Tarnished Archive   作:助動詞

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本当に申し訳ございません、今回ビナー戦に行けませんでした。前回の後書きで嘘をつく事になり、申し訳ございませんでした。

それと今回、オリジナル設定が大量に出てきます。ご了承ください。



これは魔法なんだ…… 誰が何を言おうと魔法なんだ……。

 

 

 

魔法を使いたい。何でもいいから魔法を使いたい。とにかく魔法を使いたい。

 

群がる不良生徒共を『アステール・メテオ』で殲滅したい。

遠くの敵を『ローレッタの大弓』で射抜きたい。

近くの敵を『ベールの暴虐』で破壊したい。『カーリアの速剣』で切り刻みたい。『ほうき星』連打でぶちのめしてやりたい。

 

───そんな破壊的衝動に満ち溢れた考え事をしながら、私は分厚い本を捲っていた。

現在は放課後。諸事情───クラスの生徒が私を恐れているという事情だ───で、教室には私と空崎しか居ない。

 

あつい……あつすぎる……ひからびる……

 

そんな空崎は現在、机に突っ伏しながらぐったりしていた。現在のキヴォトスは『夏』と呼ばれている季節に入り、気温が高くなっているらしい。言われてみれば暑い様な気がする。

 

「……そんなに暑いのか?」

あたりまえじゃない……。きょうのきおんは40C゜……。 こんなひにかぎってエアコンがばくはされてこわれてるし……

 

溶けかけている空崎はそう言いながら、ゆっくりと顔面をこちらに向け、私を視界に入れるや否やぎょっとした様に顔を引きつらせた。

 

えっ……? えっ?! ちょっと何その服装!? なんで冬服を着てさらに手袋なんてつけてるの?! ネクタイまで締めてる!?」

「手袋はともかく、これがここの正式な制服だろう? 君こそ良いのか? 装いが正式なものと異なる様だが」

「夏服って言葉を知らないの?! ……そう、そうだった。そう言えばあなたはそんな人だった。……ごめんなさい、いきなり騒いで」

 

謝罪した空崎に別に構わないと返すと、彼女は小さな声で「なんだか釈然としない……」と呟いた。

 

「……ねぇ、そう言えば、その本は何? 書いてある文字が読めないのだけど」

 

話題を替える事にしたのか、隣の席から本を覗き込みながら空崎がそう尋ねてきた。

彼女がこの本の内容を読めないのは当然だ。何故ならこれはこの世界に存在しない言語───狭間の地の言葉で綴られた本なのだから。

 

何故今この本を持っているのか。

それは、私がこのキヴォトスにやって来てから魔法が使えなくなった理由を探る為だ。

その為に、わざわざ魔術学院レアルカリアから何冊かの本や資料をごうだt……譲り受けた訳である。

 

……が、残念な事に。はっきり言って、今のところ収穫はゼロだ。一応、『魔術などが使えなくなる原因』について書かれた物に絞って読んでいるのだが、『魔術が使えない? 魔力(FP)はちゃんと残ってる? 心臓はまだちゃんと動いてる? ちゃんと知力は足りてる? ちゃんと魔術を記憶してる?』……といった様な内容しか書かれていない。どうやら生きながらにして魔法が使えなくなった魔法使いは、永い狭間の地の歴史の中でも私が初めての様子だ。

 

「……魔術について書かれた本? ……そう。 ……良ければ、その、内容を私に教えてくれない?正直、ちょっと気になるの*1

 

そう言う彼女の目は、まるで何かを期待する様に妙にキラキラと輝いていた。*2

何を期待しているのか、薄々察しが付いた。内容を話すのは構わないが、これだけははっきりさせておこう。

 

「……別に構わないが、一応、言っておく。……仮に君がこの本の内容を完全に理解したとしても、別に魔術を使える様にはならない」

「……そう。………それでも構わない」

「そうか、分かっ……あー…………」

「……?」

 

そこで、私は一度言葉を切った。何故なら、僅かに開かれたドアの隙間から、青い髪の少女が凄まじい目つきで私を凝視している事に気付いたからだ。

 

彼女の名は天雨アコ。少し前、不良生徒に絡まれていた際に空崎に助けられたという少女だ。

彼女はその一件で空崎に対して強い憧れと激しい好意を抱いており、それと同時に私に対して強い嫌悪感を抱いている。

 

