姫様ァ拷問の時間だぜェ   作:竜胆の星

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 難しかった…………キャラの動きというか動作がきちんと伝わるか心配……………







拷問7 小籠包と救出だァ

 

 

 

 

 

 

 

〈sideアルダンテ〉

 

 

 

 

 

 

「姫様、拷問の時間です」

『なんだその格好は?』

 

 いつものトーちゃんの決め台詞で拷問が始まった訳だが、早速エクスがトーちゃんの服装を指摘したなァ。

 無理もねェ今日のトーちゃんは…………何を隠そうチャイナドレスを着ているからなァ!トーちゃんの美貌とスタイルの良さが相まってめちゃくちゃ似合ってんだよなァ!

 

「めちゃくちゃ似合ってるだろォ!」

『いや我はチャイナドレスを着ている理由を………なんで貴様が誇らしげなんだ』

「うむ、だが確かによく似合ってるな」

「////………………ごほん!私がこの格好をしているのは今日の拷問が───────小籠包だからです」

「私が作りましたァ」

『野菜とかに貼ってある生産者の顔みたいなのやめろ。

 というか中華だと!?まずい!姫様は中華料理が大好物!今回の拷問耐えきることは難しいかもしれない!

 

 

 

 

 

───────────いや毎回耐えきってないけど!

「……………小籠包か」

『あれ?』

 

 元気だなァエクス、ただ珍しく姫ちゃんの反応が控えめだァ。意外と苦手だったりすんのかァ?

 

『どうしました姫様?いつものバカ顔はどこへ?』

「バカ顔!?」

「ひでェ言われようだなァ」

 

「確かに中華は好きだが小籠包は別だ!

 だって小籠包は中におつゆがいっぱいで、必ず口の中を火傷するから!」

『情けない理由』

 

 あァそういうことか、確かになァあれを一口で口の中に入れたらそりゃ火傷しちまうよォ。そういやたこ焼きの時も一口で食って悶絶してたなァ〜幸せそうだったけど。

 まァそもそも────────

 

「姫様、それは小籠包の食べ方を知らないからです」

「カッカッカッ!その通りだァ」

「小籠包の食べ方?」

 

 そう!小籠包ってのは美味しく食べるのにコツがいるんだよなァ。それをトーちゃんが姫様の前で実践して見せている。小籠包をレンゲに乗せて皮を割っていく……………よしよしちゃんとスープがジワ〜と出てるなァ、何度も試作したかいがあったぜェ。

 

「わぁ!」

『姫様!お気を確かに!バカ顔値が70%までいってましたよ!』

「バカ顔値!?」

 

 うむ、確かに今バカ顔値メーターが70まで上がったなァ……………いやバカ顔値メーターってなんだ?なんで俺そんなもん見えたんだ?

 あ、ごちゃごちゃ考えている間に姫ちゃんが汁はどうするのかトーちゃんに聞いてる。

 

「スープは先に味わいます」

「なっ!?」

「ハァ〜美味しい♡」

おいしそ〜

『姫様危ない!』

 

 お、バカ顔値が一気に90%までいったなァ………もう見えるのは気にしないでおくかァ。

 

「くっ!し、しかし汁を先に飲んでしまえば残っているのはただの残骸のみ!」

「もちろん味わう段階で飲み干したりはしませんよ。レンゲの中をご覧ください」

「!レ、レンゲの中で皮と餡と汁が程よく混じっているだと!?

 そんなの!絶対美味しいじゃん!!!

 

 な!?バ、バカ顔値メーターがぐんぐん上がっていくだとォ!90……200………500………え!?全然止まんねェ!バカ顔値1500%だとォ!?は、ハンパねェ!!!

 

 

 

 いや上限100じゃねェのかよ。メーター振り切れすぎだろォ。

 

 

 

 

 

 

 

「ん〜美味し〜♡♡♡」

「カッカッカッ〜まだまだおかわりあるぞォ」

「ありがとう!アルが作ったものはやっぱり美味しい〜

 

 ん?そういえば小籠包ってどうやって作るの?スープをこう………どうやって包むんだ???」

「カッカッカッ!スープをそのまま使うわけじゃねェ、ゼラチンで固めんだよ」

「そうなの!?」

「あァ、そいつを餡と一緒に混ぜて生地に包んで蒸すわけだ」

「へ〜!アルは何でも知ってるな!」

「いえ姫様、アルは一から作り方を勉強したんですよ」

「え!?」

「作ってみたいと聞かなかったので」

 

