Tarnished Archive   作:助動詞

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えっっっっっ!?!?(セイア実装ってマジ?)
えっっっっっ!?!?(制服アスナ&カリン実装ってマジ?)
エッッッッッッッッr(リオ会長実装ってマジ!?!?)

新年あけましておめでとうございます。
今年もこの作品を宜しくお願いします。
ブルアカ四周年おめでとうございます。
投稿遅れてすみませんでした。




(チャカ)を持ってない奴は全裸で街を歩くやつより少ない世界

あなたはその場に膝から崩れ落ちた。

どうして、何故こんな事になってしまったのだろうか。

 

あなたはどういう訳か、一切の魔法が使えなくなってしまった。今までそれを戦闘の主軸にしてきたあなたにとって、この事件はまるで両の手足をもがれるに等しい感覚だ。

 

「ね……ねぇ、大丈夫?」

 

と、現在大変に追い詰められているあなたを見かねたのか空崎が心配する様に声をかけてきた。だが正直全く大丈夫では無い。

 

「……ねぇ、そういえばさっき、どこからともなく杖? みたいな物を出してたけれど、アレは魔法じゃないの?」

「いや……別に、関係ない。あれは魔法の類いでは無い」

「……そう。……それなら、杖の他には何か出せないの?」

「そう、だな……」

 

自分が今取り出せる物と言ったら、数々の武器に道具に───

 

「……武器? ……そうだ、その手があった!」

「……?」

 

あなたはとある戦技を付与した直剣を取り出し、先程用意された的に向かってその戦技───『輝石のつぶて』を放った。刃から放たれた魔力のつぶては狙い違わず的に命中、それを吹っ飛ばした。

 

「……今のが、魔法? ……凄い、本物の魔法なんて初めて見た……!」

「……いや、今のは厳密には魔法では無い」

「そうなの? よく分からないけど……分かった。 ……所で、この後は暇?」

「特に予定はないが」

「なら、あなたの銃を買いに行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

という事で、あなた達は現在銃を扱っている店に向かっている。場所は空崎が『すまほ』とやらで調べた様だ。

あなたはここキヴォトスの通貨を持っていないが、空崎曰く『そのくらいは私が出すわ』だそうだ。早くも彼女に頭が上がらなくなってしまった。

 

……今朝、ゲヘナ学園に向かう際はそれなりに急いでいたので周囲の風景に意識を割く事は余り出来なかったが、今は違う。

 

人が多い。

とにかく、人がとても多いのである。

 

「……着いた。五千円をあげるから、好きな物を買うと良いわ」

 

と、彼女はとある店の前で立ち止まってあなたに一枚の紙切れを渡してきた。これがこの地の通貨なのだろうか。

 

ガチャリとあなたは扉を開け、店内に入って行った。

 

「……いらっs」

 

バタンとあなたは扉を閉め、店から出て行った。

 

「……?」

 

外では空崎が、困惑の表情であなたを見ていた。

 

「どうしたの? 買わないの?」

「……待て、奴が居るとは聞いていないぞ。……何だ、アレは?」

 

 

あなたが店内で目撃したもの。

それは、二足歩行で人語を解する犬であった。

 

……犬が人語を解しているのはまだ良い。狭間には手足が生えて動いて喋る壺がいたのだから、犬が人の言葉を喋れたって何の不思議も無い。

 

だが一つ問題がある。

あなたは犬に対して、深刻な苦手意識を抱えているという点だ。

 

「……噂によればキヴォトスの外にもああいう『大人』が居るって聞いてたけど、アレは嘘だったの……?」

 

…………『大人』?

 

人語を解する二足歩行の犬が、『大人』……

 

キヴォトスで言う『大人』とは一体何だ?

 

……そういえば、キヴォトスに来てから人の見た目の成人を見かけていない様な気が……?

 

「……犬、嫌いなの?」

「……大嫌いだ」

「そ、そう。……まあ、こちらから何かしない限りは平気な筈よ。余り気負わない方が良いわ」

「……分かった」

 

あなたは意を決してもう一度扉を開けて、店に入った。

 

「……テメェ、さっきから何だ? 冷やかしのつもりなら───」

「いや、すまない。貴公の風貌に驚いただけだ。気を悪くしたなら謝罪しよう」

「───……き、貴公?? ……まあ、良い」

 

そこで店員は───黒い体毛で、右眼の辺りに傷跡がある───一度言葉を切り、あなたをジロジロと観察し始めた。

 