彼女が私を嫌悪するのは当然の事だ。

 

少し想像してみて欲しい。自分を助けてくれた、憧れの人のすぐ側に、やれ『捕まったら凄惨極まりない拷問をされる』だの『とんでもなく残酷で残忍な人間のクズ』だのと悪名を轟かせる人物がいる状況を。

 

誰だってその人物を嫌いになるだろう。だから、天雨が私を嫌いになるのは当然の事なのだ。

 

ちなみに私も彼女の事が嫌いだ。

というのも、不良生徒を『壺に詰めるぞ』と脅しつけたあの件が、天雨伝いに空崎にバレたのである。数時間に渡る説教をされた。内容は割愛するが、極めて当然な内容の説教だった。『ごもっとも』と頷く事しか出来なかった。

その後にされた額への指弾きの威力は、とんでもなく凄まじかった。聖杯瓶で回復しても尚、三日三晩、私の額はじりじりと傷んだ。

だから私は天雨アコという少女が嫌いだ。逆恨みとも言う。

 

「あ、天雨さん。その後はどう? 元気にやれてる?」

「は、はっ、はいっ! 空崎さんはどうでしょうかっ?!」

「……私? 別に変わった事はない。強いて言うなら、最近暑すぎて参ってる事位。……でも、ついさっきいい事があった」

「いい事? 一体なんですか?」

「ふふっ、聞いて。……私ね、今から魔術の知識を得るの」

星見さん?>(눈_눈)」

「おい、何だその到底人に向けるべきでない目は」

 

私が天雨アコという少女を嫌っている理由と、天雨が私を嫌っている理由は、それぞれもう一つある。

 

前者に関しては、彼女が私の事を魔法使いであると信じていない事だ。

一応、彼女の前で『輝石のつぶて』などの魔術系の戦技を使ってみたのだが、残念な事に『どうせミレニアム製の最新技術か何かですよね?』と一蹴されてしまった。

 

後者に関しては───少し想像してみて欲しい。魔法の存在しないとされる世界で、魔法使いだと名乗る人間が、自分の尊敬する人物にあれこれ嘯いている現場を。

誰だってその自称・魔法使いを嫌いになるだろう。これが、天雨アコという少女が私を嫌っているもう一つの理由だ。

 

そろそろこの件には決着を付けたい。そう考えた私は、天雨に喧嘩を売る事にした。

 

「……良いだろう。今日こそはお前に私が本物の魔法使いであると証明してやる」

「どうぞ?」

「行くぞ───『薙ぎ払う炎』!」

 

私の手から、前方を薙ぎ払う赤い炎が放たれた。*3

それを見た天雨は、とても驚いた様子だ。

 

「嘘でしょう……?! ま、まさかあなた、本当に本物の魔法使いだったんですか……!?」

「最初からそう言っているだろう?」

「そんな……! ……あれ? 何か……匂いませんか?」

 

と、何かに勘づいたらしい天雨は周辺の匂いを嗅ぎ取り始めた。しかし無駄な事だ。これは魔法だ。誰が何を言おうとこれは魔法なのだ。そこにはタネも仕掛けも無い。*4

 

「匂う? 気のせいじゃないか?*5

「いえ、確かにあなたの手元から……。……あなたは本物の魔法使いですから、そんな事はしないと思いますが。一応、聞いておきますね。 ……手に何か仕込んでますよね?」

「………いや?」

「なんですか今の間は!? あと思いっきり目が泳いでましたけど?! やっぱり手に何か仕込んでたんですね!?」

「……! いや違う、これは触媒だ! 『祈祷』と呼ばれる魔法を使うために必要な聖印という物で───」

「そうですか。では、その聖印とやらを少し貸して頂きますね!」

 

そう言うと、天雨は私の手に握られていた物を取り上げてしまった。

 

「星見さん? 何ですかコレ。私には良く燃えそうな油で満たされた瓶に見えるんですが?」

「(´・ω・`) <私が悪かった……」

「はあ、全く……。なんでわざわざこんな事をしてまで自分を魔法使いだと言い張るんですかね? ……あれ? そう言えば空崎さんは……?」

「ああ、空崎なら───」

 

