個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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今回何気に初めて3000文字超えました。


終幕!期末試験!

 

 

「ふふふふふふ……」ジリジリ

 

コイツはガチ目にやべぇ…!

 

「クソッタレが!!"ボイスカッター"!!」

 

スパパパパッッ!!!

 

ヤケクソ気味にボイスカッターで周辺の壁を切り取り、13号に向かって発射するが、

 

「残念」

 

全てブラックホールに吸い込まれ、塵と化すだけだった。

 

「わわわわわ…」

 

麗日は完全にパニックになっている以上、戦力として期待はできねぇ状態だ。

 

「……ん?」

 

なんだ?アイツが近づいてくる程心なしかブラックホールの吸引力が落ちてきてんな…

 

「おいコラ13号…吸引力が落ちてきてんぞ?」

 

「ふふふ、流石に生徒を吸い込んでしまう訳にはいかないので…」

 

そうか、コイツら仮にも教師だったな。

 

「ってそんなの今はどうでも…!!」

 

「ね、ねぇ爆音くん!!」

 

「あ゛!?」

 

「ひっ!?」

 

突然麗日が話しかけてきた。

 

「なんだ薮から棒に!」

 

「そ、その…13号先生、うちらを吸い込むわけにはいかないって言うてたやん?」

 

「それがどうした!?

 

なんでコイツ吸い込まれてんのにこんな落ち着いてんだ?

 

「ならさ…逆にこっちから吸い込まれにいってやったらどうかな?」

 

「ハァ?お前何言って…!?」

 

ッ!そういうことか…!!

 

「って、やっぱ無「…そういうことか、ナイスだ麗日」り…え?」

 

「おやおや、何か話してるようですがもう遅いですよぉ…?」

 

気持ち悪い笑い方をしながら13号が近づいてくる。あっちも畳み掛けにくるみてぇだし、迷ってる暇はねぇな。

 

「じゃ、早速行くぜ…!!」

 

そう言って敢えて壁から手を離す。

 

「えっちょっえええぇぇぇ!!?」

 

「なっ!?」

 

当然そのまま13号の下へと吸い寄せられる。

 

「くっ…!解除!」

 

まさか生徒を吸い込むわけにはいかない13号は咄嗟に個性を解除する。やっぱコレが狙いだったか…!!

 

「おっ…らぁ!!!」

 

バキッッッ!!!!

 

「ぐっ…!!?」

 

オレの掌底が13号の鳩尾に入った。戦闘服コスチュームには掌底が入った所を中心にヒビ割れていて、13号は悶えている。余程応えたみてぇだな。これで少しの間…といっても数秒程度だが時間が稼げる。

 

「今だ麗日ァ!やれぇ!」

 

馬乗りの状態で叫ぶ。

 

「えっえっ?」

 

「やれっつってんだろうがぁ!!」

 

「っ!!わかった!G・M・Aガンヘッドマーシャルアーツ!!!

 

「くぅっ…!!?」

 

13号が怯んだ隙に麗日が取り押さえた。最後の足掻きとでも言うかのように13号がもがくが、緑谷曰くそもそもコイツは災害救助を得意とするヒーロー。直接的な戦闘…中でも近接戦闘ともなるとオレたちに遅れを取るレベル。そんな奴が職場体験で鍛えまくった麗日から逃げるのは到底不可能だ。

 

「爆音くん!カフスを!」

 

「応!!」

 

身動きが取れず、ついに抵抗を諦めた13号にカフスを付ける。

 

カチャカチャ────カチッッッ!

 

 

『──報告だよ。条件達成最初のチームは、爆音・麗日チーム!!!』

 

 

 

 

 

「「ヨッシャア!!!」」

 

思わず二人でガッツポーズをする。そんなオレたちの様子を見て13号が苦笑を浮かべた。

 

「ふふ…まさか正面から突っ込んでくるとは夢にも思いませんでしたよ、二人とも。特に麗日さん、貴方の体術は相当なものでした。アレは将来、あなたの強力な武器になりますよ」

 

「いやいや、爆音くんが突っ込んで隙を作ってくれたおかげですよ!」

 

「いや、麗日が突っ込めって言わなきゃ今頃ジリ貧で負けてた」

 

「え?うちそんなこと言ってたん?」

 

…?話が噛み合わねぇな。

 

「何言ってんだ、お前が急に言ってきたんだろ」

 

「…実はあの時何言ってたのか自分でもよおわからんのよ…」

 

たはは、と笑いながらバツが悪そうに頭を掻く。

 

(…もしかしたらコイツも直感を?…いや、それは無ぇか)

 

「さあ二人とも、待機所へ向かいましょう。リカバリーガールが待ってますよ」

 

 

13号はお互いの言葉に混乱しているオレたちをまとめ上げ、待機所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

