Tarnished Archive   作:助動詞

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お待たせしました。

はーーっはっはーー!!!串刺し公メスメル撃破だぜーーー!!!
しかし筆者はゲーム越しでも直視出来ない程にムカデという生き物が大の苦手なので蕾の聖女を倒す事が出来ません。誰か筆者の代わりに彼女を倒して下さい。

SEKIROの一部ボスへの忍殺は地獄でしたよ……。破戒僧第三形態も本当に……。

……それと褪せ人君、()()()()は影の地でも健在な様だね!何故君は飲むと死ぬ蜜を4回も舐めたんだい!?もう本当に訳が分からないよ!?ファルムアズラのあそこと言い石棺と言い!



人の心とか無いんか?

シロコ先輩は何をしているのだろう。本当に何をしているのだろう。

 

「……、ごめん」

 

「本当ですよ!いきなり攻撃するなんて「こういう時はまず確実に始末できる周りから片付けないと大変な事になるに決まっているだろう!?」星見さん!?!?」

 

「……ごめん、反省する」

 

「シロコ先輩?その反省はいきなり攻撃した事に対しての反省ですよね?」

 

さて、こんな事をしている場合では無い。一刻も早く敵の数を減らさなければ。まずは既に手負いの赤髪赤ヘイロー少女から……。

 

右手の武器を杖に持ち替えたあなたは彼女に向かい、ほうき星の魔術を唱えた。杖から放たれた大彗星は、狙い違わず彼女に突き進んで行く。

 

「よけろ隊長ーーーッ!」

 

「……無理ね、この体じゃ……」

 

「っ!」

 

色々と諦めた様な表情を見せた彼女を庇うように、近くにいた部下らしき少女が立ち塞がった。彼女のその顔には、何か覚悟でも決めた様な悲壮感溢れる表情が張り付いている。

 

だが、彼女達にとっては不幸な事に───そしてあなたにとっては幸運な事に、ほうき星の魔術には敵の身体を貫通する特性がある。

 

「「ギャッ!?」」

 

これは僥倖だ。まさか敵から倒されに来てくれるとは。お陰でFPの消耗が抑えられた。しかしながら、依然として敵の数は多い。先生の指示の元、シロコ先輩とアヤネがワカモというあの狐面を抑えている今、二人の助力を乞うのは厳しいが……。

 

よし、ここはあの戦技で一息に薙ぎ払ってしまおう。

 

杖を神の遺剣に持ち替えたあなたは、彼女らを一掃すべく戦技『黄金波』を放った。

 

「避けて隊長ーーーッ!」

 

「む……無理………」

 

「隊長ーーーッ!」

 

地を這う黄金の波から逃れようと逃げ惑う彼女達を、しかしそれは無慈悲にも飲み込んで行く。

しかし全員ではない。数人は幸運にも逃げおおせ、或いはそれを飛び越えて回避した。もう一発と行きたい所だが、そうすると地に這いつくばる隊長格の少女が本格的に危篤状態に陥りかねない。面倒だが、各個撃破と行こう。

 

「っ、今だ!反撃しろ!」

 

「で、でもどうやって!?相手は外の人……人?だし、銃なんて撃ったら殺しちゃうよ!?撤退した方が良くない!?」

 

「なら取り押さえろ!何、奴はヘイローを持っていない、近づく事さえできればこの人数でも簡単に事が済む!その後で人質にでもすれば一気に有利になるさ!」

 

と、あなたを取り押さえる事にしたらしい彼女達があなたに距離を詰めてきた。確かに、それは普通の魔術師を相手にする際には有効な手段だ。遠方への攻撃に優れる彼らは、多くの場合近距離での戦闘を苦手とする。

 

……ラズリやハイマの教室に学ぶ魔術師といった例外は居るが。

 

そう、例外は居るのである。あなたもその例外だ。当然近距離戦への備えはある。近距離攻撃に特化した魔術、『カーリアの速剣』などが良い例だろう。だがしかし、今回は別の手段を取ろうと思う。

 

「さあ、覚悟しな!」

 

あなたに我先にと掴みかかって来た彼女を躱し、隙を見せた彼女に取り出したそれを突き刺す。

 

「っ……ぁ………」

 

『誘惑の枝』。

神人ミケラに由来するというそれは───

 

「ご主人、様……♡」

 

「なっ……!?」

 

強い、魅了の力を宿している。

 

「さて、共に戦って貰おうか」

 

「はい、ご主人様!」

 

あなたが枝を突き刺した彼女は、一切の迷い無くその銃口を仲間に───仲間だった者に向け、攻撃を始めた。突然の裏切りに混乱する彼女らを、あなたは暗月の大剣と黄金律の大剣の二刀流で次々に仕留めて行く。

 

「た、頼む!なあ、正気に戻っ……がぁっ!?」

 

「やりました、全滅させましたよご主人様!」

 

と、先程魅了した彼女があなたに駆け寄って来た。これで最後だ。あなたは左手の暗月の大剣を背中に背負い、右手の黄金律の大剣を構えて敬礼を取った。左手は胸の前に、右手はぴんと真っ直ぐに真横に伸ばし、剣の切っ先を空に向けて。

 

この大剣に宿る戦技、『黄金律掲揚』。あなたの身体を中心として発生した黄金の衝撃波は、あなたに魅了されている彼女を吹き飛ばした。

 

「がはっ!?……な、なんで、ご主人───」

 

吹き飛ばされ、地を転がる彼女に、追撃の光波が飛んで行く。……無事に直撃、彼女は沈黙した。さて、近くの取り巻きは全滅させたので、今度はアヤネ達の援護を始めよう。

 

「"(……いや、これが最適解って事は分かるけどさぁ!もう少しこう慈悲というか情けというか……!)"」

 

