姫様ァ拷問の時間だぜェ   作:竜胆の星

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 一応二人(?)目のオリジナルキャラが登場します。






拷問8 剣の手入れと相棒だァ

 

 

 

 

 

 

〈sideアルダンテ〉

 

 

 

 

 

 

「姫様、拷問のじか…………どうしました?」

「へ!?い、いや何でも!」

『姫様?』

 

 いつものトーちゃんの決め台詞が止まった。理由は…なんというか姫ちゃんの様子がおかしいからだなァ。

 妙にそわそわしてるっつーか…何か俺のことをチラチラと見てくる。

 

「アルダンテ?あなた何かしたの?」

「いやァそう言われても………」

 

 トーちゃんも姫ちゃんの目線に気づいたようで、俺に問いかけてくるが……あ、ひょっとしてこの前の変質者のことか?それなら…俺は耳打ちして話すために姫ちゃんに近づく。

 

「へ!?な、何故近づく!?」

「いやちょいと話が……耳かしてくんね?」

「み、耳だと!?」

「いいからいいから────

 この前の不審者ならもう城の周りにはいねェ、姫ちゃんにした行為も俺以外知らねェから安心してくれ

「………っ!!!(ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!み、耳がこそばゆい!ささやきかけるような声でなんか……こう!ゾクゾクするぅ!!!)」

「姫ちゃん?聞いてた?」

「あ!?え!?だ、大丈夫!」

 

 何かさっきより取り乱しているような?まァ聞いてたならいいかァ。ちなみに何者かが侵入したことは上司(うえ)に報告したが、姫ちゃんと接触したことは伏せてある。姫ちゃんは女の子だし、体を弄られたことを他の人に知られるのは嫌だろうからなァ。

 

「姫様に何を言ったの?アルダンテ」

「あ〜まァちょっとな」

「………私には話せないこと?ふ〜ん…………」

「あれ?……………怒ってます?」

「別に」

 

 怒ってるなこれ……………

 

「こほん、では改めて……姫様、拷問の時間です」

「う、うむ!こい!」

『どんな拷問でも好きにやればいい

 

 どうせ姫様は話す

「うむ…………え?あれ!?日々の積み重ねでエクスの私に対する信用がガタ落ちに!?」

 

 ありゃりゃ、エクスがもう諦めたような顔してるなァ(顔ないけど)確かに一回も耐えたことないもんな姫ちゃん。必死に耐えると宣言してる姫ちゃんだけど、エクスにプイッとそっぽ向かれてるしィ。

 まァでも今回は──────

 

「いいえ姫様、本日は姫様に拷問は行いません」

「え?」

『何?』

「入ってきなさい」

 

 トーちゃんに言われて入ってきたのはフェイスシールドを被り、作業用のつなぎを来た女性だった。そう、彼女が今回の拷問をしてくれるのだ。

 

「紹介します。武器職人のギルガちゃんです」

「はいどーも」

『武器職人だと?』

「そう、今回の拷問は聖剣エクス──アナタに行います」

『な!?』

 

 カッカッカ〜そういうことだなァ〜

 ギルガちゃんはトーちゃんの友達で今回の拷問を依頼したら快く引き受けてくれた。武器職人としての腕は確かで、俺も戦闘員時代に何度か世話になってる。

 

『我に拷問?甘く見るな!長年王家に仕え、歴代の名騎士とともに幾千もの戦場を戦い抜いてきた──

 我が拷問なんぞに屈する訳が無い!!!』

 

「はーいそれじゃまずは細かい錆をとるよ〜」

『あっ!ちょっ!?』

 

 おお……流石ギルガちゃん、エクスの啖呵をガン無視だァ。手早く道具を使って錆を落としていく。

 

『おっおっお〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!

 

 おふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!

