Tarnished Archive   作:助動詞

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刻まれた言葉が、心に浮かぶ
我が誉れを、ここに捨てる

行儀の良い振りは、もうやめだ。
今より私は、『触媒フル強化各種バフ祈祷・バフ戦技・魔術威力上昇タリスマンマシマシアズール砲ブッパマン』………
信魔よ!

と言うことで、なんとか蕾の聖女を倒しました。何だこの腐敗の蝶とかいう宴会芸は。武器の方交換した方が良かったですかねぇ……。

そしてこの先、透明文字があるぞ
つまり、『ここすき』画面をご照覧あれ!


ティーチャーイズマァイン……

とても落ち込んだシロコ先輩を慰めながらリゾート地へと帰還したあなた達4人は、主に食料についてこれからどうするかを話し合った。

 

その結果を、ここに記す。

 

『ん、釣り以外の方法で海産物を捕獲する』

 

さて、海という場所をなるべく避けて旅してきたあなたには、その方法の見当がつかない。一体彼女はどうやって水中の物を採る予定なのだろう。あの釣竿───海中の魚を陸上に引きずり出す道具だ───ですら、あなたやラニにとっては全くの未知であったのだ。

 

「さて、皆で再び先程戦闘を繰り広げた海岸に戻ってきた訳だが、一体どうするつもりだ?」

 

「単純だよ。……潜って、海藻とか貝類何かを直接捕まえる」

 

「そうか。……待て、今何と?私の聞き間違いで無ければ、『海に入る』と聞こえたが」

 

「……?聞き間違いも何も、最初からそう言ってる」

 

「なっ……」

 

なんという事だろう。一体何故不死でも無いシロコ先輩がそのような事をするのか。何か嫌な事でもあったのか、それとも突然に何もかも嫌になったのか。

 

もしもそうだとしたら、恐らくは原因(釣竿破損)の例の集団に『朱きエオニア』を咲かせなければならなくなる。シロコ先輩をここまで追い詰めた、その報いを受けさせるのだ。

 

「"お、落ち着いて!何で海に潜るのがそんな自殺みたいな扱いになるの!?"」

 

「当然だろう!海に入ったら落下死するに決まっているだろう!?」

 

「……は?ら、落下死……?」

 

『あ……もしかして、星見くんの元いた狭間の地って、海で泳ぐ事が出来ない、とか……?』

 

「えっと……ラニさん、そこの所どうなんですか……?」

 

「……さてな。私は海に行ったことなど無い。泳げるかどうかなど、知らないよ」

 

……と、あなたの肩に座るラニが答えた。

 

「え。……そ、そうですか……」

 

「"えっと……落下死するって、どう言う意味?その、溺死とかじゃなくて?……『間違いではなく、本当に落下死する』……?ど、どうなってるの狭間の地の海は!?"」

 

「……大丈夫だよ、星見。見てて」

 

そう言うと、シロコ先輩は止める間もなく海に飛び込んでしまった。だが───不思議な事に、本当に不思議な事に、彼女が海中に姿を消す事は無かった。水面に浮かび、あなたに手を振っている。

 

「これは……一体、何がどうなって……!?」

 

「うわ、水に浮いただけでこの反応。狭間の地って、本当に海で泳げなかったのね……」

 

「なら、時間が出来たら星見君に泳ぎ方を教えてあげましょう〜☆」

 

「良いのか?……感謝する」

 


 

「採ってきたよ、サザエにアワビ、それにワカメも」

 

『わぁー!流石シロコちゃん!凄ーい!』

 

「……まぁ、それほどでも」

 

『あっ!照れてるー!かーわいー!』

 

「ちょっと、や、やめ……」

 

「……あ、あはは……さっきあんな事があったのに、ここに戻ってくるなんて……」

 

「まさか私達の他に人がいたなんて……」

 

「むしろ、そういう事があったからみんなで来たんでしょ。何かあったら危ないから……」

 

「……リゾートとやらの復旧に、ヘリの墜落、果てには訳の分からぬ集団との争い、か。休暇と聞いていたが、随分と大事になって来たものだな。……仕方がない、特別に、私と星見であの館に魔術の罠を仕掛けておこう」

 

「えっ!?い、良いんですか、ラニさん!?」

 

「ああ。私からの、ささやかな贈り物さ。後で魔術を教えるから、手伝ってくれ。ほら、先程触れた、城館に仕掛けられていた罠の魔術だ。……頼りにしているぞ、我が王

 

あなたは歓喜した。それはもう盛大に。もしもラニがあなたの右肩に座っていなかったら、その場で連続のローリングを披露していたに違いない。

 

新たに魔術を教わり、それを習得するなど、一体何時ぶりの事だろう。素敵だ……!

