Tarnished Archive   作:助動詞

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おかしいな……約二週間が経っているぞ……?
更新遅れました……すみません……。



……所で前回の後書きで『次回でミレニアム編は終わり』と言いましたが、すみません。あれは嘘でした。少し……『力』が尽きてしまいまして……。


そうだ、ミレニアムに行こう 〜その3〜

「……───もう!外部から来校者を招く時は来校許可証を提出するって校則、知らなかったの!?駄目じゃない、ちゃんとしないと!」

 

「うう……ごめん……」

 

ミレニアムのセミナー(他学園での生徒会に当たる組織だ)の会計であるという生徒、早瀬ユウカによる説教を受ける才羽(姉)を横に、あなたは他学園の生徒が提出しなければならなかった『来校許可証』を記入していた。

 

「……はい。そこを記入すれば書類は完成ですよ」

 

ちなみにここはセミナーの『執務室』。そこで、あなたはもう一人のセミナー役員である『生塩ノア』という生徒に書類の添削をされていた。

 

本来は彼女の他に二人の役員が居るそうなのだが、才羽(姉)曰く一人は『反省室』送りに、もう一人の会長は失踪中だそうだ。これをあなたに言ってしまった才羽(姉)に更なる説教が降り掛かった事は言うまでもないだろう。

 

……所で『生徒会長が失踪』している様だが、はて、どこかでとても聞き覚えのある事件だ。セミナーの会長が砂漠かどこかで干からびている可能性が否定出来ない。

 

「……は、はい?何故いきなりその様な……?」

 

あなたの指摘を受けた生塩は、困惑の表情を浮かべ一瞬フリーズした。だが、あなたの指摘はれっきとした事実に基づくとてもとても相手の為を思ったアドバイスである。

再び『ティビアの呼び声』で死者蘇生擬きが出来る保証はどこにも無いのだから。

 

「ティビ……えっ、なんと……?」

 

ところで、書類はきちんと書けたし提出もしたので、用事を済ませに行っても良いだろうか。

 

「あ、はい。遅くなりましたが……ようこそ、ミレニアム・サイエンス・スクールへ。あなたの来校を心から歓迎します。所で『ティビアの呼び声』とは何ですか?」

 

「……あっ!そっちは終わった?よーし、それじゃあユウカ、私はこの辺で……」

 

「あっ、待ちなさいモモ……まあ、今日はこの辺で良いわ。彼の案内はよろしくね。あと、何だか彼が来校したタイミングで一部の生徒が騒ぎ始めてるみたいだから、そっちも気をつけるのよ?」

 

「うん!分かった!」

 

丁度才羽(姉)の説教も済んだ様だ。それではゲーム開発部の部室に戻り、『テイルズ・サガ・クロニクル2』を受け取りに行こう。

 

「はい、それではまた。所で『ティビアの呼び声』とは何ですか?」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

「あ、モモイと魔法使い・星見が帰って来ました!」

 

「うん、たっだいまー!」

 

「おかえり。説教はどうだった?お姉ちゃん。……あ、ゲームのダウンロードの諸々の準備は済んでるよ」

 

という訳で、あなた達は開発部の部室へと戻って来た。どうやら準備は済んでいる様だ。早速用事を済ませる事にしよう。

 

「うん、オッケー!それじゃあ、スマホ貸してくれる?」

 

才羽(姉)に言われた通り、あなたは自分のスマホを手渡した。

 

「……お姉ちゃん、容量とか大丈夫?そのスマホのデータとか消えたりしないよね?……魔法使いもスマホとか使うんだ………

 

「……妹よ、なぜ私のトラウマを抉るんだい?」

 

「あっ……ごめん」

 

……言われたままにスマホを渡したが、何故だか急に返して欲しくなって来た。

 

「だ、大丈夫だよ!見たところ容量は大分余裕あるし、データが消える事は……無いよ!多分!」

 

と、あなたのスマートフォンはコードによってノートPCに接続された。もはやデータの無事を祈る他は無い。信仰はかなり高いので、この祈りはきっと然るべき所に届くだろう。おお、アンバサァ……。

 

……所で画面上に『データのコピー完了まで残り10時間』と表示されている様だが、これは何かの間違いだろうか。

 

「うーん、このゲームかなり大容量だからね……」

 

「はい!その分、様々な要素が盛りだくさんです!」

 

「……ただ待つというのもヒマだし、折角だから何かゲームでもする?そういえば星見くんはゲームの経験はある?……『無い』?そっか、それじゃあ……」

 