アヤネとシロコ先輩が戦っている方を見れば、これはどうした事だろう。あのワカモと言う狐面、先生の方を見てぼうっとしている様だが……?幸い、それによって付近の取り巻きを処理するアヤネ達二人は戦闘の邪魔をされる事は無いが。しかし二人共かなり困惑しているようで、「あの〜?」などと呼びかけている。

 

このまま二人に加勢する前に狐面の武器を見ておこう。

 

武器はライフル、その先端に脇差の様な刃物を付けている様だ。なるほど、あれなら遠距離と近距離に武器を持ち替えず対応出来るだろう。参考になる。

 

さて、どう戦おうか。戦闘方法が分からない以上、様子見に適した武器を使おう。……いや、さっさと魔術で後方から攻撃しようか。

 

杖を取り出し魔術を詠唱しようとしたあなたは、しかし大勢の敵が森の方から駆け寄ってくるのを発見した。どうやらまだ仲間がいた様だ、先程と同じ様に黄金波で処理しよう。

 

再び右手の武器を神の遺剣に持ち替えたあなたは、奇妙な光景を目撃した。なんと突然に現れた彼女らは、倒れ伏す彼女らの仲間や先生を見つめてぼうっと立ち尽くすワカモ、そしてセリカの連拳とほうき星と黄金波の直撃を食らい、ちょっと瀕死になった隊長格の赤髪赤ヘイローの少女を回収して行ったのである。

 

追撃をしようと思ったのだが、そもそもこの戦闘の目的は 襲ってきた彼女らを無力化する事であり、それは既に果たされている。深追いはやめておこう。

 

「……えっと、あの人達は一体……?所で、あのワカモという方とは、既に知り合いだったり……?」

 

「"えっと……キヴォトスに来た初日に、色々あって……。みんなは知らない方がいい、かも……"」

 

「そ、そうですか……」

 

やはり、先生と彼女は知り合いだったようだ。しかし良かったのだろうか。彼の知り合いと敵対してしまった訳だが……。

 

「ん、そろそろ魚を釣らないと」

 

「あっ!?」

 

「?どうした、アヤネ」

 

と、アヤネは驚いた様な声をあげた。一体どうしたのだろう。彼女の視線を辿れば、そこには先程の戦闘の流れ弾が原因か、見るも無惨に破壊された釣り道具達の姿が……!

 


 

「ん……平気だよ、そこまで気にしてない……ごめん、やっぱり辛い……」

 

「ちゃんと言えたじゃないですか……」

 

「"聞けてよかった……"」

 

見るからに落ち込んだシロコ先輩を、あなた達3人は慰めながらリゾート地へと帰還していた。

 

「……良ければ、私が買いに行くが。何、一瞬で済む。どこで買えるのか教えてくれないか?」

 

「ん……それは……『サバイバル』じゃあない……。今回は別の手段で食料を確保する……」

 

「……そうか。だが覚えておけ、使える物や技術は何でも使った方が良い。確実に生き残りたいならば、な。それは不正でも何でも無い、ただの手段なのだから」

 

「分かった。肝に、銘じておく」

 

「だがこれも覚えておくと良い。あらゆる手段を持ってしても、どうにもならない時もある。時には諦めも必要なのさ」

 

「……そ、そう」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、どこかの森の奥地にて。

 

何やら一人の狐の面を被った少女が、他者からの糾弾を受けている様だ。

 

「おい!話が違うじゃないか!強いって噂は嘘だったのかよ!?いいか、隊長はな、お前に期待して雇ったんだぞ!それをお前は……!」

 

「……先生、あなた様がどうしてここに……?」

 

「おい!聞いてるのか!?」

 

 

「ラブ隊長……大丈夫、ですか……?」

 

「もぅマヂムリ……全身余す所なくイタイ………」

 

「くそっ、あいつ!変な魔法みたいなの使ってくるし、ヘイローが無いから私達が手出しできないのを良いことに……!」

 

「だよな!あいつ、マジでウザいよな!」

 

「わかるー!」

 

 

「……ねえ、所でなんかブツブツ呟いてるコイツ、私達が面倒みるの……?」

 

「……ここは、所有権を手に入れる為に、あらゆる集団が争っている場だと聞いていたのに……」

 

「はぁ……もしもし?もしもーし?聞こえてんのか?おい!」

 

「先生がそんな下劣な争いに加担するなんてあり得ません……と、言うことは……」

 

と、少女───狐坂ワカモは、一つの発想に至ったらしい。

 

「まさか……先生は、誘拐されて……!?」

 

もしもこの場にあなたがいたら、無言で口内に『発狂の苔薬』*1をぶち込まれるような、そんな発想に。

 

「ッこうしてはいられません!今!すぐに!先生を救いに行かなければ……!」

 

「……は?いや、何言ってんの……?先生って、あそこに居た大人の事?なら敵でしょ、なんで助けになんて行くのさ」

 

「……今、何と?先生を『敵』とおっしゃいましたか?……これはこれは……、『教育』が、必要な様ですね……?」

 

「「「「「……え」」」」」

 

「うふふ……今から私が、その可哀想な頭に叩き込んであげます。先生の素晴らしさと、そして───鉛玉を、山程!」

 

「ぎ、ギャーーーー!?」

 

かくして、森林に銃声が響き渡った。

 

 

*1
状態異常『発狂』の蓄積を癒すアイテム






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所で再び申し訳ございません、暫く感想への返信を中断致します。ご了承下さい。

もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?

  • 給食部ルート
  • 美食研究会ルート
  • 温泉開発部ルート
  • 激長!便利屋ルート
  • やっぱり激長!風紀委員会ルート
  • 全部書いて♡
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