 

「ふふっ。……うん?想定と違う歓びを見出している様な……?」

 

「……気のせい、きっと気のせいよラニさん」

 

「……そう、だな。やはりそうだなクロミ!まさか私に頼られた事ではなく魔術を新たに習得できる事を歓んでいる訳では無いよな!」

 

「………………ええ、そうよ。きっとそう」

 

「……?どうした?……ああ、勿論、お前に頼られてとても嬉しいよ。期待に応えられるよう、全身全霊で持って魔術を習得してみせよう。……頼ってくれて、ありがとう」

 

「」

 

「あっ!ラニさんがバグった!」

 

『ねえ、アヤネちゃん。私、今なら海水の味を甘く感じられそうだよ』

「奇遇ですね、同感です」

「"あ、私もそう思うよ"」

「『夫婦』───してますねー…………」

「うへ〜、何にも口にはいってないのに甘いよ〜!」

 

「え、ええい、お前、それ、それは少し……っ!狡い!狡いぞ!」

 

 

はて、一体彼女はどうしたのだろう。耳の傍で余り大きな声を出さないで欲しいのだが。

 

「……すまない、少し取り乱した。……はぁ、そろそろ私を仕舞ってくれ」

 

言われた通り、あなたは小さなラニ人形を仕舞った。

 

『『ありがとう』……『ありがとう』……ふふ、ふふふ……。ああ、いかんな、どうにも頬が緩む……』

 


 

「……所で、先程の『ワカモ』さん、ぼうっとしてはいましたが、その……ただならぬ雰囲気と言いますか、普通の人では無いと言いますか……。大丈夫、なのでしょうか」

 

「気にしなくて良いと思う。無理に行動を変える必要はない。また来たら、その時に対処すれば良いだけ。……という訳で、また行ってくる」

 

「あっ……。行ってしまいました……。一体、どこにそんな体力が……」

 

「しょうがないわよ。やる気になったシロコ先輩を止められないの、知ってるでしょ」

 

「でも、そのおかげで、大分食料も集まってますよ!ワカメに、アワビに……。それに、もしもまた来ても、きっと話し合いで解決できますよ!リゾートはこんなに広いんですから、みんなで仲良く分けて使う、とか☆」

 

『はいはーい!私もノノミちゃんに賛成でーす!』

 

……果たして、どうだろうか。既にこちらから攻撃している以上、話し合いでの解決はとても難しいように思えるが。

 

だが、もしもまた彼女らが襲いかかって来ても、先程と同じ様に全員倒してしまえば良い。

 

「……もう2回もやり合ってるのに、今さら話し合いでどうにかなるのかしら……」

 

「ま、まぁ、完全に不可能という訳では……。仲良く、とまでは行かなくても、互いのスペースを決める、とか……」

 

そうだ。1つ思い出した事がある。話し合いとは少し逸れるが、最悪の事態を何とか防ぐ事ができるかも知れない手段だ。

 

ある伝承で知った事だが、これをすればあの集団からリゾートだけでも護る事ができる……かも知れない。

 

「"……是非、聞かせて欲しいな。もしもの時への備えは、多ければ多いほど良いし、ね"」

 

「……ならば伝えよう。これは、とある破片の君主───大ルーンの主、狭間の地のある土地を治めるゴドリックが、自らの生命とその領土を護る為に取った行動だ」

 

「"そんな、凄そうな事を教えてくれるの……?ありがとう、心して聞くね"」

 

「ああ。では、言うぞ。……『土下座して、足を舐める』。これだけだ。単純だろう?」

 