 

「か、勝てない……なんで……?」

 

『ゲームの経験が無いなら、操作が単純でルールも簡単なこのゲームだよね!』との一言で始まったのは、『テトニス*1』なる一種のパズルゲーム。……の、四人対戦モード。

画面上部から落ちてくるブロックを積み上げ、横一列にするというルールだ。消した列が多ければ多い程相手に妨害ができるようだ。

 

最初こそ経験者である才羽姉妹と天童に勝てなかったものの、回数を重ねゲームに慣れた後はかなり無双できている。神の領域に片足を突っ込んだ『技量』と『知力』によるハンドスピードと超高速の思考により、あなたはこのゲームにおいて無類の強さを発揮していた。

 

「うわーん!操作と上達が早すぎます!」

 

「くっ、こうなったら……!くらえ!今まで『初心者相手に全力出すのはどうか』って思って封印してたけどもうなりふり構っていられないので使う『開幕DTグワーッ!?」

 

「お姉ちゃん……それはダサ過ぎるよ……。あっ、やられた……」

 

なにやら奇妙なブロックの積み方をし始めた才羽(姉)だったが、しかしその積み上げが完成する前にあなたの攻撃により彼女は脱落してしまった。

 

「ああっ、モモイ!そのテンプレは相手に火力を送るのが遅いのが弱点なのでこういう相手には滅法弱いです!……うう、やられました……」

 

「だって……これ以外出来ないんだもん……。悔しい……もう一回……!」

 

という事で、才羽(姉)による通算5回目の泣きの1回が始まった。……所でこのゲームには『連続で列を消せば消す程相手に大きな攻撃ができる』という仕様がある様だが、それならこの積み方はどうだろうか。

 

「……うん?それは…………いや、まさかね。まさか始めて30分の初心者がいきなり『中開けREN*2』なんて凶悪なテンプレを使う訳が『中開けREN』だー!?待って!それは数多くのテトニスプレイヤーを敵に回す禁じ手グワーッ!?!?」

 


 

その後も、あなたはゲーム開発部の生徒達のおすすめのゲームを幾つかプレイしてみた。

中でも初代『テイルズサガクロニクル』は良くなかった。心が折れるかと思った。狭間の地とは別のベクトルであなたの心を折りに来ている。

 

特に終盤で訪れた溶岩に沈んだ廃都のマップ。あれは本当に良くなかった。

何せチェックポイント───狭間の地の『祝福』と大体同じ機能を有している───からそのマップのボスが遠すぎる。それはもう遠い。『狭間の地のこの辺りの諸々は随分とぬるま湯だった』と思えてしまう程に。

 

更にボスの攻撃が非常に非情だ。

 

その巨体を活かした、腕によるなぎ払いが主な攻撃手段なのだが、これが非常に良くなかった。何故って戦闘の途中で床が抜け、奈落が見えるのだから。

 

ちなみにこのゲームにおける奈落への落下は狭間と同じく即死の扱いとなる。つまり腕でなぎ払われ押し出され、穴に落とされれば最後、またあの長い長いマラソン(言葉通りの意味で)が始まるのだから。酷い時は開始3秒で落とされた。

 

……まあ文句はここまでにしておこう。ロッカーの中から物凄くどんよりした気配が漂って来ていた。

 

───さて、現在のあなたであるが、『急性TSC・ショック』の気分転換にミレニアムの校内を歩き回っていた。怪しいと感じた壁を殴りつつ。

 

……周囲の『何だアイツ!?』といった奇異の目は気にしない事にしよう。

 

「……」

 

……所で先程から自身を尾行しているそこの三人組は一体何の用があるのだろうか。

 

「っ!……いやはや、まさか気づかれていたとは。すまなかった。こんな真似をしてしまって」

 

「……それで?私に何の用が?」

 

「説明しましょう!『なにやら不思議な杖やら道具やらを持っている男子生徒がやって来た』という噂を聞いた私たち『エンジニア部』はその不思議なアレコレをこの目で見るべくあなたを探し回り───」

 

「……まあ、君に纏わる噂を聞いて……って感じかな」

 

……なるほど、先程使った魔術や道具の噂を聞きつけてあなたを追っていたらしい。

気持ちは分かる。未知の魔法や道具、武器を目にしたその瞬間は、あなたも抑えきれない高揚を覚えるものだ。

 

