個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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出没!敵の親玉!

 

 

緑谷side

 

「ここは……」

 

「風力発電システムよ」

 

警備ロボットから逃げ、メリッサさんに連れられて走って行くと巨大なプロペラのようなものが幾つも設置された場所に出た。

 

「どうしてここに?」

 

「タワーの中を上れば警備マシンが待ち構えているはず…だからここから一気に上層部に向かうの。あの非常口まで行ければ…!」

 

「あんなところまで…!」

 

非常口は目測だけど少なくとも数十メートルはくだらないほどの高い所にある。

 

「お茶子さんの"触れたものを無重力にする個性"なら、それができる…!!」

 

「っ!うん、任せて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「メリッサさん、デクくんにつかまって!」

 

「はい!」

 

僕がメリッサさんをおぶる形で掴まってもらい、その状態で麗日さんに触れてもらう。

 

「いっけぇぇ!!」

 

僕が地面を蹴るのと同時に麗日さんが持ち上げ、その勢いで浮遊する。

 

「よしっ………っ!?そんな…!!」

 

「麗日さん!!」

 

僕が飛ぶとほぼ同時に、別の出口から大量の警備ロボット達がぞろぞろと出てきた。

 

「お茶子さん!個性を解除して逃げて!!」

 

メリッサさんが悲鳴のように麗日さんへ叫ぶ。

 

「できひん…!そんなことしたら、みんなを助けられなくなる…!!」

 

だけど麗日さんは逃げるつもりなんて毛頭無いらしく、身構えている。

 

(くそっ…!!早く!早く!早く…!!)

 

「わ゛!!!!」

 

ドゴオオオオオン!!!

 

麗日さんにロボット達が飛びかかった瞬間、聞き覚えのある野太く、異常なまでに大きな声がロボット達を一掃した。

 

「っ!!爆音くん!!」

 

 

 

爆音side

 

襲いかかってきた警備ロボット共を蹴散らして階段を上っていくと、外に繋がっている扉があった。

 

「あれは…麗日!?」

 

「あ、ほんとだ!ロボットに襲われてる…!!」

 

よく見ると奥の方で麗日が大量の警備ロボット共に襲われそうになっている。

 

「行くぞ!」

 

「おう!"ジェットボイス"!!」

 

…コイツらは人型の奴でもない限り、耐久性が低い。つまりサウンドバズーカすら使う必要は無ぇ。

 

「スゥー……」

 

ただの大声・・・・・で事足りる。

 

「わ゛!!!!」

 

ドゴオオオオオン!!!

 

ロボット共が吹き飛ばされていく。

 

「ケッ、クズ鉄どもが…」

 

「爆音くん!!」

 

上空から緑谷の声がする。見上げるとメリッサをおぶりながら飛んでる。……どういう状況だよ。

 

「はぁっ!」

 

パキパキパキッッ!!

 

「チャージ満タン、出力20…!えいっ!!」

 

ドウッ!!!

 

「轟くんに波動先輩!!」

 

「怪我は無いか麗日!」

 

「うん、大丈夫!デクくんとメリッサさんは最上階に向かってる!」 

 

「あぁ、見えてた。ここでコイツらを足止めするぞ!」

 

そう言ってまた氷を出してロボット共を氷漬けにする。

 

「うん!」

 

「おう!」

 

オレとねじれも音やら波動やら、自分の攻撃手段でロボット共を蹴散らす。

 

「ありがとう、みんうわぁっ!?」

 

「デクくん、メリッサさん!」

 

強風が吹き、緑谷が飛ばされた。

 

「爆音!頼む!!」

 

「チッ、面倒かけさせんじゃねぇ!"ジェットボイス"!!」

 

「どわあっ!!?」

 

落ちそうになる緑谷をジェットボイスで非常口の入り口あたりまで飛ばす。

 

「っ!タワーに入った!解除!!」

 

「うわっとっとっと…!!ほっ!」

 

「きゃっ!?」

 

ここからじゃ見えねぇが、音を聞く限りだと多分着地に成功したみてぇだな。

 

「ありがとう、爆音くん!麗日さん!」

 

 

…走って行ったみてぇだな。

 

「うっし……この鉄クズ共をとっととスクラップにしてやろうぜ…!!」

 

「ああ」

 

「OK!!」

 

流石にこの数は骨が折れそうだがな…!!

 

 

 

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

数分後

 

 

 

緑谷side

 

「勿論芝居をしてたぜ…"偽物ヴィラン"という芝居をな……!」

 

「ぐわっ!?…うぐっ…!」

 

「デクくん!?」

 

博士とその助手のサムさんからことの顛末を聞いていると、パーティー会場にいた主犯格のヴィランが突如現れて、その個性で僕を拘束した。

 

(くそっ…!金属を操る個性か…!!)

 

「少し大人しくしておけ。サム、装置は」

 

「は、はい!ここに…!」

 

「サム…!?」

 

そう言ってサムさんが博士から装置の入ったスーツケースを奪うようにしてヴィランの下へ持っていく。

 

「まさか最初から装置をヴィランに渡すつもりで…!!」

 

「だ、騙したのはあなたですよ!長年あなたに仕えてきたというのに、あっさりと研究は凍結!手に入れるはずだった栄誉!名声!全て…無くなってしまった!せめてお金ぐらい貰わないと割りに合いません…!!」

 

「ぐっ……!!」

 

サムさんが心の内を吐露する。

 

「約束の謝礼だ…」

 

バン!!!

 

「ぐっ…!?」

 

「サムさん…!?」

 

突然、主犯格のヴィランが装置を持ってきたサムさんを手に持っていた拳銃で撃った。

 

「な、なぜ!約束が違う!」

 

「約束?忘れたなぁ…謝礼はコレだよ…!」

 

(やめっ…!!)

 

「そらよ!!!」

 

バキッッッ!!!

 

「ぐわっ!!?」

 

ヴィランがサムさんに再び発砲しようとした瞬間、突然巨大な人影が横から凄まじい速度で現れてヴィランの顔を殴った。

 

「爆音くん…!どうしてここに…!?」

 

「嫌な予感がしたんでな。来てみたらドンピシャだったっつう訳だ」

 

駆けつけた爆音くんは今度は僕の方を見る。

 

「何やってんだ緑谷…"ボイスカッター"!!」

 

「うわっ…!?」

 

僕を拘束していた鉄パイプが全て切り刻まれて、僕は自由になった。

 

「げほっ…気をつけて爆音くん!そいつは触れた金属を操る!」

 

「金属を操るだぁ?」

 

本来ならばそれを聞いたら警戒するような一言。しかし、彼は…

 

「…面白ぇじゃねぇか…!!」

 

邪悪すぎる笑みを浮かべていた。

 

「最初のニトロトカゲからずっっとまともにやり合えるような奴が居なかったんでな。少し退屈してたんどが…」

 

そう言いながら拳をギリギリと握りしめる。

 

「ようやく張り合えそうだ…!!精々楽しませてくれよ?クソゴミが…!」

 

…こんな状況で思うのもなんだし、爆音くんにも失礼だけど…今の爆音くんの方がよっぽどヴィランみたいだなぁ…






諸事情によりR18版を削除しました。ここで詳しく書こうとすると長ったらしくなるので、もしなにか気になる事がある人がいたら感想で聞いてください。できる限りですがお答えします。
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