個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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着陸! I・アイランド!!

 

 

「見て見て声野、見えてきたよ!」

 

「わかったから落ち着け!」

 

飛行機の中でテンションが上がって子供のようにはしゃぐねじれを宥める。事の発端は数日前まで遡る。

 

 

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ーーーー

ーー

 

「『I・エキスポ』だぁ?」

 

林間合宿の数週間前、荷造りをしていると突然家に封筒が届いた。中を開けると『I・エキスポ 招待状』と書かれた紙が。

 

「!それ体育祭の優勝景品じゃない?」

 

「んだそれ」

 

偶々インターンが休みで家に来ていたねじれ曰く、こないだの体育祭の優勝者に贈られる景品で、かなり貴重なものらしい。

 

「つーかI・エキスポってなんだよ」

 

「ありゃ?声野知らないの?」

 

ねじれが信じられないと言った様子で説明してくれる。

 

「えっと、I・アイランドっていう個性とかサポートアイテムとかの研究をしてる島…というか都市があるんだよ。で、今度そこで研究結果を展示する博覧会があるの。それがI・エキスポ。最近すっごく話題なんだよ!」

 

成程な…

 

「…ん?なんか付き添いでもう一人参加できるって書いてんぞ」

 

「ほんと!?」

 

「うおっ!?」

 

突然ぐいっと詰め寄ってきた。

 

「それ、付いて行ってもいい!?いいよね!?」

 

「別に構わねぇぞ」

 

「〜っ!やったぁ!私、ずっと行ってみたかったんだよ!楽しみー!」

 

誘いをOKすると、ウッキウキの上機嫌になるねじれ。

 

「ほら、そうと決まったら早速準備しよ!」

 

「気が早ぇな…」

 

 

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ーー

 

 

その後なんやかんや準備をして現在に至る。

 

『ご利用有難う御座います。当機は間もなくI・アイランドへの着陸態勢に入ります。席から離れている方はお戻りになりシートベルトを付けたままでお待ち下さい』

 

機内からアナウンスが流れ、I・アイランドに到着する事を告げる。

 

「おら、そろそろ降りる準備しとけ」

 

「うん!うわ〜、まだ着いてないのにドキドキする〜!」

 

心を躍らせているねじれを横目に、着陸を待った。

 

 

 

■ ■ ■ ■ ■

 

 

 

「…おいテメェ、もっぺん言ってみろ」

 

「ヒッ!?で、ですから此方側の手違いで…その…お部屋を一つしか用意しておらず…」

 

「んだとぉ…?」

 

「ヒィィィ!!?い、命だけは!?どうか命だけはぁぁ!!?」

 

無事着陸し、戦闘服コスチュームに着替えてチェックインするためにホテルへと向かうと、受付で個室を2つではなく、2人用の部屋1つしか用意出来なかった事を告げられた。

 

その事について軽くキレると、ノータイムでホテルの責任者に土下座された。つーか今も頭を地面に擦り付けてる。

 

「他に部屋はねぇのかよ」

 

「は、はいぃぃ…明日の一般公開のプレオープンで既にご予約が一杯でして、お部屋が1つも空いてない状態でして…」

 

「チッ……」

 

どうしたもんかと頭を捻っていると、隣にいるねじれが突然言い放った。

 

「私別に相部屋でも良いよ!」

 

「は?」

 

「だって他に部屋が空いてないんでしょ?それなら仕方ないよね!ね!?ねぇ!?」

 

やけに興奮しているような声色で話すねじれ。

 

「お、おう…お前がいいなら別に構わねぇけどよ…」

 

相部屋で構わない事を支配人に伝える。

 

「っ!!誠に申し訳ございませんでしたぁぁ!!お詫びと言ってはなんですが、こちらを!!」

 

スッと何かカードのような物を渡された。

 

「こちら、I・アイランド内全てのサービスが本来の20%の価格で楽しめる、お得意様用の特別なカードです!!どうぞお納めください!そして!」

 

オレにカードを渡すと、今度はねじれの方を向く。

 

「貴方様が相部屋で構わないと言っていただけなかったらお連れ様によりどれだけの被害が出ていたことか…!従業員一同、心より感謝申し上げます!!」

 

トンっと高く飛び上がり、空中で3回転した後その勢いで土下座をかました。すげぇな、最早芸術作品のレベルだ。

 

 

まあそんなトラブルもあったが、無事チェックインして荷物を預けることができた。

 

「ほら、早く観光に行こうよ!すっごく楽しそうだよ!」

 

「…とりあえず腕を引くのをやめろ」

 

そしてそのままねじれに腕を引っ張られ、島内の観光へと駆り出された。

 

 

 

■ ■ ■ ■ ■

 

エキスポには様々な者があった。戦闘服コスチュームに瞬時に着替えられるベルト、自動変形ロボット、果てにはポータブルスパイス調理器グルメスパイザーなどという画期的なアイテムプラゴミまであった。

 

「あ!あれ見て声野!!"敵ロボットのタイムアタック"だって!行ってみようよ!」

 

「わかった…!わかったから一旦離せ…!」

 

テンションのブチ上がったねじれに連れて行かれた先は巨大なオープン会場。話を聞くと入試の時に似ているロボットを倒すアトラクション、とのことだ。ステージには岩山を模したものや何体かのロボットが配置されている。

 

『只今のクリアタイム24秒!暫定でトップです!』

 

と、ここでちょうど挑戦してた奴がクリアしたらしく、MCの声と共に先ほどの結果がモニターに映し出される。

 

「へぇ〜!私もやってみたい!」

 

どうやらねじれも挑戦したくなったらしい。

 

「おー、行ってこい」

 

「うん!よーし、頑張っちゃうぞ!」

 

ふよふよと飛び、MCのもとへ向かう。MCは驚きながらも参加を許可した。

 

『さあ、飛び入り参加してきたのは可憐なチャレンジャー!彼女は一体どんな記録を出してくれるのでしょうか!それでは"ヴィラン・アタック"!レディー……ゴー!』

 

スタートの合図とともにねじれは宙に浮かび、両手にエネルギーをチャージする。

 

「チャージ満タン…!出力30!ねじれる波動グリングウェイブ!!

 

ねじれの両手から巨大な波動が射出され、それに巻き込まれたロボット共は次々と破壊されていく。

 

『た、只今の記録15秒!ダントツでトップです!』

 

「ありゃりゃ、ちょっと失敗しちゃったかな?」

 

一応断トツトップらしいが、それでもまだ余力を残しているみてぇだな。流石ビッグ3っつったところか。

 

「おーい、声野ー!声野もやってみなよ!結構楽しいよー!」

 

すると今度はこっちにも参加を促してきた。

 

「いや、やる意味が無「優勝したら食べ放題ご招待だってー!」よっしゃやんぞコラァ!!!」

 

食べ放題なら黙ってらんねぇなぁ!!

 

『続いてのチャレンジャーはこちらの大男!!彼は先ほどの少女の記録を超えられるのか!?それでは"ヴィラン・アタック"!レディー…ゴー!」

 

「"ジェットボイス"!!!」

 

まずはジェットボイスでロボの前に移動!そして…

 

「"サウンドバズーカ"!!」

 

…よし。完全に破壊できたな。後はこれを繰り返すだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「た、只今の記録…ろ、6秒!!これは凄い!!史上初のタイムやもしれません!!!」

 

ワァァァァァ!!!

 

周りから歓声が上がる。

 

「…!ほら、やっぱり爆音くんですよ!」

 

「あ?」

 

この声は…

 

「爆音くん!」

 

「…緑谷か」

 

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