「……おお!分かってくれるのか!……改めて、私たちは『エンジニア部』。私は部長の白石ウタハ、三年生だ」

 

「……私は猫塚ヒビキ。……さっきから早口で説明を捲し立ててるのは豊見コトリ。私たちは一年生だよ」

 

 

彼女たちの自己紹介に対し、あなたは自己紹介を返した。ところで『エンジニア部』と言うと、何か機械工作などを専門とする部活動なのだろうか。

 

……所でまるで『自分が使った物について説明する』といった雰囲気が出ているが、別にそうすると決めた訳では無い。よそ者に語るべき法も「ああ、勿論タダでとは言わないとも。当然、相応の対価を払うとも」

 

「……なるほど。……良いだろう。何から説明して欲しいんだ?」

 

悲しい事に、アビドスの生徒はいつだって金欠だ。おのれカイザー……!

 

……もう一度彼らに殺されれば、更に借金が減ったりしないだろうか。

 

 

 


 

 

 

「魔法……だって……!?その、『十分に発達した科学は魔法と区別が付かない』というお決まりのアレでは無く、か!?」

 

当然である。狭間の地では(あなたの知る限り)科学はほとんど発展していなかったのだから。

 

「外の世界では……科学が発展していない……?それに『魔法』……いや、今はそんな事どうでもいい、頼む、そうだな……100万だ、100万円を君に払おう、これで手を打ってくれ……!ああ、勿論私のポケットマネーから支出するから、二人は安心してくれ!」

 

「えっ!そんな、良いんですか!?」

 

「ありがたいけど……部長、本当に良いの?」

 

「勿論だとも。さあ、どうか我々に君の魔法を───ど、どうした?」

 

白石が戸惑うのも無理は無い。何故なら現在、あなたは激しくドン引きしていた。

 

100万円。たった一回、魔法を見せるだけで100万円である。柴関ラーメン店で一年働いて得られる金額が、触媒を構えて幾らかのFPを消費するだけで得られるのだ。自分からしてみればちょっと余りにも労力と対価が釣り合わない。

 

「……それでは釣り合わない?そうか……。では二倍の金額を払おう」

 

「……それで良い」

 

繰り返すが───

 

悲しい事に、アビドスの生徒はいつだって金欠だ。

 


 

「───それじゃあ、あのダミーに向かって何でも良いから魔法を使って見せてくれ。……ああ、勿論思い切り壊してしまって構わない」

 

と言う訳で、FPを大金に変える時間がやって来た。あなたの目の前には、一体のオートマタが。コレを的にして魔法を使えば良いらしい。

 

……折角見せるのだ。どうせなら派手な物を使おう。

 

左手に聖印を装備し、あなたは伝説の祈祷(えんかいげい)、『悪神の火』を発動した。

 

左手から飛び出した巨大な火球は『火災発生!直ちに消火を試みます!』作動したスプリンクラーによる懸命な消火活動の標的となってしまった。

 

……だが、その炎は悪神の宿る(とされる)炎。この程度の放水では消える事は無い。

 

的に接近した火球は一瞬強く光り輝き、大きな爆発を起こした。地面に残る炎を、スプリンクラー達が必死に消火しようとしている。

 

「これが……本物の『魔法』……!星見君、少し良いかい?」

 

と、あなたは興奮状態の白石に左腕を掴まれた。そのまま袖を捲られ、あちこちを探られる。

 

「……袖に何も仕込まれていない、その形跡も無い。手には……これは何だ?金色の……触れられない。ホログラムか?形状は少しトリニティの校章に似ているが、何か関係が……?」

 

「……ひとまず落ち着け。……これは『黄金律の聖印』、祈祷……まあ、魔法の一種を使う為の触媒だ」

 

「ああ、すまない、つい……。……魔法の『一種』?他の種類があるのか?所でこの『聖印』とやらを調べてみてもいいか?」

 

「……悪いが、この聖印は渡せない。一点物だからな」

 

「……そうだったのか。分かった。それには手を出さない。……所で、『一種』と言うのは?他の種類があるのか?……報酬を更に払おう、頼む、どうか見せてくれないか……?」

 

「ああ、勿論だ」

 

何度でも繰り返すが───

 

悲しい事に、アビドスの生徒はいつだって金欠だ。

 

 

 

 


 

 

 

 

「……よし、こちらは準備完了だ。星見君、そっちはどうだい?」

 

「……ああ、問題ない」

 

