姫様ァ拷問の時間だぜェ   作:竜胆の星

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 お久しぶりです。
 中々書く気が起きませんでした……………






拷問6 遊園地とマオマオちゃん様だァ

 

 

 

 

 

 

 

〈sideアルダンテ〉

 

 

 

 

 

 

「ダメです」

『そりゃそうだ』

「くっ!鬼畜め!

 監禁拷問を受けている私には!遊園地に行く自由もないというのか!!!

『あると思うほうが凄いです』

 

 まぁトーちゃんにも立場ってもんがあるからなァ。

 

 なぜこんなことになってるかっつーとォ、なんてことはねェ陰ちゃんと陽ちゃんが休日を利用して姫ちゃんを遊園地に誘ったからだ。姫ちゃんも最初は無理だと諦めていたが、二人に促されてトーちゃんに行ってもいいか聞いたわけだ。

 で、バッサリ却下されたと…………………いやトーちゃんのことだからひょっとして今回はこれにする気かな?

 

「ですがそうですね………王国の秘密と交換なら考えましょう」

 

 あ、やっぱり。

 

『まさか貴様!これも拷問か!

 遊園地など嘘で、姫様を喋らせるための策か!』

「あァ?いやいやあの子達はそんなことしねェよ?

 きっと本心で誘ってんだよォ」

『騙されてはいけません姫様!』

 

 あら、信じてもらえねぇかァ本当に待ってる筈なんだがなァ。まァぶっちゃけ最近の姫ちゃんの感じならすぐ話してくれるだろォ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜1時間後〜

 

 

 

 あれ?

 

 

 

「もう1時間以上黙ってますね。いいのですか?そろそろ開園時間ですよ?」

「そ、そうだぞォ姫ちゃん!?

 どうしたァ!?腹でもいてェのかァ!?」

「アルダンテ、静かに………………

 話していただければ転送魔法でお送りします。みんなで楽しい時間を過ごしたくないのですか?」

「…………………」

『姫様、あの二人もグルに決まっています。

 本当に誘われた訳では─────────』

「安心しろエクス……………

 私は今まで数々の修羅場を経験してきた…………………

 

 

 友だと思っていた者に裏切られ、背中から切られたこともある」

 

「!なにィ……………!?」

「この程度のこと慣れている。私は決して屈しない」

「………………開園時間になりました。残念ですが今回は私の負けのようですね」

 

 姫ちゃんにそんな過去が…………そんな…………

 

『ひ、姫様………』

「大丈夫だ!言ったろ、慣れてるって

 ……………けど、ほんとはちょっと行きたかったな………」

 

ほぐゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

「ってアル!?なに!?泣いてるの!?」

『号泣!?』

「はぁ………まったく…………」

「ばっっっっ!!?な、泣いてねェ!泣いてねェよ!」

 

 ひ、姫ちゃんにそんなつれェ過去が…………………!!!

 泣いてねェ!断じて泣いてねェが畜生っっっ!!!目から汗が止まらねェ!!!

 なんでだ!なんでこんな優しくていい子の姫ちゃんがそんな目に合わなくちゃならねェ!なんで姫ちゃんが人を!(ダチ)との約束を疑わなくちゃならねェんだ!!!

 

「姫様、気にしないでください。アルダンテは姫様の話を聞いて悲しい気持ちになったようです」

『号泣するほどか………』

「や、優しいなアルは…………『ピロン』ん?ライン?

 

 !!!よ、陽ちゃんと陰ちゃんから!私が来るまで入らずに待ってるって!遊園地前の写真付きで!」

 

「!!!だろォォォォォォ!!!言ったろォ!!??

 あの子達は嘘なんかつかねェって!!!」

「うん!うん!!疑った私がバカだった!!!」

 

「「友情は本物だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」

 

 

 

 俺と姫ちゃんはひしと抱き合いながらおいおいと泣いた。

 

 ………………………あ、いや俺は泣いてねェよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後姫ちゃんはトーちゃんに秘密を話して、遊園地まで転送されていった…………………まァ俺とトーちゃんも監視件保護者として一緒に行くのだが、今は陽ちゃん陰ちゃんと合流してはしゃいでいる様子をトーちゃんと一緒に後ろから見てる。

 

「カッカッカッ〜いい顔で笑ってんなァ姫ちゃん、よかったよかった」

「そうね、ところでアル?その被り物いつの間に買ったの?」

「かわいいだろォ?トーちゃんの分も買ったぜェ〜うさぎの耳のやつだ!好きだろ?うさぎ」

「ええ、せっかくだから付けるわね」

「似合うなァかわいいぜェ〜」

「あ、ありがとう////」

 

 こういう被り物はテーマパークならではだよなァ〜テンション上がってきたぜェ!

 あ、ちなみにエクスも連れてきている。今は俺が背負ってるがなァ。

 

「あァエクスの分もあるぜェ?被り物じゃなくてキーホルダーで悪いな」

『いや我は別に…………おい!勝手に付けるな!何故女の子のキャラクターにした!?』

 

「姫ちゃ〜ん!俺ら後ろからついてくからァ買いてェもんがあったら言えよ?経費で落とすからよォ〜」

「わかったー!アルありがと!」

『経費で落ちるのか…………』

「一応、姫様の拷問に関することなら大抵経費で落とせますね。魔王様のはからいです」

「陽ちゃん陰ちゃん!俺らのことは気にせず、姫ちゃんと楽しんできてなァ〜!」

「はーい!」

「わ、わかりました(あ、アルさんも来ると思わなかった!私の私服変じゃないよね!?)」

 

 そっからはまァ楽しく過ごしたなァ〜ジェットコースターにコーヒーカップにメリーゴーランド、みんなと一緒に乗ったら楽しさ倍増だァ〜!

