Tarnished Archive   作:助動詞

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60話達成ですひゃっほい!

気づいてしまったのですが、カレーパンってつまり『カレーを包んだパンにパンの粉をまぶして揚げた物』なんですよね。つまり『カレーパンとはマトリョーシカである』って事です。筆者の内なる金仮面卿が言ってたので間違いありません。


そうだ、ミレニアムに行こう 〜その2〜

 

 

 

「はあっ、はあっ、はあっ……!」

 

現在、あなた達はミレニアム校舎内の廊下を全力で駆けている。

 

「待って!悪い様にはしないから!ちょっと色々と検証したくて彼の身柄を一週……一ヶ月……いや半年!半年だけ借りるだけだから!」

 

「そうだそうだ!君たちだけで彼とその杖を独占するのは条約に反する!」

 

───背後から迫る生徒たちから逃れる為に。

 

「半年!?長すぎるよ!あとそんな条約なんて初耳なんだけど!?また私たちの知らない間になんかルールでも変わったの!?」

 

ミレニアムの校風からして、あなた達を追う彼女達はきっと高い知力を宿した研究者達なのだろう。それこそレアルカリアで輝石の魔術を学ぶ輝石頭の魔術師達の様な。

 

……もしかすると、ここにはレアルカリアのように『幻影の壁』があるかも知れない。怪しい壁を見つけたら取り敢えず殴っておこう。

 

「マイフレンドッ!今こそ君の発明した『例のアレ』の出番ではないかい!?」

 

「そうだともマイフレンド!さあ、この間自慢してきた『瞬間展開捕獲用ネットボール』を投擲して彼を捕らえておくれ!」

 

「分かったよマイフレンド!しかし私はせっかく創り出した『瞬間展開捕獲用ネットボール』を自室に置いてきてしまったのでそれを使う事ができません」

 

「再作成しろ」

 

「バカヤロウお前今こういう時に使えなきゃあんなの無いのとおんなじだろうがバカヤロウ!!!」

 

「二人共やめろ一体何をする気だその振り上げた拳を私目掛けて振り下ろす事で一体何をするつもりなんだグワーーーーーーッ!?」

 

……背後が騒がしいが、一体何だろう。

 

チラリと振り返ってみると、あなた達を追いかける生徒の数が最初と比べてどう見ても増えていた。

 

「はあ、はあ、……え、どうしたの?『人の数が増えてる』?いやまさかそんな……ほんとに増えてるー!?……こうなったら」

 

「どうしたの、お姉ちゃん?」

 

「……私がここに残って、あの人達を食い止める。二人はその間に、星見くんを安全な所に───!……大丈夫、私はきっと無事に帰ってくるから。よーし、帰ったら皆でゲームしよー!」

 

「ち、ちょっとお姉ちゃん!?あの人達相手にそんな装備(アサルトライフル一丁)で大丈夫!?」

 

「大丈夫だ、問題ないっ!」

 

「❗ アリス、知ってます!これは死亡フラグという奴です!それも全部載せです!……それに、勇者は仲間を一人で置いて行くなんて事はしません。モモイ!私たちも一緒に戦います!」

 

「……うん。私も戦う」

 

「まあ……戦うならば戦力は多い方が良いだろう。私も支援する」

 

「みんな……!うん、分かった!みんなで無事に、ゲーム開発部の部室に帰ろう……!」

 

「はい!それでは……魔力充填100%「ちょっと待ったー!こんな場所で光の剣なんて使ったら廊下が大惨事だよ!ユウカに怒られるだけじゃ済まなくなっちゃう!」……あっ!そうでした。すみません、つい勢いで……」

 

「はぁ……。恨みは無いけど、覚悟して」

 

「「「「「あだだだだ!?」」」」」

 

才羽(妹)の放つ銃弾は、なんと命中する度に跳弾し五人の追跡者を撃ち抜いた。……これは何らかの戦技だろうか。

 

「まだだ!これしきの事で私たちを止められるとでオロロロロロ……」

 

