Tarnished Archive   作:助動詞

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本当にすみません、今回は一切本筋が進みません。

タイトルの通り、今話はラダゴン戦のBGMと共にお楽しみ下さい。


BGM:黄金律、ラダゴン

「……よし、これで運び終わりました!」

 

リゾート地に罠を仕掛け、リゾート防衛システムをアヤネがあなた達を敵と認識しないよう設定し直してくれた後。

 

「……こっちも運び終わったわよ」

 

「"うごご……こ、腰が痛い……"」

 

「大丈夫ですか、先生?」

 

「"な……何とか……"」

 

あなた達は様々な道具を持ち出し、再び海へと訪れていた。事の発端はユメ先輩だ。『みんな!せっかくリゾートにバカンスに来たんだから海で遊ぼうよ!』との事。

 

……食料の確保ならともかく、海で遊ぶとは何だ。

 

キヴォトスの住人は、あなた達狭間の地の住人と違い水中を泳ぐ事が出来るので、もしかしたら『海中に沈んだ物を幾つ拾って来れるか』などを競うのかも知れない。

 

『……えっ、『海で何をして遊ぶか』?ふっふっふ、この箱の中身を見てよ!』

 

彼女が持っていた箱を開けると、中には緑と黒の縞模様の球体が。

 

『ふふん、長い事開けていた自宅に辛うじて残されていたなけなしのヘソクリで買ったスイカだよ!……砂浜でスイカ、何するか分かる人ー!?』

 

「はいはーい!『スイカ割り』ですね☆」

 

『正解っ!』

 

スイカ割り……この球体を、割るのだろうか。確かにキヴォトスの住人の膂力であれば、並大抵の物体は破壊できるだろうが……。

 

「"えっとね、ただ壊すんじゃないよ。目隠しをして、周りのみんなの指示を聞いて壊しに行くんだよ"」

 

「……ところでユメ、目隠しと棒は持ってきた?」

 

『あっ……えーっ……とねぇ、今回はキヴォトス式のスイカ割り、ということでスイカを的に銃で……』

 

「……いや、初耳なんだけど……」

 

「……忘れちゃったんですね?ユメちゃん」

 

『……ひぃん』

 

と、ここで皆の視線があなたに集中した。一体なんだろう。まあ、ある程度予測は着くが……。

 

「星見。……目隠しと何か長い棒、何か持ってる?」

 

「ああ、持っている。……ほら」

 

あなたは『預言者の目隠し』と『ショートスピア』を取り出し……

 

「……そうだな、棒はあれを使うのはどうだ?ほら、あそこにある流れ着いた流木だ」

 

「そうだね、そうしよう。目隠し、ありがとう」

 

「どうも」

 

「"よし、……それじゃ、始めようか?"」

 


 

かくして、人生(恐らく)初のスイカ割りが始まった。

最初に挑戦するのは発案者のユメ先輩だ。

 

『よーし、頑張るぞー!』

 

「"頑張ってー!"」

 

彼女はスイカとある程度の距離を取り、目隠しをして、地に突き立てた棒を軸にその場でくるくると周り始めた。やがて回転をやめた彼女は、初めと違う角度を向いて───つまり、スイカの無い方向を向いていた。なるほど、この状態から彼女を導けば良いらしい。

 

「……もう少し左を向いて、前進だ」

 

「いや、そのまま真っ直ぐでいい」

 

!?

 

「シロコ先輩、一体何を……?」

 

「ん、こうして嘘も混ぜた方が盛り上がる」

 

……なるほど。

 

「この先、突撃が有効だ。つまり前進の時間」

 

「いえいえ!ユメちゃん、右側ですよ〜☆」

 

「せ……ユメちゃん!左、左ですっ!」

 

『え、ええっ!?ど、どっち……!?』

 

「あははっ!先輩、後ろよ!」

 

「この先、嘘つきに注意しろ。いわば猫」

 

「なんで私にだけそんな事言うの?」

 

「あはは……ユメ先輩、32゜左を向いて、5m前進ですよ」

 

「この先、スイカは無いぞ。つまり、走り抜けを捧げよ」

 

『も、もっとアバウトにお願いします……!ところで凄くクセが強い指示してる人が居るね……!?』

 

「スイカの予感。ところでこの先、攻撃が有効だ」

 

『ほ、本当に!?……え、ええい!』

 

ぺしん。

 

彼女が振り下ろした棒はスイカを捉える事はなく。

ただ、虚しく地面を叩いた音が響いた。

 

「その資格は無い、おぉその資格は無い。だからこそその資格は無い、おぉその資格は無い」

 

『……あ。こんな所に人型のスイカ、みーつけた』

 

死体の予感……つまりおれはやった!

