次第にオールマイトを超えることに執着するようになってしまったこと。

 

「そして自分ではオールマイトを超えられねぇと悟った親父は、“次の策”に打って出た」

 

「次の策?」

 

「『個性婚』……って知ってるよな?」

 

「……!超常が起きてから、第二~第三世代間で問題になったやつ……」

 

あぁ、そういや歴史の授業でやったな、そんなの。

 

「ああ、自身の“個性”をより強化して継がせる為に配偶者を選び、結婚を強いる。倫理観の欠落した前時代的な発想……」

 

「……ちょっと待て、此処でそんな話が出るって事は、まさか……」

 

「そのまさかだ。親父はその頃から万年№2なんて言われていたらしいが、そこは腐っても№2ヒーロー。つまり、親父にはそれに相応しい実績と金だけはあった。それで親父は母の親族を丸め込み、母の“個性”を手に入れた」

 

「成程、要するに野菜の品種改良みてぇなことだな?」

 

「ブフッ!!」

 

緑谷が吹き出した。

 

「…笑わないでもらっていいか?」

 

あ、キレてる。茶化していいことじゃなかったっぽいな。

 

「記憶の中の母は、何時も泣いてる……。『お前の左側が醜い』と、母は俺に煮え湯を浴びせた」

 

「……ッ!」

 

「……テメーのお袋は?」

 

「親父が精神病院に入院させた。今もそこにいる。ざっと話したが、俺がお前達に突っかかんのは見返す為だ。クソ親父の“個性”を使わずに、『母さんの“個性”だけで一番になる事』で、奴を完全否定する……ッッ!!」

 

  

…何言ったらいいかわらかねぇや。

 

「……轟くん。僕は……」

 

「緑谷?」

 

嘘だろ、この空気で話せんのかよ。

 

「ずうっと助けられてきた。さっきの騎馬戦だって、ここ二週間の訓練だってそう……僕以外の誰かに救けられてここにいる」

 

「……」

 

「オールマイト……彼のようになりたい。そのためには一番になるくらい強くなきゃいけない。君に比べたら些細な動機かもしれない……」

 

「緑谷……」

 

「でも僕だって負けらんない。僕を救けてくれた人たちに応えるためにも……!! だからさっき受けた宣戦布告、改めて僕からも……僕も、君に勝つ!!」

 

…なんか、緑谷が眩しく感じるな。それこそがアイツのいう『ヒーロー』がもつものなんだろうが。

 

「…轟。お前は確かに色々…じゃ済まされないようなことがあったのかもしれねぇ。だがな、お前のやり方は間違ってると思うぞ」

 

「ッ!!?」

 

「お前の『左を使わない』っつう制約。それに行き着く過程は痛いほどわかる。だがな…」

 

 

 

「————————それで救えるもんもあんだ。それだけは覚えとけ」

 

「……」

 

((いいこと言ってる感出してるケド、散々溜めておいてそれだけ…?))

 

なんか2人の反応が悪いな。良いこと言ったつもりだったんだがな…

 

「…食堂行くか」

 

「「賛成」」

 

———————————————————————

 

「ありったけの料理を作れ!それ以外一切考えるな!急げぇぇぇ!!!」

 

食堂は戦場と化していた。まぁオレが食いまくっているからだけどな。

 

「爆音!マジでそれぐらいにしとけって!ランチラッシュ達もう死にかけてるから!」

 

「まだ食い足りねぇんだが」

 

「指でもしゃぶっとけ!」

 

結局切島に止められるまで食いまくった。

 

「切島くんが爆音くんを止めてくれたぞぉぉぉ!!!」

 

ウォォォォォ!!!!!

 

「なんか切島が崇められてんな…」シーシー

 

歯をシーシーしながら控え室へ向かっていると、女子達が更衣室に向かっているのを見かけた。

 

「ヒッ!ヴィラ…なんだ、爆音くんか」

 

おい葉隠、ヒーロー志望が人をヴィラン扱いすんな。

 

「お前ら何やってんだ?この後なんかあんのか?」

 

「ええ、それが……先ほど峰田さんと上鳴さんが相澤先生からの伝言を伝えてくれまして」

 

「午後は女子全員で応援合戦しなきゃいけないんだって! チアガール服に着替えに行くんだー!!」

 

「騎馬戦じゃいいとこ見せらんなかったしせめてチア合戦じゃ勝ちにいくよー!」

 

…そんなのプログラムにあったか?

 

「なぁ、そんなの事前に配布されたプログラムに書いてあったか?」

 

「あ、そーいや確かに書いてなかったよね」

 

「でも急遽決まったのかも…」

 

「相澤なら委員長の八百万とか飯田に伝えるだろ」

 

「た、確かに…!」

 

「と、いうことは…」

 

「…峰田と上鳴の嘘だろうな」

 

「「「「「「「嵌められたぁ!!」」」」」」」

 

いや、峰田がいる時点で怪しめよ。歩くチ○コみたいな奴だぞ。

 

「どうする?相澤先生に言いつける?」

 

ただ言いつけるだけじゃ面白くねぇな。…そうだ!

 

「いや、もっと面白い罰を思いついた」

 

「面白い罰?」

 

「いやなに、峰田と上鳴に—————-を———-させて—————-で————させてやるんだよ」

 

「…なにそれ、めっちゃ面白そう!」

 

「ですが、そんなことをしても良いのでしょうか…」

 

「あっちが先にやってきたんだからセーフ!」

 

そうだそうだ、それでいい。

 

「じゃ、作戦実行!」

 

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