「……えっ。……土下座して、足を舐める……?」

 

「……いや、土下座は分かるけど、足を舐めるって何よ!?変態なの、その人!?」

 

「"……違うんだ、あの時は本当に仕方なく…………"」

 

「……?先生、何か言いましたか?」

 

「"ううん、何も言ってないよ"」

 

「……そう、ですか。…………はぁ」

 

「うん?どうしたの、アヤネちゃん」

 

「い、いえ。すこし、ワカモさんの事が気がかりで……その、シロコ先輩とあの人を会わせるのは、避けた方が良い気がして……」

 

「見つけました!こんな所に!」

 

「……あ。この声……」

 

この声には覚えがある。先程出会ったあの狐面、ワカモの声だ。

 

「えっと……ワカモって、あの人?」

 

「ああ、そうだな」

 

「先生、もうご安心を!私ワカモが、あなた様を助けに参りました!」

 

『……ん?た、助けに……?』

 

ふと見れば、あなたを除く対策委員会のメンバーと同じ様に、身に纏う服の重量を極限まで減らし機動力を確保した姿のワカモがそこに居た。

 

彼女は、ヘルメットを被った大勢の少女達を引き連れている。何人か見覚えがある辺り、どうやら先程あなた達のリゾートを襲撃してきたあの集団を、何故か従えている様だ。……全身を包帯で巻かれている彼女は、リーダー格の赤髪赤ヘイロー少女だろうか。

 

……はて、何人かのヘルメット少女達が、あなたを見て怯えている様に見えるのだが。一体何故なぜだろう。

 

「謎の悪党に捕まって、こんな遠い所に連れてこられてしまうなんて……。このワカモがお傍に付いていれば、そもそもこんな事にはならなかったのに!遅くなり、申し訳ございません。このワカモが───先生を、お救い致しますね♡」

 

『「「「「……?」」」」』

 

「あ、なるほど。どうやら、私たちが誘拐犯だって勘違いしちゃってるみたいだね〜。うへ〜、大変だぁ」

 

「ま、待ってください!戦う前に、まずは話し合いを……!」

 

「……『話し合い』?あら、とても良い響きですね。……先生は私がお救いします!総員、攻撃なさい!」

 

「「「「「「「「嫌ですッ!」」」」」」」」

 

「……はい?」

 

「嫌!絶対に嫌!他の6人はともかく、その男とだけは絶ッッッ対に戦いたくない!」

 

「……なぜ、その様に思うのです?ヘイローも無い、ただの一般人でしょう?」

 

「そうだ!コイツ、あの時ぼうっとしてたからアイツが何出来るか知らないんだ!」

 

「……えっ。彼、何か特別な事が出来たり……?」

 

「その通りだよクソッタレ!いいか、何かよく分からないけど杖みたいな物の先から何か飛ばして来たり、光の波で全部をなぎ倒してきたり───!」

 

「はい!私、大剣2本で思いっきり殴られました!とっても痛かったです!」

 

「はい!私はなんか親友だと思ってた奴にいきなり攻撃されました!とても悲しかったです!」

 

「っ……ごめん、なさい……。でも、あの時はなんて言うか魅了みたいなのを受けてたって言うか……」

 

「……あらあら、それは………うん?最後の方、今何と?」

 

「えっ、魅了されてたみたいって言ったけど……」

 

「魅了……魅了、ですか魅了……おやおや」

 

そこで、彼女の放つ圧が、何倍にも膨れ上がった。

 

「おやおやおやおやおやおや……いけません、いけませんねぇ…… 」

 

その圧は、どうやらあなたに向けられているらしい。

 

「あなたが───その魅了の力で、先生を誑かしたのですねッ!?よくも───よくもそんな事を……!絶対に許しません、あなたはこの私が!直々に仕留めて見せます!」

 

増大する敵意、最早戦闘は避けられない。

 

あなたは本気の武器の1つ───『名刀・月隠』を引き抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?

  • 給食部ルート
  • 美食研究会ルート
  • 温泉開発部ルート
  • 激長!便利屋ルート
  • やっぱり激長!風紀委員会ルート
  • 全部書いて♡
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