個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア 作:ねぎトロ丼ねぎ多め
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「シュアアア!!!」バッ
「うおっ!?」
ニトロは今度は顔を掴みかかってきた。
「トカゲ如きがチョーシに……乗るなッッ!」
避けて蹴りを入れようとするが、
ヒュルルルンッ
「っ!またコレかッ!」
ミルコの蹴りを受け流した時のように衝撃を体内で流動させ、体外へと受け流す。
「ギャァァァ!!」
「ガフッ!?」
そのまま殴ってきた。
「こんのトカゲェェ!"サウンドバズーカ"!!」
ならばと音の攻撃を仕掛けるが、
「シャッ!!」バサッ
「翼…!?」
ニトロは背中から翼を展開して滑空し、回避した。そしてニトロが地面に降り立ち翼をしまうと、
グパァ……
「なんだ!?気持ちわりぃ!」
いきなりニトロの口が中央で割れ、四方に裂けた。
「ジュアアア…!!!」
キュィィィィィィ……!
そして中央にエネルギーを溜めると、
「ジャア″ッッ!!」
BSHOOOOOOOOOMM!!
「っ!!うおおおおお!?」
レーザーのようなものを放ってきた。
(クソ、ここはサウンドアーマーで…嫌、避ける!)
「うおお、"ジェットボイス"!!」
咄嗟にジェットボイスで避ける。
シュゥゥゥゥゥ……
「…!?ビルが…!?」
レーザーの当たったビルは当たった部分だけ綺麗に穴が空いている。どうやら避けて正解みたいだ。
「今度はこっちの番だトカゲ!"ジェットボイス"!!」
(ジェットボイスで空中戦に持ち込めば…!)
「ジャアッッ!!」バサッ
オレが飛ぶと、ニトロは再び翼を展開して追ってきた。
「オラオラオラァ!!」
切島のようにパンチのラッシュを浴びせる。
「ジュアア!!?」
様子を見る限り効いているようだ。…妙だな。
「オイコラトカゲェ…なんで受け流さねぇんだ?それに加速もしねぇし…舐めてんのか?」
「シュアアア…?」
…返答なしか。いや待てよ?
(もしかして…もしかしてだが…)
「"ボイスカッター"!!」
「ジュガア″ア″ア″!?」
ニトロの両腕を切り落とす。
「そらそら!腕を生やさねぇとマトモに戦えねぇぞぉ!?」
「ギャガアア…!!」
するとニトロは何故か翼をしまい、地面に降り立った。
「ギギャアッ!」ジュルンッッ!
そのまま腕を生やした。だがこれでわかった。
「お前…どうやら同時に二つ以上の個性を使うことは出来ねぇみてぇだなぁ!?」
「ギジャア……!!」
「ならこっちにも勝機はある!行くぞトカゲェ!!」
「ギガァァ!!!」
オレの言葉に答えるように加速してこっちに向かってくる。
「加速してる間は受け流せねぇんだろ!?オラッ!」
「ガギャッ!?」
やはり殴っても受け流すような動作はしない。
「グゥゥゥゥゥ……!!」
ミキミキッ!!バキッ!
加速では分が悪いと悟ったニトロは体を膨らませる。
「ウバシャァァァァァ!!!」
そのまま雄叫びを上げながら突っ込んできた。が、スピードは通常時より少し早いぐらいだ。どうということはない。
「"ビート…パンチ"!!」
ブギョッ!!!
「バギャァァァ!!?」
鳩尾にビートパンチが決まった。
「ビートパンチをマトモに喰らってんだ。そら、とっとと再生しねぇと死んじまうぜ?」ニタァ
「ブジャァァァァ!!!???」
ニトロはもはや再生以外に個性を回す余裕が無く、直向きに崩れゆく己の再生し続ける。
「苦しいだろ?そろそろ終わりにしてやんよ!!」
ニトロを思いっきり上空に蹴り上げる!
「ギギギャァ!!?」
「中々楽しかったぜ!あばよクソトカゲォ!!"声噴火!!"」
GABOOOOOOOOOOM!!!
「ブギャァァァァァ!!!!!??」
ベシャッ!!