 あ〜まァ確かにトーちゃんの言う通り、小籠包を手作りしたことはなかったから、俺なりに色々調べて作ったんだ。いや〜きれいな形に包むの結構難しかったなァ。

 ただ───────────────

 

「作ってみたいのもあったが、それ以上にトーちゃんと姫ちゃんが食べるなら俺が作りたかったんだよ」

「へ?なんで?」

「二人共美味そうに食ってくれるからなァ〜俺が作ったもんで喜んでもらえんのが嬉しいんだよォ」

「ふふっアルらしい理由ね」

 

「それとバカ顔って言ってたけど、俺は姫ちゃんのあの顔も好きだぜェ?」

「………へ?」

「無垢な顔っていうのかァ?興味をもったもんに対して全面で感情表現してて………微笑ましいっつうか、姫ちゃんが美人なこともあって可愛らしいって思うぜェ」

「え////あ…………えへへ………そ、そう?か、かわいいのか〜////」

『姫様ちょろすぎますよ…………』

 

 カッカッカッ!実際かわいいからなァ〜

 

「なァトーちゃん!」

「………………………………そうね」

「………ん?」

 

 あれ?トーちゃん?なんで目を合わせてくんねェんだ?なんかほっぺた膨らんで…………あ………これトーちゃんが拗ねてる時にするやつだ…………………

 

 

 

 え!?なんでだ!?俺なんかやっちまったか!?

 その後、俺はひたすらトーちゃんの機嫌にとりに奔走することになったのだった………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜拷問後、深夜〜

 

 

 

 

 ハァ……………なんっとか機嫌直してくれたなァトーちゃん………あの後晩酌に誘って、いい酒持って行ったり料理作ったり…………結局、今度一緒に買い物に行くことで手を打ってくれたけど、結局怒ってた理由は教えてくんなかったなァ。

 「いい加減乙女心というものを察しようとしなさい」って言われてもなァ〜俺なりに頑張ってるつもりなんだが。

 というか結構遅い時間になっちまったなァ〜シャワー浴びてから明日の仕事の準備するか──────────

 

 

 

 

 

 

 

─────────────?

 

「んあ?」

 

 

 俺はビクリと体を揺らして辺りを見る。浴室にはシャワーの音が響き、一糸纏わぬ姿の俺は立ったままシャワーを浴びている状態だった。

 んん?なんだ?()()()()()()()()()()

 おいおいマジかァ……………疲れが溜まってたかァ?まさか俺がシャワー中に寝ちまうなんて────いや、違うな。

 

 確かに多少疲れちゃいたが、シャワー中に立ったまま意識を手放す程じゃなかった。ってことは?

 俺は魔王城全体に魔力感知を発動する。やはり魔法の痕跡が感じとれた。

 

「ちっ!睡眠魔法かァ!」

 

 それも魔王城を覆うレベル!城内の奴らはみんな寝てると考えた方がいいだろう。襲撃?いやそれなら数分で効果が切れる睡眠魔法を使わないはず………俺みたいに数秒で無効化(レジスト)出来る奴もいるし、侵入することが目的か?

 

「気配を消してやがるなァ…………とにかく城の中を探すしかねェ」

 

 とにかく浴室を出て戦闘準備をっ!?新たな魔力反応!

 

 また魔法を発動させようとしてやがるなァ!ん!?つーかこの方角は!?

 

「牢屋がある方角─────狙いは姫ちゃんかァ!!!」

 

 俺は()()()()()()をして自室を飛び出した。姫ちゃんの部屋(牢屋)まで全速力、廊下にはやはり夜間警備をしていた兵士達が寝ていた。

 急げ急げ急げェ!!!姫ちゃんに何かあったら……!?

 

 …………いや待てよ?魔王城に侵入して来たってことは国王軍の可能性が高いか?だとしたら姫ちゃんに身の危険はねェかもしれねェな。とはいえ憶測に過ぎねェし、俺も立場上姫ちゃんを逃がすわけにはいかねェからな………なんとか追い払わねェと!

 俺は移動しながら考えをまとめ、姫ちゃんがいる部屋の扉を開け放った。

 ※鍵は元からかかってない

 

「そこまでだァ!侵入者────────あァ?