そう言って、私は床を指さした。

正確には、空崎がぐでんぐでんに溶けて横たわっている床を指さした。

 

「そっ、そそそそそ空崎さん?!」

「アツイ……アツイ………」

「どうして……なんでこんな事に……!」

こんなあついときに……ほのおなんてださないで……。とける……

 

 

 

 

 


 

 

 

 

数日後。

 

私はとうとう我慢が出来なくなった。

 

今すぐにでも『ハイマの砲丸』を撃って何かを破壊したい。

今すぐにでも『プラキドサクスの滅び』を撃って何かを破壊したい。

今すぐにでも『彗星アズール』を撃って何かを破壊したい。

破壊、破壊、ハカイ……。

 

私はそんな破壊的衝動に身を焦がされていた。

何とかして魔法を使いたい。魔術でも良いし、祈祷でも良い。とにかく今すぐ魔法を使いたい。どんな手を使ってでも、魔法を使いたい。

 

試しに『大いなる彼方の杖』を構えて魔法を使おうとしてみた。しかしながら案の定、一切魔法は使えなかった。

 

……何故、私は魔術も魔法も使えなくなってしまったのだろうか。私は頭脳をフル回転させて、原因を改めて考えてみる事にした。

 

タイミングはこの世界に来てから───感覚からして、頭上にヘイローが浮かんでからの様な気がする。

原因がヘイローだと仮定して───何故、ヘイローがあると魔術や祈祷が使えなくなるのだろうか。そもそもヘイローとは何だ? どうして、ヘイローは魔法の使用を拒むのだろう?

 

───考える事暫し。

 

これは一人で解決できる問題ではない、という現実に私は直面した。誰かの力を借りなければ、これ以上はもうどうしようもない。

しかしながら、狭間の地で私に魔術や祈祷を教えてくれた師匠達はその殆どが、死ぬか狂ってしまっている。無事なのは結びの教会の大亀の司祭、ミリエルだけだ。ラニとは連絡がつかない。

という事で、彼に話を聞きに行ってみたのだが───

 

『……魔術や祈祷が使えなくなってしまった、と? ……申し訳ございません。私は御仁ほど、魔法というものに詳しくありません。私に出来るのは、この私がなんとか修める事のできた魔法と、そして歴史を、教え、伝える事。……心苦しくはありますが、……私では、御仁のお力にはなれません。……しかし、そういえば……その頭上の光の輪から、うまく言葉にはできないのですが、なにか不思議な力を感じます』

 

───との事だった。

 

『ヘイローから感じる不思議な力』が何なのか詳しく調べるため、私は次に、円卓のローデリカを訪ねた。

極めて優れた調霊師である彼女であれば、この『不思議な力』が何なのか、より詳細を掴めるのでは無いか、と考えた為だ。

 

彼女曰く、『そうですね……その光の輪からは、『神秘』と似たような力を感じます。……ええ、その神秘です。褪せ人達がルーンの力でその身に宿す、神秘の事です』……との事。

 

『ヘイローから感じる、神秘と似た力』。魔法が使えなくなった原因は、これだろうか。

というより、十中八九原因はこれだろう。

では、この『神秘と似た力』とは何なのか?

 

これは、狭間の地の住人よりもキヴォトスの住人の方が詳しく知っているだろう。

 

……と考えて、空崎に話を聞いてみたのだが。

残念な事に、彼女はこの方面の知識を持っていない様だった。

 

だが問題は無い。まだ当てはある。

キヴォトスに訪れた初日、銃を買ったあの店の店主───或いは、彼が口走った『奴ら』だ。

 

彼らであれば、ヘイローの宿す『神秘と似た力』が何なのか知っているかもしれない。『テクスト』や『奴ら』などと、何やら意味深な言葉を口走っていた事を覚えている。

 

かくして記憶を頼りに例の店に向かった私は、意を決して扉を開いた。

 

「いらっしゃ……何だ。お前さん、また来たのか。……まあ良い。ご注文は? どんな(チャカ)が要る?」

「いや、武器は必要ない。……代わりに、情報を売ってくれないか? 我々の頭上に浮かぶ、この光輪……ヘイローについての情報を」

 