 

「エクス?」

『ハッ!ち、違います姫様!今のは雄叫び!雄々しく雄叫びをあげたのです!』

「すっごい早口………………」

 

「はーい次はこの回転式クローザーで優し〜く削るよ〜

 あ、アルくん用意してくれてありがとう」

「お安い御用さァ」

 

 今度は予めギルガちゃんに持ってくるよう頼まれていたクローザーを俺が設置し、それを使ってエクスをきれいにしていく。

 ん〜エクス気持ち良さそうにしてるなァ、相変わらずいい仕事してるぜギルガちゃん。姫ちゃんはハラハラしながら見てるな。

 

「エクス!エクスしっかり!」

『ハァハァ……大丈夫です姫様……確かに心地よいですが、だからといって秘密を話す義理なし!この拷問耐えてみせます!』

「いいぞ!流石エクス!

 私なら3回は話してるぞ!

『姫様?』

 

「じゃあ残念だけど、作業はここまでだね」

『何!?まだ表面を荒く削っただけではないか!』

「だね!僕も正直完全に仕上げたいよ

 けど、これ拷問だからね……まぁもし秘密を話してくれるなら仕上げ作業してあげるけど?」

『ぐっ!』

 

 さァここからが拷問だァ。

 果たしてエクスはこの誘惑に耐えられるか「どんな風に仕上げるか見せてあげるよ」な、え?

 

「あ?見せるってなんだ?……トーちゃん?」

「私も聞いてないわ、どういうことギルガちゃん?」

 

 そう、事前の打ち合わせではここまで作業して後はエクスが秘密を言うまで待つはずなんだが………仕上げ作業を見せる?他にメンテナンスする剣を用意してるのか?

 

「あははごめんね?アルくん、君の()()が驚かせてやりたいって聞かなくて内緒にしてたんだ」

「あん?それって─────」

 

 

そう!アタシよ!アンタの相棒レーヴァちゃ〜ん!

 泣いて喜びなさい!アルダンテ!』

「!レーヴァ?帰ってきてたのかァ?」

「え、誰!?剣が喋った!?」

『姫様、それは我もです』

 

 突然牢屋に大きな声が響いたと思ったら、入ってきたのは……いやダターマに抱えられてきたのは俺の相棒と呼ぶべき存在、【()()】レーヴァだった。

 サーベル型の片刃の剣で、刀身細いが長さはエクスと同じくらいだ。柄の部分にはダイヤ型の魔石が埋め込まれており、赤紫色に妖しく輝いている。

 

『ちょっとちょっと!反応薄くない!?相棒が帰ってきたのよ?もっといい反応があると思うんだけど?

 あ、ダターマ!ここまでいいわ後はアルダンテが持つから、送ってくれてありがと♡』

「よっと……ありがとなダターマ、また今度飯奢るわ。

 ようレーヴァ、会えて嬉しいぜェ旅行は楽しかったか?」

『まぁね!ゆっくりできたわ!

 トルちゃんもおひさ〜後でお土産あげるわね!』

「ありがとうレーヴァ」

 

 レーヴァは姫ちゃんを収監するちょっと前に長めの旅行に出かけてたんだよなァ〜もうすぐ帰ってくるとは聞いていたがまさか拷問中に来るとは思わなかった。相変わらずテンションが高くて元気だなァ。

 

「着いたなら教えろよォ、何で拷問中に来たんだ?」

『ん〜?あぁギルガちゃんからアルダンテが姫様を拷問することを聞いてからね〜面白そうだから覗いて見るべ!ついでにサプライズかましてびっくり☆みたいな感じ?』

「おいおい一応仕事だぞ?」

「一応じゃなくて仕事中よ」

『硬いこと言わな〜い!アタシも手伝ってあげるからさ〜

 んで?この子がお姫様でそっちが聖剣エクス?』

 

 レーヴァは俺達の話を流しつつ姫ちゃんとエクスの方に顔(?)を向ける。

 