場所を移して、ここはミレニアムのグラウンド。先程の『悪神の火消火事件』の様な不慮の事故を防ぐ為、屋外で魔法を使う事になった。

 

「あの……今から何が始まるんです?」

 

「知らんのか。私も知らん」

 

屋外に居るので、当然見物客は増える。だが今のあなたにとって彼らはどうでもいい存在だ。何せ300万円もの大金が掛かっているのだから。大金を前にすると見境が無くなるのは、アビドス生徒の性である。特にあなたとセリカとシロコ先輩の場合は。

 

ちなみに今回の『的』はエンジニア部製のオートマタ兵───以前アビドス砂漠で戦闘した『ゴリアテ』と同じくらい、狭間の地の『トロル』の半分程の身長だ───と、膝くらいの高さの小さな箱型のオートマタだ。

 

曰く『動かない的を攻撃しても、どこか味気ないだろう?』との事。『的』の武装にはゴム弾という殺傷能力の低い銃弾を装填しているので命の危険は無いとの事。

 

更に万一に備え、左手首に付けたバンドからあなたの身体情報を読み取り、危険と判断された場合即刻動作を停止する様になっているそうだ。

 

という事で───FPの回復、タリスマンのセット、魔法の記憶、更に『黄金樹に誓って』『黄金樹の恵み』などの戦闘支援の祈祷の使用などの準備を済ませたので、いざ実演開始だ。

 

「……了解です!それでは、起動しますね!」

 

遠隔操作で電源を入れられるや否や、オートマタ達はあなたに銃を構え、或いは突進を開始した。

 

───だが、銃弾が発射されるよりも、突進があなたの身に届くよりも。

 

あなたの魔術の詠唱の方が、ずっと早い。

 

最初にあなたが使った魔術は、とある偉大な魔術師が生涯を賭して創り上げた───

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……お前さん、褪せ人かね。だったら、ルーンを恵んでくれんかね』

 

リエーニエのとある教会で、一人の男に出会った。

 

『ああ、ありがとう、ありがとう。お前さんは、いい人だ』

 

言われた通りにルーンを恵んだ。いい人だと、言われた。

 

『そうだ……お礼に、もし興味があれば、輝石の魔術を教えよう。こう見えても、かつてレアルカリアに学んだ身だ。最も、大した魔術は知らないが……』

 

男は、あなたと同じく魔術師だった。お礼に、『輝石のつぶて』『輝石のアーク』『星灯り』の魔術を教わった。

……『星灯り』以外は既に習得していたが。

 

『……分かっている。私は鈍石だ。魔術の才能など、欠片もない。それでも、もう一度、あの学び舎に戻りたいのだ……』

 

男は、かつての学び舎に戻りたいと言う。

だから、二本目の輝石鍵を捜した。レアルカリアに施された封印を、彼が通り抜けられる様に。

 

『…お前さん、本当かね? 本当に、輝石鍵を譲ってくれるのかね?………おお、おお……! ありがとう、本当にありがとう。これでまた、あの学び舎に戻ることができるのか。輝石の魔術を…、星を、また探求することができるのか……』

 

学院内部で見つけた鍵を渡すと、男はとても喜んだ。

 

『…ありがとう、お前さん。厚意に甘えて、レアルカリアの学院に向かわせてもらうよ。……そしてよければ、いつか学院を訪ねてくれないか?その時は私も、少しはよい師になっているかもしれんぞ。ハハハハッ』

 

そう、男は言った。

再開の時が、楽しみだった。

 

彼も良い師になっただろうかと、暫くしてレアルカリアに行った時、───

 

『……トープス?』

 

───彼は死んでいた。とても安らかな顔だった。周囲に血は無かったから、きっと殺された訳では無かったのだろう。

 

……そう。

 

再会は、叶わなかった。

 

だが野ざらしの机で、何かを必死に研究していた形跡があった。

 

『……見ても良いかい、トープス?』

 

『……』

 

……それは、一枚の紙片だった。魔術の使い方などが子細に綴られた、一枚の紙片。それはきっと、一人の魔術師の───

 

 

 

()()

 

私の、生涯を賭した探求の成果

 

少しの間、特殊な力場を展開する

 

この魔術を、ある褪せ人に送る

……褪せ人さん。鈍石の私は、良い師になれたでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

そう。それはきっと、一人の魔術師の生涯その物。

 

その探求を、侮るなかれ。

 

この魔術は、狭間の地において最強の防御魔術だ。

 

どんな偉大な魔術師の放つ魔術も。

 

かの『黒き剣』の放つ、運命の死も。

 

果ては、神が直接振るう御業ですら。

 

この力場の前には等しく逸らされ、無意味になる。

 

───ああ、そうだトープス。君は、間違いなく最高の師だったよ。

 

銃弾が命中する、その瞬間。あなたの魔術、『トープスの力場』は発動した。あなたの全身が力場に包まれる。

 

狭間の地の、最強の防御魔術。凡ゆる()()を逸らす、その力場は───!

