個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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死の試練!

 

 

「「全く勉強してねーーーー!!!」」(18位・20位)

 

教室に上鳴と芦戸の悲痛な叫び声が響き渡る。

 

「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねーーー!!」(20位)

 

「確かに」(13位)

 

上鳴の言葉に常闇が賛同する。

 

「期末は中間と違って、演習試験もあるのが辛えとこだよな」(9位)

 

「あんたは同族だと思ってた!」

 

「お前みたいな奴はバカではじめて愛嬌出るんだろうが…!どこに需要あんだよ…!!」

 

「"世界"…かな」

 

忘れてたが、一応性欲葡萄コイツ割と好成績なんだよな。

 

「大体テメェらギャーギャー騒ぎすぎなんだよ。試験まで勉強すればいい話だろうが」(?位)

 

「爆音…」

 

「そういうのはアタシより高成績になってから言え!!」

 

「チッ…」(19位)

 

うるせぇ、勉強は嫌いなんだよ。公式なんざ覚えて何になんだよ。もっと演習に力を入れるべきだろうが。

 

「アシドさん、上鳴くん!あと爆音くんも…頑張ろうよ!」(4位)

 

「うむ!勉強は学生の本分だ!」(2位)

 

「普通に授業受けてりゃ赤点は出ねぇだろ」(5位)

 

「言葉には気をつけろ!!」

 

「黙れ、ねじりミンチにすんぞ」

 

「「ねじりミンチ!?」」

 

お前ら高成績共に言われても何の励ましにもならねぇよ。

 

「お三方、座学なら私がお力添えできるかもしれません」(1位)

 

「「ヤオモモーーーー!!」」

 

「演習のほうはからっきしでしょうけど…」

 

八百万が自虐的に鼻で笑う。

 

「お三方じゃないけど…ウチもいいかな?二次関数ちょっと応用でつまずいちゃってて……」

 

「え?」

 

「わりィ俺も!八百万古文わかる?」

 

「おれも」

 

「え?」

 

「〜っ!良いデストモ!!

 

うお、復活した。頼りにされんのがそんな嬉しいのか?オレには理解しきれねぇな。

 

「この人徳の差よ」(15位)

 

「俺もあるわてめェら教え殺したろか!!」(3位)

 

え?オレもか?…だがこっちには秘策があるんでな。

 

「オレはいい。ツテがあるんでな」

 

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「ふーん、それで私に?」

 

「マジで頼む」

 

その日の夜、オレはねじれに頭を下げて勉強を教えてもらうよう懇願していた。ねじれは曲がりなりにも雄英トップレベル、教えてもらえればそれ以上に心強いことはない。

 

「ふぅーん……んー、いいよ!」

 

「すまねぇ、恩に着る…」

 

「ただし!」

 

ねじれが突然ぐいっと顔を寄せてくる。

 

「私以外の子から教えてもらっちゃダメだよ!」

 

「…?構わねぇが…なんでだ?」

 

「…………」

 

急に黙るな。せめて理由ぐらい言え。

 

「おい、ねじ「あんまり言うなら教えてあげないよ?」ゴゴゴゴゴ

 

「よし、わかった。わかったから取り敢えず両手にエネルギーを溜めるのをやめろ」

 

ーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

演習試験当日

 

ねじれに一週間付きっきりで教えてもらったから筆記の方はまあ多分大丈夫だろう。

 

「それじゃあ演習試験を始めていく」

 

 バスが準備された駐車場前にオレ達は戦闘服コスチュームに身を包んで集まる。…今気づいたが、緑谷とかの戦闘服コスチュームよく見りゃ変わってんな。

 

「この試験でも勿論赤点はある。林間合宿いきたけりゃみっともねぇヘマはするなよ」

 

「……先生多いな……?」

 

「確かに……」

 

「5……6……8人?」

 

…確かに、例年通りのロボによる試験ならここまでの人数は必要ないだろう。せいぜい4人いれば事足りるはずだ。

 

「諸君なら事前に情報仕入れて何をするか薄々わかってるとは思うが……」

 

「入試みてぇなロボ無双だろ!」

 

「花火! カレー! 肝試しー!!」

 

「残念!! 諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!!」

 

!?相澤の首元からなんか出てきた!?なんだあのネズミ!?

 

「校長先生…!?」

 

校長!?アレがか!?…世も末だな。

 

校長の話をまとめると、ロボによる試験は実践的ではないため今年から対人戦…要するに教師との模擬戦になる、ということらしい。

 

「諸君にはこれから、二人一組チームアップでここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう!!」

 

…楽勝だと思っていたが、チームアップか。相手によっちゃ面倒なことになりそうだな。

 

 

 

 

 

発表されたペアとその対戦相手は、下のようになった。

 

 

 轟&八百万 VS イレイザーヘッド

 緑谷&爆豪 VS オールマイト

 芦戸&上鳴 VS 校長

 爆音&麗日 VS 13号

 口田&耳郎 VS プレゼントマイク

 蛙吹&常闇 VS エクトプラズム

 瀬呂&峰田 VS ミッドナイト

 葉隠&障子 VS スナイプ

 青山&切島 VS セメントス

 飯田&尾白 VS パワーローダー

 

「…13号って誰だ?」

 

「嘘やろ爆音くん!?ほら、USJの時の…」

 

…あぁ、思い出した。確か速攻でやられてた奴じゃねぇか。

 

「楽勝そうだな」

 

「先生になんてことを!!!?」

 

「ふふふ、確かにあの時の僕しか見ていないならそう思うでしょうね。ですが…」

 

朗らかだった空気が一気に冷え込む。

 

「…僕を…いや、プロヒーローを、舐めないでいただきたい」

 

「…ハハッ、試験、楽しみにしてるぜ」

 

(あかん、終わった。母ちゃん、父ちゃん、今までありがとう)

 

演習場到着まで、バスの中の空気は地獄としかいいようの無いほど淀みきっていた。

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