個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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雄英体育祭! 其の6

  ざわ…   ざわ…   ざわざわ…

     ざわ…      ざわ…

 

その時、体育祭会場はどよめいていた。理由は明白。

 

「クソッ…!オイラの完璧な計画がぁ……!」

 

「なんでよりによってコレなんだよ!」

 

峰田と上鳴がハイレグバニー姿で会場に姿を現したからだ。

あの後、八百万達に問い詰められた峰田と上鳴はあっさりと白状した。そしてその償いとして、バニー姿になることを強制されたのだ。

ちなみに衣装は八百万が個性で創造してくれた。

 

「チクショォォォォォ!!爆音、余計なことしやがってぇぇ!!」

 

「そもそもヒーロー志望が女子を騙してチア姿にさせようとすんなよ」

 

「チクショー、正論すぎて何も言い返せねぇ!」

 

女子達も2人のバニーの感想を口にする。

 

「あはは、はたから見たら結構面白いね!」

 

「あたし割とバニーボーイ好きかも…」

 

そんな感想が出てくる中、1人だけ様子がおかしい奴がいた。

 

「フー、フー、フー…!」

 

耳郎だ。上鳴(バニーのすがた)を見てから、なんか昔一緒に風呂入った時のねじれみてぇになってやがる。

 

「じ、耳郎さん?大丈夫ですの?」

 

流石に耳郎の様子がおかしいことに気づいた八百万が声をかける。

 

「ハッ!?だ、大丈夫!大丈夫だから!」

 

我に帰った耳郎か取り乱す。アイツ本当に大丈夫か?

 

「…(上鳴、ちょっとエロいな…)」

 

「もー我慢できねぇ!俺着替えてくる!」ダダダッ

 

「お、オイラも!」タタタタッ

 

2人が着替えるために更衣室へ向かって走って行った。それとほぼ同時に、本戦の種目が発表された。

 

「今年はガチバトルか…!」

 

「これまた爆音が無双して終わりじゃね?」

 

そんなことを言いながら決勝トーナメントの抽選に参加する。結果は下のようになった。

 

 

【Aグループ】 【Bグループ】

 

1 緑谷     1 芦戸

2 心操     2 青山

 

3 轟      3 常闇

4 瀬呂     4 骨抜

 

5 茨      5 鉄哲

6 爆音     6 切島

 

7 飯田     7 麗日

8 発目     8 爆豪

 

 

…初戦からいきなり茨とか。さっき共闘したばかりだから少々やりづらいな…だが、手を抜くのはあり得ねぇ。茨には悪いが、全力で潰しにかからせてもらうぜ。

 

その後、様々なレクリエーションを終え、ついに本戦がスタートした。

 

『いろいろやってきましたが結局これだぜガチンコ勝負!! 一回戦!! 障害物競走から急成長を見せている!お前一番主人公っぽいぜ!ヒーロー科、緑谷出久!! 対!! 能力はまだまだ未知数!普通科、心操人使!!』

 

…緑谷はいいとして、普通科の心操ってやつ。さっき尾白と庄田と同じ騎馬だったよな?てこたぁアイツ、人かなんかを操る個性だろうな。

 

『ルールは簡単! 相手を場外に落とす! 行動不能にする! あとは「まいった」と言わせて降参させれば勝ちのガチンコだ!!』

 

そんだけか?随分シンプルだな。

 

『さぁそんじゃ早速一回戦始まるぜぇ!! レディーーーーーー………』

 

「緑谷……だったっけ」

 

「…………」

 

一回戦が始まろうとしている最中、心操が緑谷に話しかけた。

 

「さっきの尻尾の生えてる奴、チャンスをドブに捨てるなんて馬鹿だと思わないか?」

 

「ッ!なんてことを言うん…だ…」フラッ

 

『START!!!』

 

「お前に恨みはねぇが…緑谷。振り向いて場外まで歩いていけ」

 

「…」スタスタ

 

『な、なんだぁー!?緑谷、心操の言うことにジュージュン!一切抵抗することなく場外へと歩いていくぅぅ!!コレは決まったかぁぁ!?』

 

…心操の個性が決まっちまったみてぇだな。こりゃ緑谷の負けだな。

 

SMASH!!

 

「ッ何!?」

 

突然会場に突風が巻き起こる。緑谷をよく見ると、戦闘訓練のときみてぇに指が変色している。

 

『おっと緑谷踏みとどまったァァ!? とんでもねぇ強引に行ったぜアイツウゥ!!』

 

「…なるほど、あえて個性を使うことでその反動を利用したのか」

 

「どういうことだ?ちょっと俺にはわかんねぇや」

 

着替えてきた上鳴が尋ねてくる。

 

「緑谷は個性を使うたび、使った箇所が負傷する。今回はそれを敢えて発生させて無理矢理心操の個性をといたんだろ」

 

多分あってる。

 

「マジかよ……どういうことだよ」

 

「………っ!」

 

心操が何か言い出した。

 

「力で無理やり、か。初めてだよそんな事されたのは! とんでもねぇ威力だ、羨ましいよ!!」

 

「…………」

 

緑谷は言葉を返さず、ゆっくりと拳を握りしめる。そして拳にエネルギーが集中する。決める気だ。

 

「俺は自分の個性にスネてスタートから遅れちまったよ……だがよ緑谷、俺も今日きっぱり決めたんだ」

 

「………!!」

 

「望む場所に、俺も行くってなぁ!! お前が先に向かう場所に、俺も絶対に追いついてやる!! 次は……次はっ!! 絶対にお前に────」

 

「──────ッッ!!!」

 

…思いっきりストレートが腹に決まった。そのまま心操の体が場外へ吹っ飛んでいき、壁にぶつかる。

 

『心操くん、場外!!よって緑谷くん二回戦進出!!!

 

ワァァァァァァ!!!!

 

観衆の大喝采に包まれながら緑谷と心操は救護ロボに連れて行かれた。

頑張ってたし、緑谷にはあとでなんかジュースでも奢ってやるか。

 

 

 

 

 

 

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