個性【ボイスデーモン】のヒーローアカデミア 作:ねぎトロ丼ねぎ多め
少し長めの文になってしまったので更新が遅れてしまいました。
今回は雄英入試終了までです。
「チッ…ひでぇ目にあったぜ」
あれから警察とヒーローたちに誤解を解くまで20分くらいかかった。
何度受験票と学生証を見せても「盗んだものだろう!」と言われて結局中学と親父たちに連絡を取るまでずっと敵意剥き出しのヒーロたちに囲まれる羽目になった。
そして今から筆記試験が始まる。まあ親父とかねじれに勉強を見てもらってたから大丈夫だろう。
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全然大丈夫じゃなかった。なんだあの難しさ。ココでもわかんねぇんじゃねえのか?
だが一応手応えはあった。まあ最低合格点は越したと思いたい。
「次は…実技試験か」
プレゼントマイクとかいう声もそうだが見た目もうるせぇ奴が無駄にテンションを上げながら試験の説明をしている。話をまとめると試験会場内をうろついている仮想敵…つまりロボットどもをぶち壊せばいいらしい。だかまあ、見た感じだとこの0ポイントのロボット以外は手応えが無さそうだ。試験が始まったら即ぶち壊しn
『はいスタートォ!』
ッ何!?
『どうしたぁ!?実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げれてんぞ!?』
…流石『自由』を謳っているだけあるな。それでもここまで自由とはな。
「面白ェ…!」
そう言って思いっきり息を吸い込む。
スゥゥゥゥ…
「"ジェットボイス"!!!」
ヒュゴォォォォォ!!!!!
『そらそら、もうあの敵っぽい顔のリスナーはいっちまったぞ!?』
『敵っぽい顔で悪かったな!』
『ウオアアアア!?どこから!?』
プレゼントマイクに"吠え弾"で威嚇をしながらオレはぱっと見で1番ロボット共が多そうな場所に降りた。
すると案の定大量にロボット共がよってきやがった。
『『『標的ハッケン!ブッ殺ス!』』』
「うるせぇ!ブッ殺されんのはテメェらだ!"サウンドバズーカ"!!」
ドコオオオオオン!!!!
周りの地面や建物を巻き込みながらロボット共を一掃する。
なんだ、思った以上に脆いじゃねぇか。もっと前の世界の猛獣…捕獲レベル5くらいの戦闘力があると踏んでいたが、拍子抜けだな。
「さぁ、まだまだいくぞ!死にてぇ奴からかかってこい!」
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あれからしばらく経過した。そろそろ喉が限界に近くなってきたみてぇだ。痛くなってきた。多分あれから80ポイントは稼いだんじゃねぇのか?他の受験生共が戦ってるやつもぶっ壊しといたしな。
ドグゥオオオオオオオン!!!!
すると遠くから巨大な爆発 音が聞こえてきた。
「何だぁ?」
爆音の出所へジェットボイスで向かうと、そこには今までのロボット共とは桁違いの大きさのロボットがいた。そこらへんの奴らはビビって逃げ出している。
「こいつが0ポイントのロボットか…」
別に放っておいてもいいが、今のオレの全力を試してみてぇしな…うーむ…よし。ぶっ壊すか。
そう決めたオレはジェットボイスでロボットの頭頂部付近へと飛び、
そして今日1番の勢いで息を吸い込んだ。
「スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………!!!」
あのクソデカ亀の時ほど火力はねぇだろうが…それでもそこそこの威力はあんだろ!
「喰らいやがれこのデカブツが!!!