————————————————————————

 

 

「みんな……土産話っ、ひぐっ、楽しみに……ううぅ、してるっ……がらっ……!!」

「俺たちの夏は終わった……」

「林間合宿……行きたかったぜ……!!」

「ウィ……☆」

 

ただでさえ湿気の酷い教室、その中で芦戸、上鳴、切島、青山の四人はこの世の終わりかというレベルでどんよりとした空気を醸し出していた。コイツらは演習試験で成功条件を達成できなかった…所謂赤点組だ。

 

「まっ、まだわからないよ! どんでん返しがあるかもしれないよ……!」

 

「緑谷それ口にしたら無くなるパターンだ……」

 

「試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補習地獄!! そして俺らは実技クリアならず!! これでまだわからんのなら貴様らの偏差値は猿以下だ!!キエーー!!!」

 

緑谷が励ますが、コイツらはもう駄目だな。

 

「いや、俺も結構危ないかも…峰田が突破してくれたけど俺は終始寝てただけだし」

 

瀬呂が言う。確かにコイツは初手から眠らされて試験中ずっと寝てたからな、十分不合格もありえる。

 

そんな話をしていると予鈴が鳴り、それとほぼ同時に席に着いたオレらの後に相澤が教室に入ってくる。

 

「おはよう。今回の期末テストだが……残念だが赤点が出た」

 

やはりか、という重苦しい空気が教室に流れる。

 

 

「したがって───林間合宿は全員行きます

 

「「「「どんでんがえしだぁ!!!」」」」

 

 

…うるせぇな!!

 

「筆記の方はゼロ。実技のほうで……切島、上鳴、芦戸、青山、あと瀬呂が赤点だ」

 

「やっぱりか…うわーこれ普通に不合格の人より恥ずかしいぞ!!」

 

瀬呂が顔を覆う。精一杯やって不合格より何もしてないのに合格の方がキツイんだな。

 

「行っていいんスか俺らあ!!」

 

「元々林間合宿は強化合宿だ。赤点取った奴こそここで力をつけてもらわなきゃならん。合理的虚偽ってやつさ」

 

「「「ゴーリテキキョギイィー!!」」」

 

赤点組が騒ぐ。余程嬉しいみてぇだな。

 

「しかし先生! 二度も虚偽を重ねられると信頼に揺らぎが生じるかと!!」

 

と、ここで生真面目な飯田がいい雰囲気の中に水を差す。

 

「確かにな、それは省みるよ。ただ全部嘘ってわけじゃない……赤点組は別途に補習時間を設けてる。ぶっちゃけ学校に残っての補習よりキツイからな」

 

 

突如として下される死刑宣告。それを聞いた瞬間赤点の五人の顔が見るも耐えないものになった。

 

「ハハハッ!頑張れよテメェら!!」

 

「爆音、お前人のこと言えないぞ」

 

赤点組を嘲笑っていると、相澤から名指しで叱られた。

 

「お前実技の方はかなり好成績だが筆記の方が滅茶苦茶ギリッギリだったぞ。数学なんてあと三点低かったら赤点だ」

 

「!?」

 

「ヒーローたるもの、戦闘だけではない。学生としてきちんと勉強にも励むように」

 

「…チッ!!」

 

「じゃあ合宿のしおりを配るから後ろに回しておけ」

 

真っ白に燃え尽きた赤点組…もとい補修組を放置してホームルームは終了した。

 

 

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

昼休み

 

「まぁ何はともあれ全員で行けてよかったね」

 

「やっぱ揃わねぇと寂しいしな」

 

「一週間の強化合宿か!」

 

「結構な大荷物になるね……」

 

昼休みの話題は当然林間合宿だ。しおりを見ると川での自由時間も用意されているらしい。

 

「水着とか持ってねーや……みんな準備してる?」

 

「持ってねぇ!」

 

「俺もー」

 

「オレも持ってねぇな」

 

「あ、じゃあさ!! 明日休みだしテスト明けだしってことで! A組みんなで買い物行こうよ!!」

 

「おお良い!! 何気にそういうの初じゃね!?」

 

葉隠がクラス全員での買い物を提案した。…悪くねぇな。

 

「オレは…」

 

ゾオッッッ!!!!

 

ッッッ!!?何だ!?八王バンビーナ並の殺気…!?

 

「爆音くん?どーするの?」

 

「ッ!?いや、オレは…辞めておく。嫌な予感がするんでな」

 

「嫌な予感?ってのはわからないけど…OK!」

 

流石に断っておく。何かあったらやべぇしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

 

「…は?緑谷がショッピングモールでヴィランに遭遇したぁ?」

 

…オレの直感、当たってたな。






尚ゼブラは後日ねじれちゃんと一緒に買い物に行きました。
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