という事でゲヘナ風紀委員編のお話です。
今回から完全な別世界線でのお話となります。
また、いくつかの設定が前回までとは変わっています。
RE:プロローグ
『初めまして、褪せ人さん。星を見る一族の者───いえ、
『突然で■が……貴方に、お■いが……です』
『きっとここでの■は忘れて……しょうが、それでも……詳しい■は、来年■……』
『どうか貴方に───先生を、キヴォトスを─────────』
『そしてどうか』
『ほんの一時でも───貴方に安らかで楽しい時間を。貴方の王女様も、お望みでしたよ。ついて行けなくて残念だとも、仰っていました。時々は、思い出してあげてくださいね?』
ピ………ピ…………
全身を何か暖かく柔らかなもので包まれていると感じたあなたは、その意識を覚醒させ───無かった。
とても眠い。もう疲れた。
ピピ………ピピ………
確かに狭間の地には修復が必要だ。それは分かりきっている。だが良いじゃないか、少しくらいこの心地よい場所で微睡んでも。旅の途中では殆ど不眠だったのだから。
ピピピ……ピピピ……
それにしても、何か妙な夢を見た気がする。薄い水色の長髪の持ち主と会話した様な、その時何か願い事をされた様な……。
ピピピピ…ピピピピ…
……あれは一体何だったのか。だが今はそれよりも───
ピピピピピピピピピピ!!!
───このやかましい音を止めなければならない。安らかな眠りのためにも。
あなたは目を開けて、直後にそれを疑った。
見慣れない。この目に映る一切合切全てが、全く見覚えのない物で構成されているのである。
今自分が寝ていたベッドも、その傍で謎の音を発する謎の装置も、部屋の内装も窓の外の景色も家具調度もクローゼットに仕舞われている服も何もかもが、全く初めて見る物である。
……とりあえず、今はこのうるさい音を止めなくてはならない。あなたは件の装置を取り上げ、観察した。
装置の上部や側面にボタンのようなものがあり、(恐らく)正面には文字───あなたにはこの文字が数字であり、時刻を表しているという事が何故か理解できた───が表示されている。
あなたは装置の上部のボタンを押した。途端に音は止まり、それが音を止める為のボタンであった事を理解した。
ベッドの傍に、鏡が置いてある。それを見たあなたは、有り得ない物を見た。
良く見慣れた、若い男の仏頂面。
それは良い。問題はその上だ。……一応念の為に言っておくが、別に自分の頭髪がパッチした訳では無い事を明記しておく。
そう、問題は更に上───自分の頭上に、何か白い光輪が浮かんでいるのである。
あなたは頭上に手を伸ばし、それに触れようとした。
しかし手はそれをすり抜けてしまい、触れる事が出来ない。
……今のところは、別に悪影響を及ぼす物では無い様だ。ならば、これ以上は気にしない事にしておこう。
次にあなたは、部屋の中を探索する事にした。
机の上に、本の山と数枚の紙が置いてある。あなたはそれらを見てみる事にした。
『高校生のための生物基礎』
手に取った本は、こんな題名だった。
中を読めば、やれ植物の光合成がどうとかRNAのスプライシングがどうとかイオンチャネルがどうとか訳の分からない事が羅列してあった。
……残念な事に、今のあなたではこの本を読むには知力が足りないらしい。知力と信仰と技量と神秘の高さには自信があったのだが。
あなたはそれを読む事を諦め、紙の方を読んでみる事にした。……この紙も、あなたの知る紙とは違う事に気づく。
『ゲヘナ学園・一年次の教科書を郵送しました。代金のお支払いは必要ありません。
───連邦生徒会』
『星見ユウ様へ入学式のお知らせ:
ゲヘナ学園入学式は○月○日、講堂にて午前九時より行います。当日は八時五十分までに教室のご自身の席にご着席下さい。また、指定の制服を着用して───』
「……っ!?」
その二枚の紙を見た瞬間、あなたの脳は理解した。
『自分の名前は『星見ユウ』である』『自分は今日から『ゲヘナ学園』の生徒である』という事を。
名前。
何故、自分に名前が。
そんなもの、とっくの昔に忘れてしまったのに、何故───
あなたは困惑した。しかし不思議と拒否感は無かった。
……まあ良い。別に名前がある事で自分に何か害がある訳でも無いのだから。それよりも、今はゲヘナ学園とやらの入学式だ。指定の制服というのは、クローゼットの中のこの服だろうか。既に装備していた『星見のローブ』一式の代わりにその制服を身にまとい、部屋の外へと出ようとしたあなたは───
ピ………ピ………*1
───盛大に、出鼻をくじかれた。
「……さっき音は止めたじゃないか」
適当に取り出した鈍器で謎装置を盛大に粉砕する事で何とか音を止めたあなたは、現在ゲヘナ学園の正門に辿り着いていた。……机の上にゲヘナ学園への道筋を示した地図が置いていなかったら駄目だったかも知れない。
「やった! またお前と同じクラス! よろしくなぁ!」
「コンゴトモヨロシクだホー!」
「!?」
……向こうの方に張り紙がしてある。人集りも出来ている(全員、あなたと同じ様な光輪を頭上に浮かべている)ので、自分も近寄ってみる事にした。
「……ん? お前も新入生? ……珍しいな、男だなんて。……あ、悪い。私は安藤ラス。よろしくなぁ!」
「オイラはジャックフロストだホー! コンゴトモ「いつまでやってんだお前は!」ぐえぇ!?」
「はぁ……それで、お前の名前は?」
「……星見だ。星見ユウと言う……らしい」
「はぁ?何だよらしいって。まあ良いや、確かその名前なら……あった。○組だってさ。私らとは別のクラスだな」
「そうか。感謝する。アンドウ、それと……ジャックフロスト」
「……すんません、私の名前は
『中学』なる学校から一緒だったと言う二人と別れ、あなたは教室へと向かって行く。
……教室の場所は三階だとだけ知らされていたので、現在虱潰しの探索を敢行している最中だ。
探索を開始してから二十分は経っただろうかと言った所で、あなたは目的地の教室にたどり着いた。扉を開け、室内へ入る。
あなたが入室した瞬間───その場の全員の視線が、自分に突き刺さったのを感じた。一瞬身構えかけたが、しかしその視線が殺意や害意などではない事を悟る。
……どうやら教室の黒板に、どの席に座れば良いかが張り出されている様だ。それに従い自分の席に向かうと、既に隣の席に誰かが座っている。
真っ白でふわふわの長髪の、身長の低い幼女であった。
という事でゲヘナ風紀委員編は原作開始の2年前、つまりホシノおじさんやヒナ委員長が1年生の時点での開始となります。
これによりユメ先輩やホシノおじさんを救済することが出来るというか救済しますがかわりによく分からん雷帝絡みの話や原作キャラの多くが居ない中での話を考えないといけなくなったので死にました。この作品は完結する事ができません。
お話の内容を良く考えず見切り発車で書き始める事は
Q.ラニ様は居ないの?
A.申し訳ねぇ……!本当にすまねぇ……!
現時点の構想ではラニ様はキヴォトスには来ない……!
(今後設定が変わるかも知れません。でも彼女をどう物語に出すか・関わらせるかが本当に難しいのです……。
もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?
-
給食部ルート
-
美食研究会ルート
-
温泉開発部ルート
-
激長!便利屋ルート
-
やっぱり激長!風紀委員会ルート
-
全部書いて♡