 

「さあ───ご照覧あれ。我が師、トープうぐっ!?」

 

しかし、物理には無力だった───!!!

 

ヘッドショットにより怯んだその隙に、あなたの身体に数十発のゴム弾が撃ち込まれる。

 

ああ、痛い。痛い。痛い。

 

「「「ほ、星見くーん!?」」」

 

「「「「「う、撃たれたー!?」」」」」

 

あなたは地面をコロコロと転がりつつ遮蔽物に身を隠した。黄金樹に誓ってなかったら死んでいたかも知れない。いっその事死んでいたかった。

 

「ちょっと……アレ、大丈夫なのかね、マイフレンド?」

 

「……た、多分?」

 

「部長……!広範囲に大怪我です!」

 

「なっ……!?ゴム弾でも()()なるのか!?す、直ぐに中止しよう!」

 

「……待って。……画面のここを見て。負傷がみるみる治っていく」

 

「これは……本当だ。これも何らかの魔法か?」

 

なにやら行われている会話を無視しつつ、あなたは『黄金樹の恵み』によるダメージの自然治癒を待っていた。

だがいつまでもこうはしていられない。今にも小型の『的』がやって来る。

 

『緋雫の聖杯瓶』を飲み、負傷を一気に治し、(外野がまたざわめき出した)あなたは遮蔽物の影から飛び出した。

撃たれるなんて知った事か。撃つなら撃てば良い。そして自分を殺してくれ。

 

渾身の力場が透かされた事で投げやりになりつつ使用した祈祷は、『プラキドサクスの滅び』。

 

───あなたの祈りによって、ここに神話は再現される。

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■──────!!!!!」

 

辺りに轟く、大咆哮。迸る赤雷は、既に接近していた小型ロボット達を跡形もなく消し飛ばした。

 

「うわ何だ今の大声はまさか"ド"から始まって"ン"で終わる伝説上の生物じゃないよなまさかそんなだってあんなのが現実に居るわけが無いし"D"なのかい!?そこに居るのかい"D"!?伝説や物語の空想世界を飛び出して私たちに会いに来てくれたんだね"D"会えて嬉しいよ"D"!」

 

「恐らく世界で最も有名な空想上の生物にして数々の伝説や物語やゲームに引っ張りだこの人間の鑑こと"D"の登場にマイフレンドは大興奮だね」

 

「これは……本当に現実なのか?まさかこの目でドラゴンを目にする事が出来るなんて……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
誤字にあらず

*2
エルデンリングで例えると『全盛期の猟犬のステップとか屍山血河とか霜踏み』くらいの強さ




次回から某実況者様のネタは控えます。流石にこれ以上はどうかと思いまして……。

……え?投稿が遅れた理由?久々にP5Rをプレイし(殴

ここ二週間で妄想していたのですが(関係ない話題ですみません)、ペルソナ5とブルアカって中々いい感じのクロスな気がします。

『ホルス(ホシノの元ネタ?)』に『アヌビス(シロコの元ネタ?)』、『ベリアル(陸八魔アルの元ネタ?)』『ガブリエル(セイアの元ネタ?)』とか居ますし、「生徒がモチーフのペルソナに覚醒する(多分確実に厄ネタになる)」みたいな展開とか良さげではないでしょうか。

それに、ペルソナ能力に目をつけた黒服やカイザーにまたしても薬物・暴力何でもアリの拷問をされるジョーカーというのもあるかも知れません。

ただ『銃撃無効・反射・吸収』とかは「生徒の銃撃は神秘由来の万能属性が混ざってるから完全には無効化出来ない」とかしないと強すぎになると思いました。誰か書いて♡自分で書くか……?

もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?

  • 給食部ルート
  • 美食研究会ルート
  • 温泉開発部ルート
  • 激長!便利屋ルート
  • やっぱり激長!風紀委員会ルート
  • 全部書いて♡
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