個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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動き出す敵! 其の1

 

 

「じゃあ轟くんはエンデヴァーの代理で招待されたんだ!」

 

「ああ。まさかお前たちも来てたなんてな」

 

合流した轟と他愛もない話を交わす。

 

「あ、そうだ!二人にもどうぞ!」

 

「お?」

 

「なになに?」

 

いきなりメリッサが何かの紙切れをオレとねじれに手渡してきた。

 

「レセプションパーティーのチケット。余ってたから良かったら使って」

 

「おー、サンキュー」

 

「ありがとうメリッサさん!」

 

「パーティーにはプロヒーローたちも多数参加されると聞いている。雄英生の名に恥じない為にも正装に着替え、団体行動でパーティーに出席しよう!18時30分にセントラルタワーのロビーに集合、時間厳守だ!」

 

「おう。轟も問題ねぇか?」

 

「俺は大丈夫だ」

 

「私もOKだよ!」

 

「うむ、波動先輩もよろしくお願いします!では解散!」

 

エンジンを蒸し、飯田は去っていった。

 

「飯田くん、フルスロットル!」

 

「通常運転で安心するね」

 

「…あ!」

 

突然ねじれが声を上げた。

 

「どうしよ、私ドレス持ってない」

 

「え?」

 

「つーかオレもスーツなんざ持ってねぇぞ」

 

「そうなの!?」

 

「それならレンタルしてみるのはどう?多分ホテルの方でレンタルできると思うわ」

 

「お、それだな」

 

それにオレらは割引できるからな。無料…とまでは行かなくても格安でレンタルが可能だろう。

 

「そうだったの?それじゃあ行こっか!」

 

「じゃ、そう言うわけなんでな。またパーティーの時にでも会おうぜ」

 

「うん!また後で!」

 

そのままズルズルとねじれに引きずられるようにしながらホテルへと戻った。

 

 

———————————————————————

 

数時間後

 

「よう、待たせたな」

 

黒を基調としたスーツに着替え、集合場所のセントラルタワーのロビーに来た。

 

「おー、爆音…」

 

「?んだよ上鳴」

 

「えっと…なんと言うか…その…」

 

なぜか上鳴がオレを見た瞬間どもる。

 

「大丈夫だぜ上鳴、オイラも多分同じこと思ってる」

 

「そうだよな。爆音…お前見た目完全にヤクザなんだよ」

 

「は?」

 

誰がヤクザだ、葡萄とアホ面が。

 

「つーかなんで峰田と上鳴お前らまでいんだよ」

 

「こっちでバイトしてたらメリッサさんからチケット貰ったんだよ」

 

成程、それでか。

 

「うむ、似合っているぞ爆音くん!」

 

「良いんじゃねぇか?」

 

飯田と轟は普通に褒めてきたな。

 

「おう。…緑谷達はどうした?」

 

今気づいたが、ねじれを含む女子達と緑谷が見当たらねぇ。

 

「まだ来てない! 全く、波動先輩もそうだが、団体行動を何だと思っているんだ!」

 

相変わらずのカクカクとした動きをしながら飯田が憤る。

 

「ご、ごめん!遅れちゃった!」

 

と、そんな話をしていたらちょうど緑谷が来た。

 

「遅えぞ緑谷」

 

「ちょっと用事があって…」

 

「ごめん、遅刻してもーたぁ」

 

「「おお〜!!」」

 

緑谷に続いてA組女子達が来た。峰田と上鳴が麗日に興奮している。

 

「申し訳ございません、耳郎さんが……」

 

「OH〜Yes、Yes!!」

 

八百万のドレス姿にテンションが更にあがった峰田は何故か英語を使い出した。

 

「うう、ウチ、こういうカッコは……その、なんとゆーか……」

 

耳郎は恥ずかしいのか八百万の後ろに隠れている。

 

「馬子にも衣装ってカンジだな!」

 

「女の殺し屋みてー」

 

耳郎のドレスに関して、峰田と上鳴アホ共は何故か神経を逆撫でするような感想を口にする。

 

 

ブスッ!

 

 

「「ギャアアアアア!!?」」

 

「黙れ」

 

そして案の定、アホ共にプラグが刺さった。

 

「んだよ、褒めてんじゃねぇか!」

 

「褒めてないわ…!」

 

「ごめ〜ん、遅れちゃった!」

 

上鳴が耳郎に抗議していると、遅れてドレスに身を包んだねじれがやってきた。

 

「!!??」

 

「あ、そこの二人は初めましてだね!波動ねじれです!」

 

「う、美しい…!!」

 

峰田の口から涎が垂れる。

 

「んだよあの太腿と胸…!?むっちむちじゃねぇか…!耳郎とは大違いだぜ…!」

 

「ふんっ!!!」

 

「あぎゃぁぁ!!?」

 

何かほざいてた上鳴がまた耳郎に刺された。

 

「ちょっやめ…ああああああああ!!?」

 

「耳郎さん!?落ち着いてぇぇ!!」

 

そのまま20回ぐらい刺されて上鳴は倒れた。

 

(ウチそんな魅力ないのかな…)

 

「おい」

 

ポン、と軽く耳郎の肩を叩く。

 

「安心しろ、誰だろうと何処かに需要がある筈だ…って親父が言ってたぞ」

 

「…それ褒めてんの?」

 

「…声野?」

 

「「!!?」」

 

途轍もない殺気を感じて振り返ると、目から光が消えたねじれがにじりよってきていた。

 

「なんで他の女の子を褒めるの?なんで他の女の子に触るの?私だけ褒めてよ?私だけに触ってよ?ねえ?浮気?なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…」

 

…これ死んだか?

 

 

 

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