「汚い!?こんな所で吐かないでくれマイフレンオロロロロロ……」

 

と、才羽(妹)の放った銃弾に被弾した生徒が唐突に胃の内容物を吐き出し始めた。銃弾に毒でも塗ってあったのだろうか。

 

……これは良い事を思いついたかも知れない。銃弾に『火脂』や『魔力脂』を塗れば、炎や魔力の攻撃力を持った銃弾が作れるかも知れない。今度やってみよう。*1

 

「まったくもう!スマホにゲーム入れるだけの用事だったのに、なんだか面倒な事になったじゃん!あなた達のせいだよー!」

 

今度は才羽(姉)によるアサルトライフルの連射だ。彼女の放つ銃撃は拡散し、広い範囲を攻撃している。

 

「痛いそして熱い!火傷した!」

 

「安心しなマイフレンド。こんな事もあろうかと、先日『瞬間火傷治し』を開発しておいたんだ」

 

「流石だよマイフレンド!なら、早速それを私に使ってくれないかい?」

 

「申し訳ないマイフレンド、自宅のロッカーの中に入れっぱなしなんだ」

 

「ならなんで今火傷治しについて言及したんだいマイフレンド???」

 

……彼女達、流石に忘れ物をし過ぎでは?

 

まあ良い、今は戦闘中だ。魔術か祈祷で才羽達を支援しなければ。

 

以前似たような状況で猛威を振るった『彗星アズール』は今は記憶していない。代わりに使えそうな魔術は『アステール・メテオ』だろう。

 

あなたは杖を床に突き立て───

 

───こんな場所で光の剣なんて使ったら廊下が大惨事だよ!ユウカに怒られるだけじゃ済まなくなっちゃう!───

 

しかし寸前で魔術の使用を止めた。

 

あなたが使いかけた魔術は、屋内で使用するとそれはもう大変な事になる。何せ次々に小隕石を解き放つ魔術だ。床や壁がとてもとても大惨事になる。そうなれば、きっと『ユウカ』とやらからあなたが多大なる説教を受ける事になるのだ。

一身上の都合(奥空閣下の顕現のトラウマ)により、それだけはなんとしてでも避けたい。

 

……しかし困った。現在あなたが他に記憶している魔法はどれもこれも対多数向けの魔法では無い。

『ほうき星』の貫通性能に頼るしかないが───しかしながら、この魔術はスタミナの燃費が悪いのだ。……自分の持久力が低いという事もあるが。

 

まあそういう訳で、4,5発撃てばもうスタミナが尽きる。そうなれば回避や逃走も出来ない。故にあなたが選んだ手段は道具の使用。

 

あなたは取り出した『爆発石』を追跡者達に向かって投げつけた。

 

「……うん?何だこれはばぁ!?し、手榴弾……じゃない!?石だこれ!マイフレンド!今彼が投げた物の破片を拾い集めるんだ!これは未知の発見だよまさか石が爆発を起こすなんて研究しなきゃ!」

 

「何!?了解だマイフレンド!今すぐに拾い集めるよ!」

 

……追跡者達はあなた達の追跡を放棄し、投擲した爆発石の残骸を必死に拾い始めた。

 

「……これは」

 

「……そうだね。みんな!今のうちに部室にゴーだよ!」

 

「はい!アリスたちは にげだした!」

 

 

 

 


 

 

 

「……ふう、やっと着いた〜……。取り敢えず、ようこそ、私たち『ゲーム開発部』の部室へ!」

 

招かれた部屋は、様々な機械類が散乱する部屋だった。

 

……?