"ボイスミサイル"!!!」
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後に、彼と同じ会場で試験を受けていた耳郎響香はこう語った。
ーはい、その時ウチは確かに見ました。いきなりあの0ポイント敵の真上に彼が現れて息を吸い込んだと思った次の瞬間、すんごい爆音がした後に0ポイント敵が粉々になってたんです。
信じられないと思いますが、ウチも信じられません…だって…
0ポイント敵だけじゃなくて周りの建物も、地面も粉々になってたんですもん…ー
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…かんっぜんにやり過ぎたな。一応弾切れしねぇように手加減したつもりだったが、もう声出ねぇや。
『しゅっ…!しゅしゅしゅしゅしゅ、終ゥ〜了ォ〜!』
その瞬間、試験終了を告げる放送が流れた。…もうお終いか。ちょっと楽しかったんだけどな。
そう思っていたら遠くから何人もの人が走ってくる音が聞こえた。
音の大きさ的に多分大人…雄英の人間だろう。
…これ、絶対後でものすっっごい怒られるやつだな。
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雄英side
おびただしい量のモニターを見ながら雄英教師達が話し合っていた。
「今年は上位2名が凄まじい成績だな……爆豪勝己、救助Pが0で2位とはなぁ!!」
「タフネスの賜物だな。強力な個性を使いこなしている」
「対照的に敵P0で9位。アレに立ち向かったのは過去にもいたけど…ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」
「俺思わず YEAH!って言っちゃったもんなー」
「しかし自身の衝撃で甚大な負傷…まるで発現したての幼児だ。妙な奴だよ。あそこ以外はずっと典型的な不合格者だった」
「細けえ事はいんだよ!俺はあいつ気に入ったぜ!!」
「そして……爆音声野、敵P96、救助Pは周辺の建物を破壊したことなどのマイナスも含めて30で合計126か…」
それまでは和気あいあいとした雰囲気で喋っていたが、彼の名前がでた瞬間全員が息を呑んだ。
「ぶっちゃけこいつだけ他の受験生より頭一つ分飛び抜けてるよな…。0ポイント敵を粉々にしたやつとか見たことねえぞおい」
「ええ。この戦闘能力、すでにプロの世界でも通じると言っても過言じゃないわ」
「どこかで訓練でも受けてたんですかね?」
教師達がそう話し合っていると白いネズミのような生物が言った。
「そのことなんだけど、彼はプロヒーロー、ミスタービートの息子なのさ!」
「「「ミスタービート!?」」」
全員が声を揃えて言った。
「ミスタービートといえば、実力的にはNo.10に入るというのについ先日公然わいせつ罪で逮捕されたという、あのミスタービートですか!?」
「そうなのさ!ミスタービート曰くどうやら幼稚園の頃からずっと訓練をしていたとのことで、戦闘能力だけでいくと彼を一方的に倒せるほどらしいのさ!」
「馬鹿な!?ミスタービートは武闘派で有名なヒーローなんですよ!?俺、あの人に憧れてヒーローになったのに!」
1人がそう反論すると、白いネズミは1つのDVDを取り出した。
「そう言われると思って彼に頼んで訓練中の動画を撮ってきてもらったのさ!」
それを再生すると、そこにはとんでもない光景が映し出されていた。
『ボイスバズーカ!!!』
『ギャアアアアアアアア!?』
ドゴオオオン!!!!
『チィッ…惜しいな』
『声野!もうやめましょうよ!命がもっだいだい!』ナミダダバー
『うるせぇ!まだまだいくぞ!』
『ちょ、ま、ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!???』
そこには普段の彼を知る人が見たら目を疑うような涙と鼻水でまみれた顔面をした服を切り刻まれて全裸のミスタービートとそんな彼をボコボコにする声野が映っていた。
「これを見ればわかる通り、彼を不合格にする理由なんてないだろう?」
「確かに…」
「では、彼の担任は…何かあったとき個性で対応可能な相澤くん、よろしく頼むよ」
「わかりました。彼を有精卵から立派なヒーローの卵にしてみせます。」
「では、このーーという子はーーー」
「ーーだし、やめといたほうがーーー」
ーーーーこうして雄英の教師達は話し合いに戻っていった。
実は声野くんのお父さん、すごい人だった。