ニトロが地面に落ちた。全身黒焦げで呼吸するだけで精一杯なはずだ。もうマトモに戦闘なんてできねぇだろう。
「ふぃー…」
「馬鹿な!?ニトロが学生風情に…!?」
黒霧が驚いたような声を上げる。
「よそ見してんじゃねぇぞ!」
「ぐあっ!?」
その隙にミルコが蹴りをお見舞いする。
「くっ…!ニトロは回収できませんが、背に腹は変えられません…!!」
ズズズズズ……
「あっ!待てっ!!」
ミルコがまた蹴りを入れようとするが、すんでのところで逃げられてしまった。
「〜ッ!クッソォ!!」
「おい、地団駄踏んでる暇はねぇぞ」
「あ!?」
遠くからパトカーと救急車のサイレンが聞こえる。
「多分これから事情聴取だな」
「ゲェ〜…あたし嫌いなんだよ…」
その後、警察によってニトロは回収され、負傷したヒーロー達は病院へ搬送された。オレも事情聴取も兼ねて病院へ連れて行かれた。
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病院に着いたら緑谷と轟、飯田が入院していた。
「ヒーロー殺しと交戦したぁ?」
「う、うん」
「ああ。今までで一番手強かった」
「俺は…ヒーローとして、人として何をすべきか。悔しいことだが、奴から学ぶことができたよ」
「───おおォ起きてるな怪我人共!」
「おいっす、ゼブラ!」
「天哉くん、無事だったか!?」
「グラントリノ!」
「お、ミルコ」
「マニュアルさん……」
そんな話をしていたら病室にぞろぞろと人が入ってきた。
轟を除くオレたちの職場体験先のヒーロー達と身長が高い異形型、犬の頭をした奴。
「保須市警察署署長の面構犬嗣さんだ」
「掛けたままで結構だワン」
(((ワン…?)))
「君たちがヒーロー殺しを仕留めた雄英生徒だワンね。爆音くんはヒーロー殺し討伐には混ざらなかったが、脳無を止める活躍をしたと聞いてるワン」
話をまとめると、ヒーロー殺しは重症で治療中。一応、命に別状はないらしい。
「超常黎明期……警察は統率と規格を重要視し個性を武に用いない事とした。そしてヒーローはその穴を埋める形で台頭してきた職だワン」
そして署長が話を続ける。だが語尾のせいでマトモに入ってこねぇ。
「……資格未取得者が保護管理者の指示なく個性で危害を加えたこと。たとえ相手がヒーロー殺しであろうともこれは立派な規則違反だワン」
そういうことか。…オレミルコから許可出てたよな?
「君たちの内、個性使用許可を得ずに戦闘した緑谷くんと轟くんと飯田くん、およびグラントリノとエンデヴァー、そしてマニュアル。この6名には厳正な処分が下されなければならない」
コイツら許可取らずに戦闘したのかよ…
「待ってくださいよ!飯田が来なければネイティブさんは殺されてた!緑谷が来なければ2人が殺されてた!誰もヒーロー殺しの出現を気づいていなかったんですよ!黙って見殺しにすれば良かったんですか⁉」
「結果オーライであれば規則など有耶無耶で良いと?」
轟が犬に反論するが、正論で完全に黙らされた。
「人を…人を助けるのがヒーローの仕事だろ!」
「だから君は卵だ…ったく良い教育をしてるワンねぇ雄英は」
「この犬!」
「まぁ待て轟の倅!話は最後まで聞け!」
「まぁここまでが警察としての見解だワン」
お、なんだ?いい流れになってきてんな?
「…んで処分云々はあくまでも公表すればの話だワン…公表すれば世論は君等を褒め称えるだろうが処罰は免れない。一方で汚い話公表しない場合ヒーロー殺しの火傷痕からエンデヴァーを功労者として擁立してしまえるワン。幸い目撃者は極めて少ない…この違反はここで握りつぶせるんだワン」
「「「ッ!!」」」
「だが君たちの英断と功績も誰にも知られることは無い……どっちが良い?」
マジで汚ねぇが…それしかねぇよな。
「1人の大人としては……前途有る若者の偉大なる過ちのケチを付けたくないワン」
「えぇ…異論ありません」
「天哉くん、俺全然力になれなくてごめんな。でも何とかなってよかったよ、全員無事でさ」
「こちらこそ、色々とご迷惑をおかけしました……!!」
「同じ平和を守る者として言わせて貰おう……ありがとう」
犬が頭を下げる。
「そして…爆音くん」
「お?」
「キミが交戦したニトロという生物について教えて欲しいワン」
「…別に構わねぇけどよ」
とりあえずオレが知る限りの情報を伝えた。
「なるほど…にわかには信じ難いが、まさか新種の生物だったとは…」
「待って、爆音くんそんな化け物と戦ってたの!?」
「まあな」
「まあなじゃないよ!!」
「…ともかく、情報提供感謝するワン」
その後、お互いの担当ヒーローと一言二言交わし、犬達は去って行った。
ニトロの口についてはストレンジャー・シングスのデモゴルゴンをイメージして頂けるとわかりやすいと思います。