「……お前さん、男か。こりゃ、驚いた。アレか。お前も、キヴォトスの外から来たのか?」

「……ああ。その様だ」

「そうかい。じゃ、俺とお前さんは同郷って事になるなァ。俺はパキスタンの辺りから来たんだ、知ってんだろ?あのパキスタンだ」

「……いや、知らない」

「……おいおい、お前さんパキスタンを知らんのかい? ……クク、流石は天下のゲヘナ生サマだぜ、将来有望だなァ、ん? 地理のテストは大丈夫かァ?」

 

……これは早速やらかしたかも知れない。彼の発言から考えると、『パキスタン』とやらはここキヴォトスでは知っていないとおかしい類の知識に分類される様だ。

……少し面倒な事になって来た、余り自分を疑われたくは無い所だが……。

 

「……で? お前さんはどこから来たんだ」

「……言えない」

「いやいや、言えないってこたァねぇだろう」

「明かせない」

「……そうかい。じゃ、探るのは止めだ。……所で、お前さん」

 

犬の店主はあなたに手招きした。……こちらへ来い、という事だろうか。

 

「俺はよ、パキスタンの出身だっつったろう? ……あの国はよぅ、それはそれは荒れてたモンだ。俺も昔は銃を担いでドンパチやり合ったもんだ」

「……それで?」

「そん時の経験でなぁ、色々と察しがつく様になっちまったんだよ。例えば───」

 

そこで彼はもう一度言葉を切って、あなたの耳元で囁くように告げる。

 

「───お前さん、人を殺した事があるだろう。それも一人や二人じゃねぇ、何百、下手したら何千人だ」

「ああ、そうだな」

「……ク、ククク……。おいおい、コイツぁおっかねぇぜ。そんだけヤッといて『ああ、そうだな』、かよ……」

 

言葉とは裏腹に、彼はそこまで怯えてはいないようだった。

 

「……ま、お喋りはここまでだ。お前さん、ここに来たって事はウチの(チャカ)を買いに来たんだろ? 希望を言え、見繕ってやるよ」

「……悪いが、それは出来ない」

「……あん?そりゃまたなぜだい」

「……私は、銃を良く知らない。キヴォトスに来た今日、初めて見聞きした武器だ」

「……オイオイマジかよ、銃も使わず殺し合い、パキスタンも知らねぇってお前さん何処の未開の地からやって来たんだ!? ……ま、関係ないね。予算は? 五千円、ね。じゃ、こんなのは───」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

「……これが『銃』、か」

「おうよ。銃弾はワンマガジン分サービスしといてやったぜ、お代は四千円だ」

「分かった」

 

あなたは店主に先程深良から貰った五千円札を渡した。

店主はそれを受け取ると、『レジ』というらしい道具の中にしまった。

……あなたの計算によると、千円がお釣りとして帰ってくる筈だが。もしやちょろまかそうとでもしているのだろうか。だとすればこれはちょっと初めての経験だ。色々と壊れかけていた狭間の地であったが、金銭のやり取りに関しては(恐らく)皆誠実だった。

もしや今買った銃の出番だろうか。

 

「いや、そんなんじゃねぇよ。この千円をお代に、俺はお前に耳寄りな情報をやれる」

「……良いだろう」

「クク、良い返事だ。じゃ、良く聞きな。……お前さん、息をする様に人を殺せるだろう? ……ああいや、技術の問題じゃない、心構えの問題さ」

「……まあ、そうだな」

「おおっと、そいつは危なっかしいねぇ。……いいかい、一度しか言わねぇから良く聞きな。……ここキヴォトスじゃなぁ、いいか、『()()()()()()』なんだぜ」

「……何だと?」

「その中でもな、アイツら『生徒』には手を出すんじゃねぇぞ。『テクスト』……ああいや、流石にこれ以上は千円じゃ言えねえなァ。もしもどうしても知りたいってんなら……『奴ら』に、身体でも売りな」

「……奴ら?」

「うっし、ここまでだ! ほら、ガキはさっさと帰りな!」

 

彼はそう言うと、あなたを店外へ無理やり叩き出してしまった。

 






という事で今回はここまで。
読んで下さりありがとうございました。






Q.
_人人人人人人人_
> パキスタン <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

A.私の考えるブルアカの設定なのですが、多分キヴォトスの外って普通に地球なんじゃないかな、と。名古屋めしという言葉もございますからね。
こう、我々が暮らす地球のどっかに学園都市キヴォトスがポンと置かれているのがブルーアーカイブの世界……みたいな。あ、パキスタンである事に意味はないです。朧げながら浮かんで(以下略
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