個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

46 / 85


お気に入りがいつの間にやら1000件を突破!
皆様、本当にありがとうございます!


分裂する脅威!!

 

 

「テメェらも邪魔だ!」

 

「えっ!?」  「きゃっ!?」

 

周りにいた一般人共もついでに屋外に避難させた。

 

「…さて、どうしたもんか」

 

啖呵を切ったは良いが、正直に言うとコイツらの対処法なんざ一切思い浮かばねぇ。切っても殴っても増えるなんざどうしようもない。

 

「ギャッ!!」  「ジャッ!!」

 

「おっと…!!」

 

オレが考えている最中でもコイツらはお構いなしに攻撃してくる。不幸中の幸いと言うべきか、多分コイツらにはさっきの火炎放射以外の攻撃系の個性はねぇみたいだ。ただ闇雲に爪で掴みに来るだけだ。

 

「「………」」

 

すると突然、ニトロ共が攻撃をやめた。

 

「んだぁ…?何考えてやがる…」

 

「「ギギギ…ギャッ!!!」」

 

グシャッ!!

 

「!?」

 

いきなり自分たちの頭を引きちぎった。

 

ジュルルルッッ!!!

 

メキメキメキッッ!!!

 

「「カロロ…」」

 

「ジュギャァァァ…!」  「グルルル…!!」

 

「…冗談きちぃぞ…!!」

 

二体一でも不利だと悟ったのか、ニトロ共が四体に増えやがった。

 

 

「シャアアアアアア!!」 「ギャルララァァ!!」

 

「うおっ!?」

 

「「ギャァァァ!!!」」グパァ

 

ボォォォォォ!!!

 

「熱ッ…!?」

 

二体が爪を使った肉弾戦を、ソイツらの後ろからもう二体が炎を吐いて中距離攻撃を仕掛けてくる。

 

「クソッタレ共が……!!」

 

しかし、ここで攻撃を仕掛けてもアイツらが増えて余計にピンチになるだけだ。とにかく回避に専念を…!あぁクソッ!イライラする……!

 

「シャアッッ!!!」

 

「ギャッッ!!!」

 

「がっ…!?」

 

畜生、頭に爪が…!!

 

「シャッッ!!!」

 

「カロロロロロ……!!!」

 

ッッッ〜〜〜〜!!!

 

「テメェらしつけぇんだよ!!!!いちいちいちいちいちいち一体ずつ殴ってきやがって!!!!来るならまとめて来いや!!!」

 

……まとめて?

 

「ッ!…いいこと思いついたぜ…」

 

頭に上ってた血が抜けて冷静になれたお陰だな…!

 

「おらよっとっ!」

 

ニトロ共にうっかり当たらないように注意を払いながら隅まで移動して、壁に沿うようにして"音壁"を設置する。

 

「次ィッ!!」

 

また同じことを繰り返し、四方の壁と天井、床に"音壁"を設置した。

 

「そらっ!!!」

 

「ギャッ!?」 「カロロッ!?」

「ジャ゛ッ!?」 「グゲッ!?」

 

そしてニトロ共を蹴っ飛ばして中央に集める。

 

「いくぜ……!」

 

スゥゥゥゥゥゥ………!

 

「があっ!!!」

 

バンッッッッ!!!

 

「ギャッ!?」

 

ニトロ共を音壁で造られた立方体状の檻に閉じ込めた。

 

「名付けて"サウンドプリズン"…!これならテメェらは出てこれねぇだろ?」

 

「ギャッ!!ギャギャギャッッ!!!」

 

バキッッッ!!!

 

一体のニトロが音壁を殴りつけるが、そもそもコイツらはパワー系の個性を持ってねぇみてぇだし、音壁自体オレが全力でぶん殴っても壊れない程度の耐久性がある。当然、破壊はおろか傷をつけることすらままならない。

 

「ギャァァァ!!??」

 

逆にあっちの拳の方がイカれたみてぇだ。

 

「さて、そろそろ終わらせてやんよ…!!!」

 

"ボイスプレス"と"サウンドプリズン"の合わせ技…!!

 

「死に晒せ!!"ボイスクラッシュ"!!!!

 

ベコッッッ!!!メキョメキョメキョ……!!

 

「ギャァァ!!?」

 

ニトロ共の身体が全方位から圧迫される。抜け出そうともがくが、自分のパワーの何倍もの力で迫ってくる音壁に抗うことは出来ず、端の方から少しずつ、だが確実に潰されて行った。

 

「「「「グッギャァァァァァ!??!??」」」」

 

パンッッッ!!!

 

そしてついに圧力に耐えられなくなったのかニトロ共が断末魔を上げ、四角いキューブ状にまとまった。

 

「ギャッ…ギャギャ……」

 

まだ鳴き声を上げる程度の力は残っていたらしい。

 

「…テメェらが押し返せない、だが細胞が潰れねぇぐらいっつうギリギリの力で押し固めた。細胞が傷つくことはもうねぇし、腕やらなんやらは全部内側に押し込んだから自傷すらできねぇ。つまりテメェらはもう増えることはできねぇし、戦闘なんざもう一生できねぇよ。そろそろ諦めとけ」

 

「………………」

 

オレの言葉の意味を理解したのか、ニトロだったものは僅かに動くことすらやめた。

 

「ふー…流石に弾切れしそうだ。休憩っと……」

 

「ぎゃっ!?」

 

ドカっとニトロのキューブに座る。…さっきからほんの少しだけ聞こえていたが、上の階から爆発音なんかが聞こえてくる。緑谷達はもうヴィラン共に遭遇したのだろう。

 

「…お、自販機が転がってんじゃねぇか」

 

戦闘の余波で壊れたと思われる自販機がオレの目に止まった。

 

「しまった、小銭がねぇ。……オラッッ!!」

 

自販機のサイド側を叩き破り、中に入っているコーラを取り出す。

 

カシュッ! ゴクッ……ゴクッ……

 

「あー…うっし!そろそろ向かうか……」

 

座っていたニトロのキューブを蹴り飛ばし、上階の方へと向かって飛んで行った。






オリジナル技紹介
サウンドプリズン…音壁で相手を囲い、音の牢屋に閉じ込める技。
ボイスクラッシュ…サウンドプリズンで捕らえた相手をそのまま音壁で全方位から押し潰す技。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。