 

 

 

 さて、パレードも見て姫ちゃんを魔王城の牢屋に送った後、俺はトーちゃんと一緒に土産物の整理と酒盛りをするため彼女の部屋を訪れていた。

 

「土産物ここに置いとくぞォ〜」

「ありがとうアル、私は先に魔王様へ聞き出した秘密を報告してくるわね」

「あ〜い」

 

 え〜とォ?これはダターマに買ったやつでェ、こっちはクロルちゃんとジャイアント、それからこれは昔世話んなってたブルーゼさんに……………「アル!」ん?

 

「どしたァトーちゃん?」

「明日の拷問、予定が変わったわ」

「変わったァ?どういうことだ?」

「明日はあの方が…………魔王様のご息女のあの方が拷問をすることになったの……………私たちはその補助につくわ」

「なにィ!?」

 

 あの方が────────────

 

 

 

 

 

 

─────マオマオちゃん様が拷問をするだとォ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈side姫様〉

 

 

 

 

 

 

 遊園地で楽しい一日を過ごした翌日、いつもの拷問の時間にトーチャーとアルが来たけど…………………なんだか今日は様子が違うな、というかいきなり跪きだした。

 

「姫様、拷問の時間です」

「二人共どうした………?あっ私?私の偉大さ理解した?」

 

『違うと思います』

「違います」

「違うなァ」

 

 

 違った………………エクスが真っ先に否定した…………

 

 

「私達が跪いているのは、本日の拷問を魔王様のご息女が行うからです」

『魔王の娘!?』

「そうさァ我らが魔王様の一人娘───────────

 

 

 

 

 

──────────────マオマオちゃん様だァ!」

 

 

 

 そういったアルの後ろから顔を出したのは、跪いているアルよりも少し低いくらいの身長で、白髪の小さな女の子だった。魔族らしく二本の角がはえており、額には第三の目がある……………

 

 いやそんなことより!この子っ!かっ…かっ…かっ……!!!

 

 

「かわいい〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡

 え〜〜〜〜〜〜♡かわい〜〜ちっさ〜〜〜〜い♡何才?

 聞いて聞いて!お姉さんに何でも聞いて〜〜〜〜?」

 

『姫様?』

 

「あっ………」

 

 し、しまった!あまりの可愛さについ!

 その後必死の弁明したけどエクスはとても冷めた目線(?)を向けてくる……………

 

「カッカッカッ!思った通り姫ちゃんは子ども好きだなァ

 マオマオちゃん様ァ頑張れそうです?」

「アルくん…………でもわたし………自信ないの…………」

 

 ん!?なんだかマオマオちゃんが悲しそうな顔してるぞ!?

 

「魔王の子って期待されてるけど、一回もごーもん成功したことないし……………

 きっと……………ごーもん官向いてないんだ……………」

 

「「そんなことないよ(ぜェ)!!!」」

 

「そんなことない!マオマオちゃんならきっとやれる!上手くいかない日が続いてもきっといつかその努力は報われるから!」

「姫ちゃんの言う通りだァ!…です!マオマオちゃん様今日まで練習がんばったじゃねェか!…ないですか!

 ほら!今日までにもらった【れんしゅうがんばったねシール】もここにあります!マオマオちゃん様ならできますぜェ!」

 ※シールはアルの特製

『なんで敵を励ましているんですか姫様』

「アルダンテもちょっと落ち着きなさい」

 

「勇気を出して拷問してみましょう!マオマオちゃん様ァ!」

「そうだよ!私を拷問してみてマオマオちゃん!」

『だから姫様はどの立場なんですか?』

 

「わぁ!ありがとう!お姉ちゃん、アルくん!」

うん!かわいい!話す!

俺もなんか話す!

『はやいです姫様』

「アル、何であなたが屈してるの」←思わずタメ口になった

 

 

「よーし!それでは姫様、ごーもんの時間です!」

「「イェーイ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 は〜屈した屈した!

 正直プチプチを目の前でするっていう拷問自体は全然羨ましくなかったけどひたっっっっっすらマオマオちゃんが可愛かった!そして最後にプチプチするところがなくなって落ち込んじゃったところなんてみたら話すに決まってるよね!!!

 なんか知らないけどアルも秘密を話してたし、学生時代にバイトの予定がクアトロブッキングしてやばかったことがあるって言ってたな………頑張ったらしいけど、それって頑張ってどうにかなるものなの?

 

「これでお仕事終わり?」

「はい、そうです。完璧でしたマオマオちゃん様」

「カッカッカッ!秘密話した姫ちゃんは用済み………あとは好きに扱ってもらっていいですぜェ」

「え〜と……じゃあ………おいかけっこしよ!みんなで!」

「いいよ!」

「もちろんです!ほらァトーちゃんも一緒に!」

「きゃっ!もう…………ふふっわかったわ」

 

 それから私たちは、時間の許す限りマオマオちゃんと一緒においかけっこを楽しんだ!

 

 

 

 

 

「「「「あははははははははははは!」」」」

 

『すっごい楽しそう…………………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









 マオマオちゃんは何度かアルに会ったことがあるので、友達感覚で『アルくん』と呼んでいます。シールくだりがある通り、アルは前々から拷問の練習を一緒にしていましたが、遊園地の後に急にマオマオちゃんの拷問日程が決まったので驚いていました。
 ちなみに今のマオマオちゃんの役職は【ハイパー上級見習い拷問官】です。






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