個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア   作:ねぎトロ丼ねぎ多め

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最近モンストを始めた作者です。
なんか知らないんですがやたらガチャの引きが良いので、ここ数日めっちゃ調子に乗ってます。


文化祭準備!①

 

 

「さぁ!ここからはA組委員長飯田天哉が進行をつとめさせて頂く!スムーズにまとめられるよう頑張ります!」

 

相澤の文化祭発言から数分後。なんやかんやありながら、文化祭の出し物を決めることになった。

 

「まず候補を挙げていこう! 希望のあるものは挙手を!」

 

飯田のその言葉でクラスの大半が勢いよくと手を上げ始めた。

こういう時率先して面倒な役引き受ける飯田は本当に便利だな。

 

「よし、順番に聞いていこう!まずは上鳴くん!」

 

「メイド喫茶にしようぜ!」

 

「メイド……奉仕か! 悪くない!!」

 

「ぬるい!ぬるいぞ上鳴!!」

 

「ほう!では峰田くん!」

 

「オッパブゲラァッ!?」

 

「…峰田ちゃんは後で爆豪ちゃんか爆音ちゃんあたりの練習台にでもなってもらいましょ」

 

「の、ノールックで仕留めた…!?」

 

峰田がまたトチ狂った発言をしようとした瞬間、蛙吹が一瞥すらせずに舌で首に一撃を入れて仕留めた。

アレはもうその筋の奴の域だ。アイツがオレが元いた世界にいたらいい美食屋になれていたかもしれねぇな。

 

「み、峰田くんはおいておいてどんどんいこう!麗日くん!」

 

「おもち屋さん!」

 

「ふむ!モチか!最近は冷えてくるようになったし良いかもしれんな!では次切島くん!」

 

「腕相撲大会!」

 

「熱いな!葉隠くん!」

 

「ビックリハウスー!」

 

「よくわからんが面白いんだろうなきっと!芦戸くん!」

 

「ダンスー!」

 

「華やかだな!よし、次は————」

 

その後変な意見もいくつか混じってはいてたが、意見を出さなかったオレ以外のクラス全員からそれぞれ意見を出し合って、それを八百万が板書にまとめていった。

そして今、漸く意見が出そろったらしい。

 

「ふむ……一通りみんなからの提案は出そろったかな」

 

「不適切、実現不可、よくわからないものは消去させていただきますわ」

 

「あっ」

 

「無慈悲っ」

 

「は?」

 

「ハナから聞くんじゃねーや」

 

そして八百万の手によって、出た案の中でも特に頭のおかしかった案が全て消された。

しかし、爆豪のデスマッチは悪くないと思うんだがな。何故消した。

 

「郷土史研究発表もなー…いかんせん地味だ」

 

「くっ!総意には逆らえない!」

 

「勉強会はいつもやってるし…」

 

「み、皆さんのお役に立てればと思いまして…つい…」

 

続いて委員長組の案も地味すぎるということで消去された。

そして残った案で話し合っていたが、コイツらはいかんせん我が強い。それが長所でもあるのだが、今回の場合それが悪い方に傾いた。

自分の意見を通そうとガンガン話すせいでまったく話がまとまらない。

 

「静かに!静かにィ!!」

 

「まとまりませんですわね……」

 

そして飯田がなんとか全員を鎮めようとしていると、無慈悲にもやかましい教室内にHR終了を告げるチャイムが鳴り響いた。

 

「…実に非合理的な時間だったな。明日朝までに決めてこい。決まらなかった場合…強制的に公開座学とする」

 

「こっ…公開座学!?」

 

恐怖の宣言を言い残すと、相澤は寝袋を抱えて教室を出て行った。

 

「よ、よし!みんな!後で寮のロビーで話し合おう!」

 

「「「賛成!!」」」

 

先ほどまでの様子が嘘のように全員の意見が一致した。

まあオレ含む6人は補習で参加できないんだが。

 


 

「予定よりちょっと早めに終わったね、補習」

 

「爆音を見に来てた波動先輩のおかげだな!なんで補習中の教室に入ってこれたのかはわかんねぇけど!」

 

「行動のせいで忘れかけるけど、やっぱりあの人雄英でもトップクラスの頭脳の持ち主なんやね」

 

「しかもテスト期間はいっつも爆音ちゃんに教えてるだけあって、教えるのも上手かったわね」

 

「英明な妖精のような方だった」

 

補習を終えたオレ達は、軽く会話しながら帰路についていた。

本来ならもう少し遅くに終わる予定だったが、途中乱入してきたねじれが全員に懇切丁寧な解説をしたおかげで予定より早めに切り上げることができた。これなら話し合いに参加できるだろう。