 


 

「……すまない、少しやり過ぎた」

 

『ううん、こっちこそごめんね?スイカ割りってこういうものだし、全然気にしてないよ!』

 

「うへ、星見君も大体掴めてきたかな?それじゃ、行ってみよ〜!」

 

次はあなたの番だ。目隠しを身につけ、先程のユメ先輩と同じ様にその場で回転した。

 

さて、あのスイカを割る為にはどうしようか。

 

視界が完全に失われた今、この棒での攻撃を直接当てるのはかなり難しい。声による指示も、果たしてどこまで信用出来るか。

 

……ならばこうしよう。広範囲を攻撃できる戦技を「星見?言い忘れてたけど、それ以外の武器は使わないでよ?」ならば『ランサクスの薙刀』で「祈祷を使うなー!」……自動で対象を狙う魔力弾を発する『屑輝石』を「道具を使うなー!」…………黄金樹の祝福よ、どうか私に祝福の導きを……!「祈るなー!」

 

……さて、真面目にやろう。

 

『上!上だよ!』

 

「"大分攻めたね!?"」

 

「左に真っ直ぐだよ〜」

 

「時計回りに360゜回転して、そのまま直進です!」

 

「……アヤネ、それ方向変わってなくない?」

 

あなたは全神経を研ぎ澄ましてスイカの方向を探った。

 

あのスイカは、とても冷えていた。つまり、冷気を感じる方向にそれはあるはず。

 

……見つけた。自分から見て右斜め後ろ。

 

あなたは方向を変え、そして駆け出した。

 

「……?……!?」

 

何か声が聞こえる気もするが、ひとまず無視。惑わされるな……!

 

「……!…………!!!!!」

 

あと3m、2m、1m……!今だ!

 

「危なーい!?」

 

あなたの振り下ろした棒は────しかし虚しく空を切り。

 

目隠しを取って見れば────

 

「あ、危なかった……!……感謝する、オクソラ」

 

「い、いえ……」

 

「その……何か私に恨みでも出来たのか?」

 

───そこにはひやりとした冷気を纏う、小さなラニ人形の姿が……!

 


 

……やらかしてばかりな気がする。

 

「わ、私は気にしていない、大丈夫だからそう気を落とさないでくれ……」

 

「うへぇ〜……。それじゃ、気を取り直して、今度は私の番だねぇ。準備も出来たし、行くよ〜」

 

さて、あなたの次にスイカ割りに挑むのはホシノ先輩だ。あなた達と同じ様に、目隠しをしてその場で回転して、───

 

『ホシノ先輩ー!頑張ってー!』

 

「」

 

───その気配は、ユメ先輩の声援を聞いた瞬間に一変した。

 

「っ!?」

 

声による指示を待たず、彼女は駆け出した。風よりも速く、音よりも疾く───!

 

「……あれ?」

 

スイカを無視し、岩場の方へ───!

 

「"ホシノー!?戻っておい……っ!?"」

 

彼女はその手に持つ棒を、深く岩に突き刺した。そして───

 

彼女は、それを勢いよく引き抜いた。

 

一瞬、舞い上がった地面の砂が、彼女の姿を隠す。

 

そして、やがてその姿が見える様になった時───

 

彼女は棒を、いや、棒だった物を空高く掲げていた。

そして、あなた達の方をゆっくりと振り返る。

 

これはどうした事だろう。物凄く見覚えのある構図だ。

 

その光景を目撃したあなたの脳に、ある1つの言葉が浮かぶ。

 

 

────ラダゴンとは、ホシノである

 

 

……そんな訳あるか。

 

さて、混乱するあなたをよそに、ホシノ先輩はふわりと跳び上がった。そのまま、空中にて静止。

 

大きく振りかぶった棒だった物に、彼女の持つ膨大な神秘───ヘイローから供給される、キヴォトスの住人の持つ力───が注ぎ込まれ、それは桃色の光を放つ。

 

あれは………やはり、ラダゴンの『英雄的殴打』!?

 

「"ラダゴンって誰!?『英雄的殴打』って何!?"」

 

留まっていた空中から、彼女は加速。莫大な神秘を纏った打撃を、スイカに叩き込む……!

 

───瞬間、地面が桃色に爆ぜた。

 


 

『西瓜砕き』

ふわりと跳躍し、岩塊に莫大な神秘を宿し

それを思い切り叩きつける戦技

小鳥遊の先輩的殴打

 


 

「先輩的殴打って何!?星見、今日は本当にどうしちゃったのよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あ……ありのまま、昨日起こった事を話します……!
私は『もうすぐ終わるしそろそろイベントのストーリー読まないとな〜』とか思ってたら、いつの間にか私のブルアカの画面には銃持って女体化したホーラ・ルーが写っていました……!

何を言っているのか分からないと思いますが、筆者ももう何が何だか……。

もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?

  • 給食部ルート
  • 美食研究会ルート
  • 温泉開発部ルート
  • 激長!便利屋ルート
  • やっぱり激長!風紀委員会ルート
  • 全部書いて♡
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