「おお……エクス以外で話す剣には初めて会ったな」

『姫様、確かに我と同じく言葉を話せますが奴は【魔剣】、魔族のみが扱える武器であり人類と敵です』

『あら、ひどい言い草ね〜人間がアタシを扱えないのが悪いんでしょ?』

『ふん!使い手がアルダンテであるなら、貴様が敵であることは変わらないだろう』

『アンタも硬いわね〜それより姫様、姫ちゃんって呼んでいい?いいわよね!旅行中にアルダンテからちょくちょく聞いてたけど可愛いじゃ〜ん♡ねね!ラインやってんでしょ?アタシとも交換しよ〜あ!そうだお土産お土産!たっくさん買ったから姫ちゃんにもあげちゃう〜これとこれと〜これは誰にあげるようだっけ?まぁいいやあげちゃう!あ!ごめんアレルギーとかない!?いやそれだったらアルダンテが教えてくれるわよね!美味しいわよこれ!特にこのピスタチオ味のやつとか変わってて─────』

「へ!?や、ちょっ!?」

「落ち着けレーヴァ、姫ちゃん困ってっからァ」

『あ!ごめんね!びっくりさせちゃった!?アタシおしゃべりなとこあってさ〜この前も───「レーヴァストップだァ」』

「だ、大丈夫だ………とりあえずお土産ありがとう」

『姫様!絆されてはいけません!』

 

 ハァ、こっちが話止めねェとずっと喋ろうとするからなァレーヴァは………あれ?つーか何か忘れているような………

 

「あの、そろそろ拷問を再開しませんか?」

「あははトルちゃんの言う通り、僕はとっくに準備出来てるんだけどなー」

『あ!ごめんごめん!そうだった〜☆』

 

 あ、そういや拷問中だったな……めちゃくちゃ雑談してて忘れてたわ。俺はギルガちゃんにレーヴァを手渡した。

 

「それじゃ、レーヴァの仕上げをする様子を見てもらうよ〜」

『よろしく〜ギルガちゃん♡』

『ふん……そんなものを見せたところで、この聖剣エクスが王国の秘密を話すことなど────』

 

 

 

 

 

あふ〜ん♡♡♡

 

ぐっ!!!き、気持ちよさそうにしおって!!!

 

 

 

 

 

「「「……………………………」」」

 

 なんだ…こう…なんて言うんだァ?俺と……多分トーちゃんと姫ちゃんもなんとも言えない気分になり、全員無言になっている。

 快感に身を委ね気持ち良さそうにあえg……声をあげているレーヴァ、それを悔しそうに羨ましそうに見つめているエクス、淡々と作業をするギルガちゃん、それらをちょっと距離をおいたところから眺めている俺達、なんだこれ?

 

「なんだァこの時間?」

「言わないでアル………」

「が、頑張れ〜エクス〜…」

 

 

 

「よし!仕上げ終わり!どう?」

『う〜んサイコ〜!流石ギルガちゃ〜ん』

『…………』

「エクス………」

『………ご安心を姫様、我は聖剣エクス。私欲のために動くことなどありません』

「エクス!」

 

 おォ?耐えやがったか?やるな『ですが』……ん?

 

『仕上げをしてもらい、切れ味がよくなったら……』

「エクス?」

 

 

 

 

それは姫様のためにもなりますよね!!!

エクス───────────!!!

 

 

 

 駄目なんかい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど……妖刀ムラサと火剣アモンは恋仲ですか」

『え〜〜〜〜!マジィ!?あの二人(?)くっついたんだ〜!お似合いだったもんね!てか何でアタシに教えてくんないの〜!?』

「レーヴァは恋バナ好きだからなァ、根掘り葉掘り聞かれそうで恥ずかしかったんじゃねェか?」

 

 エクスが話した秘密……剣達の恋愛事情に興味津々のレーヴァはテンション上がってるがァ……これ魔王様興味あんのかな?まァ役に立つかも知れねェからいいかァ。

 そんでもって──────

 

『ふはー至高!まさに至高!』

「…………………じー」

『ハッ!!!ひ、姫様ァ………』

 

 あんだけ啖呵きっといて秘密を吐いたエクスは気まずそうにするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









 この後の夜、原作通りエクスと姫様はお互いに謝って絆を深めました。
 というわけでオリジナルキャラ(剣)でした。この後もちょくちょく登場させれたらいいな〜



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