正直何でも良い、というのがオレの本音ではあるが。

 

 

「────雄英全員!! 音で殺るぞ!!!」

 

「「「バァクゴォォォオ!!!」」」

 

「ぐわあああああ!!!?」

 

「ばっ…爆音くーーん!?」

 

寮に帰って来た瞬間、デカい歓声がオレの鼓膜を襲った。

あまりにも突然のことだったのとまったく注意を払っていなかったせいでモロにきちまった…クソッ、鼓膜が痛ぇ…もういっそ常に"コルクボイス"で耳栓するってのを視野に入れておくか…

 

「…何大声出してんだ…人の鼓膜破る気かお前ら…!!」

 

「うわぁっ!おかえり!」

 

「す、すまない爆音くん!」

 

「聞いて聞いて!出し物が決定したんだよ!」

 

「え、本当!?何やるの?」

 

「バンドだよバンド!いかにも青春っぽいだろ!」

 

どうやら文化祭の出し物が決定したらしい。それも普段非協力的な爆豪が乗り気になって、だ。それで馬鹿みたいに大声出してた訳か。

 

「とりあえずドラムは爆豪で決定したんだけど…あと誰か適役いないかな?」

 

「…あの…」

 

芦戸がそうぼやくと、八百万がそっと手を挙げた。

 

「ばんど?の事はよく分かりませんが、私幼少の頃から教養の一環としてピアノを嗜んでおりましたの。何かお役に立てますでしょうか?」

 

「ピアノってことは…キーボードできるんじゃない!?」

 

「わー!じゃあヤオモモはキーボード担当だー!」

 

「シンセはクラブミュージックには欠かせない重要なポジなの。ヤオモモ助かるよ!」

 

「ええ!精一杯頑張りますわ!」

 

そういうと八百万は、女子共でダンス隊を作りたかったらしい芦戸に軽くゆすられながら、満面の笑みで耳郎に答えた。

 

「ベースはウチがやるとして…あとはギターとボーカルだね」

 

「それ以外の人はダンスかな?」

 

「うむ。…だが普通にそれだけだと盛り上げられるかどうか…」

 

「それはあの動画みたいに馬鹿騒ぎするやつの…」

 

「演出ね!」

 

「演出?」

 

芦戸がテーブルの上に置いてあったパソコンで某動画投稿サイトを開き、そこで何かを検索してオレ達に見せてきた。

画面の中では奇抜な髪型や服装の連中がミラーボールと火花で光り輝いているライブハウスのような場所で演奏している。

 

「たとえばコレ!火花とかテープとか、あとミラーボールとか!演出は空間作りで欠かせないものなんだよ!」

 

「わー!デ●ズニーパレードみたいなのにしようよ!」

 

「お、鋭いね!それの参加一体型に近いものにしようかなって思ってて!例えば、麗日が轟と切島を浮かしてー、それを爆音が音速で動かしまくる!で、その間轟の氷を切島がゴリゴリ削る!んで青山がミラーボールになってー」

 

「僕がミラーボール!?…いいじゃない☆」

 

「そしたら会場中にスターダストみたいに光がキラキラ舞い落ちるんだよ!名付けてチーム・スノーマンズ!」

 

「「おお!!」」

 

「ちょっと名前が某人気アイドルグループみたいだけど良いじゃん!」

 

「あっはっは!浮遊式人間かき氷器じゃん!」

 

滅茶苦茶乗り気だが、冷静に考えると音速で人間2人がぶっ飛びまくりながら氷を殴るんだよな?側から見れば相当狂ってると思うんだが。

それとお前はそれでいいのかよ、青山。

 

「で、ボーカルなんだけど……誰がやれるかな?」

 

「へ?おうたは耳郎ちゃんじゃないん?」

 

「いやまだ全然決めてなくて……」

 

「ボーカルならオイラがやる!なんてったってモテるからな!」

 

「ミラーボール兼ボーカルはそう、この僕☆」

 

「オウ!楽器は出来ねーけど歌なら自信あんぜ!!」

 

そうしてボーカルを決めることとなり、第一候補として耳郎の名前が挙がると峰田、青山、切島の三人が立候補した。 

峰田と切島はともかく、青山、お前はやめとけ。空中で吊るされながら光り輝いて歌うのを見ても笑いと驚愕しか起きないと思うぞ。

 

「えーい埒が明かん!もうカラオケで決めよう!」

 

「賛成!」

 