 

「……あと一人は居ないのか?」

 

部員は四人と聞いていたので、部室で待っているものとばかり思っていたのだが。今日は欠席なのだろうか。

 

「あ、ええっと、もう一人は……」

 

と、才羽(姉)はちらりと視線をロッカーの方に向けた。

 

……そのロッカーからは、人の気配がする。まさかあの中に居るのだろうか。

 

「その……ユズ部長は、なんと言うかかなり人見知りで……」

 

「……それでロッカーの中に身を隠しているのか」

 

「はい……。あ、でも。アリスはユズから伝言を預かっています!聞きますか?」

 

「……聞かせてくれ」

 

「はい!……『テイルズ・サガ・クロニクルシリーズは私たちゲーム開発部の原点とも呼べる作品で、とても思い入れのある、大切な作品です。その、もし楽しくプレイできたとしたら、『楽しかった』って言ってくれるととても嬉しいです』……だそうです」

 

「そうか。……分かった」

 

「よーし!それじゃあ早速、キミのスマホに『スマホ版テイルズサガクロニクル』のデータをぶち込むよー!」

 

才羽(姉)の取り出したノートパソコンに、あなたのスマートフォンを接続───しようとした、その時。あなたは何者かがかなりの速度でこの部屋に接近している事を察知した。

 

「……え?本当に!?誰かがこの部屋に近づいてる!?」

 

その時、部屋の扉が勢い良く開かれた。

 

……そこには。

 

モーモーイー……!

 

どこからどう見ても大変にお怒りのご様子の、紫髪の少女の姿が。

 

「ひぇっ!?ゆ、ユウカ!?どうしたの!?」

 

「どうしたの、じゃ無いわよ!何よこの騒ぎは!?」

 

「いや、あれは別に私たち悪くないから!?」

 

「……なるほど、やっぱりあなたが関係していたのね……?」

 

「……あっ。ひ、卑怯だぞー!」

 

『ユウカ』と言う名前らしい少女は、現在才羽(姉)に対してものすごくお怒りのご様子だ。

ちなみにあなたはちょっとしたトラウマ(奥空閣下の顕現)により怒る彼女を見たその瞬間に『擬態のヴェール』を使用し椅子に変身している。

 

「卑怯も何も無いでしょ!もう、今度は何をしでかし……待って。……こんな所に椅子、あったっけ?」

 

訝しむユウカ。その目線の先には、あなたが擬態中の椅子がある。

 

「え?……言われてみれば……って、あれえ!?星見くんはどこ!?」

 

「……え、誰よほし「私だ」ウワアアアアア!?!?!?」

 

ユウカが視線を外した瞬間、あなたは擬態を解いてその姿を現した。それに驚いたのか、彼女は奇声をあげて大きく後ずさる。

 

「おお!今度は変身の魔法です!」

 

「な、なんっ、だれ、そしてなんで、あなただれあっあっあっあっあっあっあっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
エンチャントした炎が火薬に引火し大惨事を引き起こす事になるのを、この時のあなたはまだ知らない




様々な諸事情により終わらせる事が出来ない───ミレニアム編が。
次回には必ず終わらせるのでお許しください……!どうかお慈悲を……!




ブルアカ恒例の学名ネタです。

学名:アビドスホシミアセビト
キヴォトスの外、『狭間の地』に生息する『ハザマホシミアセビト』がキヴォトスの環境に適応した姿。
『ハザマアンゲツオウジョ』を伴侶とし、アビドス自治区に生息している。
かつて耐久性が非常に脆弱だったが、進化によりそれなりに頑丈になった。また、『魔法』と呼ばれる不可思議な力を行使できる事が確認されている。
近縁種の数が非常に多く、魔法の代わりに高い筋力と耐久性を得た『ハザマユウシャアセビト』『ハザマホウロウキシアセビト』、日本の侍に酷似した外見の『ハザマサムライアセビト』、常に全裸で棍棒装備の『ハザマモタザルアセビト』、その他には『ハザマキンバサアセビト』『ハザマギンバサアセビト』『ハザマジョウシツアセビト』『ハザマギマアセビト』『ハザマジュンマアセビト』などの交配種が存在する。

もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?

  • 給食部ルート
  • 美食研究会ルート
  • 温泉開発部ルート
  • 激長!便利屋ルート
  • やっぱり激長!風紀委員会ルート
  • 全部書いて♡
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