そう聞くと、店主の獣人は僅かに目を見開いた。

 

「……へぇ。ヘイローの、ねぇ。……悪いが、()()そいつについては知らねぇ。()()あたりな」

「それなら、『奴ら』とやらに会わせてくれないか?」

「……お前さん、妙だな?」

 

今度は、訝しむ様に目を細めた。

 

「何だってわざわざそこまでしてヘイローについて知りたがるんだ。わざわざどんな奴かも知れない野郎に会わせろなんてほざく? ……お前、何が目的なんだ。言え。……そうしたら紹介してやるよ」

「……分かった」

 

……こうなったら、事情を説明するしかない。完全に警戒されてしまっているので、こうなっては説明しなければ『奴ら』には合わせてくれないだろう。

但し、ある程度情報はぼかす。『奴ら』の正体や行動によっては、面倒な事になる事が予想されるからだ。最悪の場合、店主と『奴ら』、もしくは私がこの世界から消え去る事になる。

 

「……『キヴォトスに来る前は使えていたある技能が、こっちに来てから突然使えなくなった。自分で色々調べてみたら、どうもヘイローが原因らしい』、ねぇ。……その『ある技能』ってのは?」

「……言わない。それに、言った所で信用されないだろう。言った通りに今は使えない。───つまり、使える事の証明が出来ないのだから」

「……そうか。……ま、良いだろう。ただし、覚悟を決めろ。『奴ら』に出会ったが最後、お前はもう二度と生きて親の顔を拝めなくなるかもな。……本当に良いんだな? お前の身に何があっても、俺は一切責任を取らねぇ。会うって決めたのはお前だからな」

 

……なんだ、そんな事か。

 

「それでも構わない」

「そうか。じゃあ、紹介してやるよ。『奴ら』に───『ゲマトリア』にな」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

数週間後。

店主に渡された地図を頼りに、私は『アビドス』という学校の自治区を歩いていた。

店主によると、現在この場所で『ゲマトリア』という集団の構成員の一人、『黒服』が活動しているらしく、貰った地図にはその『黒服』との待ち合わせの場所が記されているのである。

 

……ここアビドスは、ゲヘナに比べて人がとても少ない。

話によると、アビドスにある広大な砂漠が砂嵐を起こし、それにより住人と生徒の殆どがよそへ行ってしまったそうだ。ちなみにアビドスの全校生徒の数はたったの二人らしい。

 

しかし何故だろうか。

このアビドス高校の自治区を、初めて歩く様な気がしない。何故だか懐かしい気分になって───

 

「クックック……」

 

背後から聞こえてきた怪しい笑い声に、素早く振り返った。

 

そこには奇妙な人型のなにかが居た。

 

真っ黒な肌を持つ、文字通りに硝子か何かがひび割れたかの様な顔を持つ、黒いスーツを着たなにかが。

 

「まさか……貴公が、黒服か?」

「貴公? 珍しい二人称をお使いになるのですね。 ……おっと、これは失礼。……ええ、その通り。私が『黒服』です。初めまして、星見さん。ゲヘナ自治区に銃器店を構える獣人の方から、話は聞いていますよ。ヘイローについての知識を、そして、ある『技能』が使えなくなってしまった要因についての情報をご所望でしたね?」

「……そうだ」

 

……狭間の地で培った直感が告げている。

目の前の人物を、余り信用してはならないと。

しかし現状、頼りになりそうな者は現状この黒服しかいないので、なんとか彼(?)とはうまく付き合わなければならない。

 

……まあ、余程の事が無ければ大丈夫だろう。

なにせ私は不死なのだから。

 

「ククク……。立ち話も良いものですが、如何せん話の内容が内容です。……ついて来て下さい。私の、一時的な拠点に案内しますので」

「……分かった」

 

 

 

███

 

 

 

黒服の拠点だという建物で、私はヘイローの───そして、このキヴォトスの住人、特に生徒が持っていると言う『神秘』と呼ばれる力についてのかなり長い説明を聞かされた。

 

・生徒はヘイローを持ち、このヘイローからは未知の力が供給されている。これを我々は『神秘』と呼んでいる

 

 

・『神秘』は何らかの理由で反転する事があり、これを『恐怖(テラー)』と呼ぶ

 