こうして急遽寮内でカラオケ大会が始まった。

 

「————!!」

 

一番手は切島。

下手ではない。むしろ上手い部類に入る方だとは思うが、いかんせんジャンルが違いすぎると言うことで落選。

 

「———ッ!!!」

 

二番手の峰田。

ただがなってるだけで喧しいとしか思えん。あと切島と違ってシンプルに下手だ。

 

「ハーー☆!!」

 

最後は青山。

裏声が印象的過ぎてよくわからねぇ。まあ下手では無い。

 

「私、やっぱり耳郎ちゃんが適任だと思う!前に部屋で教えてくれた時、歌もすっごくカッコよかったんだよ!」

 

「ちょっ、ハードル上げないでよ…やりづらい…」

 

「良いから良いから!はいマイク!」

 

葉隠の強い要望で、耳郎にマイクが渡った。

耳郎はどこか恥ずかしそうな表情を浮かべながらもマイクを握る。

 

「……———♪」

 

(((あコレ耳郎(ちゃん)(さん)決定だわ)))

 

耳郎が歌い出した瞬間、口にこそ出さなかったがクラス全員の意見が合致した。

 

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「ドラムは爆豪、ベースはヤオモモ、ボーカルはウチがやるから…あとギター!2本欲しい!」

 

「ハイハイ!やりてー!楽器弾けるとかカッケーじゃん!」

 

「オイラも!モテてぇ!」

 

ボーカル決めがひと段落ついてギターを決めることになると、今度はアホ面こと上鳴とボーカル決めの時耳郎に圧倒的な差を見せつけられて倒れ伏していた峰田が意気揚々と手を上げた。

耳郎曰く、ギターは個人差があるものの、大体1ヶ月前後もあれば基礎的な部分は習得できるらしい。つまり全く手の届かない高嶺の花、と言う訳ではないということだ。

 

「キャラデザのせいで手が届かねぇっ…!」

 

「ど、ドンマイ!」 

 

だが峰田だけは文字通り手が届かないらしい。

深く考えなくてもあのミニキャラみてえな体型じゃどう足掻いても無理だってことぐらいわかるだろ。なんで行けると思った。

 

じゃららん……

 

「「!?」」

 

突然切ないギターの音が響いた。

全員で音の出所を見てみれば、そこにはどこか小慣れた手つきでギターを弾く常闇の姿が。

 

「常闇!? 弾けるのかお前!? なぜ黙ってた!?」

 

「Fコードで一度手放した身ゆえ」

 

「なんて切ねェ音出しやがる……!!」

 

その後峰田が不貞腐れるなど軽く一悶着あったが、最終的にギターは峰田の代わりに経験者である常闇が担当することになった。

そのまま演出隊、ダンス隊のメンバーも続々と決まっていく。オレは特に希望はなかったが、音速を活かすことのできる演出隊にとりあえずで振り分けられた。そして——

 

「全役割!決定だ!」

 

「「いえええい!」」

 

議論に議論を重ねまくった結果、消灯時間を過ぎてしまったものの何とか全員の役割を決めることができた。

 

「明日から忙しくなるぜ!」

 

「「「オー!!」」」

 


 

翌日

 

ピンポンパンポーン……

 

『えー、一年A組爆音くん。至急校長室へ来るように』

 

授業中、突然相澤の声でオレを呼び出す旨の放送がかかった。

 

「ば、爆音!お前何したんだよ!」

 

「校長室に呼び出されるって何!?」

 

「知らねえよ!!」

 

「とにかく早く行きなよ!相澤先生が怒るよ!」

 

周りに急かされて校長室へ向けて走り出す。

全くわからんが、少なくともロクな事じゃねぇだろうな…

 

ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

10分後

 

「……」

 

「あ、帰ってきた!帰ってきたぞ!」

 

「どうだった!?」

 

校長室から帰ってくると、切島と上鳴がオレに駆け寄ってくる。周りの連中も若干不安そうにこっちを見てくる。

するとオレの肩から小動物がひょっこりと顔を出した。

 

「それについては僕が説明するのさ!」

 

「こっ…校長先生!?」

 

「みんなには申し訳無いんだけど…爆音くんは文化祭に参加できなくなってしまったのさ!」

 

校長の発言の直後、数秒の間時が止まったかのように教室が静寂に包まれる。

 

「なっ…」

 

「「「なにぃぃぃぃ!!!?」」」

 

驚愕の声で教室が埋め尽くされる。"コルクボイス"しといて正解だった。

…さて、説明が絶対面倒くさくなるな、コレ。

 

 

 

 

 

 

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