個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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ちょっとした閑話です。
ゼブラをヒロアカの世界に転生させた光、その正体と思惑についてです。


閑話『光』

ここは天界…神々が暮らす世界

 

「ふぅ…」

 

私は神だ。とは言っても数多くいる神の1人。部下こそいるが、そこまで偉い神じゃない。わかりやすく言うと係長くらいだ。

 

「あの…異世界から人間を連れてきて大丈夫なんですか?上の方にすんごい怒られそうなんですけど…」

 

私の部下からそう問われた。実はつい先日、別の世界から私の担当する世界に1人の人間の魂を連れて行ったのだ。

 

「本来なら大罪だけど、今回の場合は特例で認められたんだ」

「特例?」  

 

私の世界だけではなく、多くの世界には様々な生命で溢れている美しい星、地球がある(勿論、他にも生命がある星もなくは無い)。そしてその大半は「人間」という種族が住み着いている。私の世界もその1つだ。

 

人間は基本的には平和に暮らしているが、中にはとんでもない吐き気を催すような邪悪みたいな人間もいる。大体の場合はその邪悪な人間はその世界の勇気あるものたちによって討伐されることが多いが、ごく稀にその世界の人間では絶対に勝てないような化け物が生まれることがある。

 

「そんなことはないだろう」と高を括っていたら生まれてしまった。

それがAFOとか言う名前通りのドアホだ。人間の寿命は本来長くても100年くらいだがコイツはもう2〜300年は生きている。それだけならまだいいのだが、コイツがあまりにも周囲に害を及ぼすやばいやつだったのだ。

 

なんでだよ。「ごく稀に〜」とか言ってたじゃん。こんな嬉しく無いSSR初めてだわ。クソクソクソ。

 

…話が逸れた。まあそう言う時は大抵、別の世界の神と話し合ってその神の担当する世界から強力な人間や能力を与えた人間を連れてくる。

これが先ほど言った特例、俗に言う「異世界召喚」や「異世界転生」というやつだ。

 

しかし異世界召喚は魔法の技術がないと不可能というデメリットがある。

私の担当する世界には魔法がないので、必然的に異世界転生をせざるを得ないのだ。

 

そこで問題になったのが、「どの世界からどんな人間を連れていくか」だ。

 

AFOはかなりの強者なので並大抵の人間では到底敵わない。かといって強すぎるものを連れていくと世界の均衡が崩れてしまう。

他の世界では転生者を強くしすぎた結果、その世界の魔王になってしまったという話もあるくらいだ。(人間の中でも特に「ニホンジン」という種族の「ヒキニートオタク」という職業の人間はその傾向が強いらしい)

 

そのことで何年も悩んでいると、私の友人の神の1人からある提案をされた。

 

「実はさ!うちの世界に1人ヤベー奴がいるんだよね!そいつそっちに転生させていいよ!」

 

本来ならば絶対に拒否するところだが、なにせ何年も悩んでいたものだからか頭がハイになっていた私は二つ返事で了承してしまった。

 

そして彼の言う「ヤベー奴」こそがゼブラ、今の爆音声野だ。

聞いてみると戦闘力は本物だが、「チョーシに乗っていたから」という理由で26種もの生物を絶滅させたほぼ災害みたいな人間らしい。

ただ一応一般市民には攻撃をしないなど、最低限の道徳心は持ち合わせているようだ。

 

流石にそんな怪物をこっちの世界に解き放つのはいささか危険なので、転生させる時にかなり、かーなーり(ココ重要)弱体化させておいた。

なんなんだよあの戦闘能力。そこらへんの神より何倍も強いじゃん。ぴえん。

おそらく前の世界での全力の1%もだせないだろう。それでもかなりやばいが。

 

「まあそんなこんなで彼を転生させたのさ!」

 

…なんかどこぞの校長みたいになったな。

 

「なるほど…そういう訳だったんですね」

「まぁ、我々にあとできることといえば彼がこっちの世界でちゃんとAFOと戦ってくれることを祈ることぐらいだよ。気長に待とう」

 

そんなことを言いながら再び仕事に取り掛かるのであった。




※その後トリコの世界の神は顔がゾンゲみたいになるまでしっかりとしばかれました。
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