・星見さんが使えなくなったという『ある技能』が何なのかは知らないが、仮にその技能がここキヴォトスの外の世界に由来するものであるなら、貴方のヘイローから供給される神秘がその技能の行使を妨害しているのかも知れない

 

 

……要約すると、大体この様になるだろうか。

 

「……感謝する。少しは収穫があった」

「おやおや、そうでしたか。それは良かったですね、ククク……」

 

黒服に感謝の言葉を告げて、この場所から立ち去ろうと部屋のドアに手を掛けた。

 

……開かない。鍵がかかっている。

 

「……貴公、何のつもりだ?」

「それはこちらのセリフですよ、星見さん。まさか何の対価も支払わずに、ただ情報を得て帰れるとでも? ……対価を支払って頂かなければ」

 

確かに黒服の言う通りだ。情報はタダでは無い。対価は必要だろう。

 

「その通りだな。失礼した。……いくら払えば良い?」

「ああ、お金は要りませんよ。生憎それには余り興味がありませんので。……ただ、私と契約を結んでいただければそれで良いのです」

 

そう言うと、黒服は一枚の紙を取り出し、机の上に置いた。

 

読んでみると、『星見(以下甲)は黒服(以下乙)に虚偽を述べてはならない』『甲は乙から与えられた、いかなる身体的・精神的な障害について不問とする』『甲は乙によるいかなる要求にも応えなければならない』などなど、何やら物騒な事が書かれていた。

 

「まさか、『拒否する』だなんて言いませんよね? あなたは既に私から、情報という利益を得ている。ならば、あなたは当然対価を支払わなければならない。……対価を払わず、ただ利益だけを得られる、だなんて甘い考え方は、まさかされていないでしょうね?」

「まさか」

 

私は契約書にサインを書こうとして、添え付けられていたボールペンを握った。

 

「……ところで、このボールペンという道具はどう使えば良いんだ?」

「……貴方は高校生ですよね?」

「いつもは羽根ペンを使っているんだ」

「……貴方は高校生ですよね? ……この部分を押し込んで下さい。それで書けるようになります」

 

言われた通りにして、私は契約書にサインを書いた。

 

「ククク……。契約完了です。くれぐれも、この契約を破ろうなどと考えない様に。このキヴォトスにおいて、こうした契約という行為はある種の力を持っていますから」

「そうなのか」

 

黒服は不気味に嗤っている。

 

しばらくして、思い付いた様に言葉を紡いだ。

 

「所で───一つ聞かせて頂きましょうか。少し気になる事がありまして。貴方が使えなくなったと言う『技能』とやらは、一体何なのですか? いえ、私も数多く、キヴォトスの外からやって来た人間を見てきたのですが、今回の様な件は初めてでして」

「ああ、それか。……そうだな、実は……私はこの地で言う所の、『魔法使い』なんだ。『使えなくなった技能』というのは、これまでに習得した数々の魔法の事で───」

「はい?」

 

 

*1
彼女はEXスキルに「終幕:イシュ・ボシェテ」と名付けるタイプの人です

*2
彼女は自分の武器に「終幕:デストロイヤー」と名付けるタイプの人です

*3
『ラーナの香油瓶』

FPを消費して使う『アイテム』

使用すると前方を炎で焼き払う

*4
ちなみにエルデンリングには『薙ぎ払う炎』なんて魔法は存在していません。

*5
『ラーナの()()()

FPを消費して使うアイテム

使用すると前方を炎で焼き払う




という事で今回はここまで。
読んで下さりありがとうございました。

そういえば私インフルエンザにかかったんですよ。この時期に氷枕使う事になるなんて思いませんでしたねハハハ。
……皆様も体調にはくれぐれも気をつけて下さいね。

ついでにVanitas Vanitatum(メリークリスマス)(間に合わず)。
おめでとうございます。


……え? 『メリークリスマスの綴りがどう考えてもおかしいだろ』? ……おかしいですね、私はこれで合ってると思うのですが……(吐血)。



という事でヒナ委員長のクリスマスボイス聞きに行ったら口調が全然違う事に気づいてしまったので今年の更新はここまで。ヒナファンの皆様方、大変申し訳ございませんでした。
それでは、良いお年を。

今後の展開について

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