 

 俺が部屋に入って目にしたのは二人の男女、姫ちゃんと甲冑を着たおっさん。かなり体を密着させていて、姫ちゃんは顔が赤く取り乱したような表情、おっさんは汗を額に浮かせながら険しい顔をしていた。

 そして……………おっさんは左手で姫ちゃんを抱き寄せているのだが、その手の位置が完全に姫ちゃんのおっぱ────────

 

 

 

 

 

ブチッッッ!!!

 

 

 

 

 

「姫ちゃんに何さらしとんじゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈side姫様〉

 

 

 

 

 

 

 ほああああああああああああああああ!!!

 

 駄目だ!!!やっぱり無理だ!!!

 

 私は今、国王軍第一騎士団のルーシュ・ブリタンに助けてもらっているのだが、脱出するためには彼に帰還魔法を唱えてもらう必要がある…………密着した状態で!!!

 ついつい「密着ぐらい構わない、好きに触れ」って言ったけど、男の人に耐性がなさすぎて恥ずかしい!っていうか手が!最初は腰を掴んでたのにだんだんと上がってきて…………このままだと私のおっぱ…………を鷲掴みにしそう!

 しかも彼は魔法の詠唱に集中し過ぎて気づいてないし!白馬の王子様が助けに来てくれるっていう状況(シチュエーション)は憧れてたけど、流石におっぱ…………を触られるのは!?

 い、いやいや落ち着け!私は騎士になった時に女を捨ててる…………仮に手が当たったとしても大したことではない!

 

 私は決して屈しな─────────────

 

 

 

 

────────────いややっぱり無理!!!

 

 

 

 すまない!!!私をそう心の中で謝罪し、寝ているエクスに手をのばし──────────

 

 

 

 

 

「姫ちゃんに何さらしとんじゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

「え!?アル!?」

 

 

 

「くらえェ!!!痴漢駄目・絶対(ギルティ・ストライク)ゥゥゥゥ!!!

「我らを故郷の地へ導きたま────へぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???

「えぇ────────!?」

 

 私がエクスを手に取ろうとした瞬間、アルが部屋の中に入ったと同時に剣で何か……すごい技を放った。詠唱中に切り飛ばされた彼は宙へと舞い、そしてアルは私の体を抱きかかえると彼から距離をとった……………………だ、抱きかかえ!?

 

「ア、アル!?」

「無事かァ!?姫ちゃん!待ってな今この変態野郎を……って消えたァ!?転送魔法か!」

 

 あ、魔法の詠唱成功してたんだ……………ってそれより!?

 私今アルに横抱きに!こ、これが噂の───お姫様抱っこ!!!少女漫画でしか見たことなかった憧れの!!!

 

「スマネェ姫ちゃん、逃がしちまったようだァ」

「はわ!?そ、それはまぁ─────ってアル!?服!?」

「んお?あァシャワー中に急いで来たからよォこんな格好なんだ」

 

 ズボンはしっかり履いてるものの、上はシャツ一枚!?しかも前をボタンで止めてないから引き締まった上半身が丸見え────!!!

 お姫様抱っこ姿勢だから体が密着して!?た、体温や筋肉質な感触が伝わる!ていうか腹筋と胸筋がすっごい間近!!!しかも!

 

「???どした姫ちゃん」

「(さっきと違って)めっちゃイケメンだ!!!」

「おう!?」

 

 や、やばい!動悸がすごい!ドキドキが止まらない〜!

 

「よ、よくわからねェがそろそろ降ろし………ん?顔がスゲェ赤いぞ!?大丈夫か!?」

「あ、いや!?これはその!?」

 

 私そんなに赤くなってた!?お、落ち着け!!とにかく落ち着い「熱はねェか?」……………え?

 

 

 

 え?アルの顔がめっちゃ近っ………あ、ひょっとして私今……アルに…………おでことおでこをこっつんこ☆されて───────────────

 

 

 

 

 

「ん〜?何かどんどん熱く……姫ちゃん?姫ちゃん!?

 

 き、気絶してる!?

 

 

 

 

 

 

 

 次の日の拷問はお休みにしてもらった。

 

 

 

 

 









 相変わらずの無自覚鈍感野郎です。
 ちなみにアルは最初に国王軍の人間が侵入したと推測しており、実際に当たっていましたが姫ちゃんの体を弄っている(ように見えた)のを見て、『変態のおっさんが姫ちゃんにセクハラしに侵入してきた』と思っています。





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