始発点から青春駅へ   作:3ご

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後章
後章・キャラクター紹介


 

 

 

 読者の皆様。

 

 この度は、始発点から青春駅へをご愛読いただき誠にありがとうございます。

 作者の3ごです。

 

 こちらのコーナーでは、前章に続き後章に出てくるキャラクターやテーマ、コンセプトを紹介するコーナーとなります。

 シロコ以外のキャラクターを改めて紹介しますので、是非お目を通していただければと思います。

 

 では早速。

 

──物語のテーマとコンセプトについて。

 

テーマ:シロコ*テラーがアビドスの皆に逢いに行くお話。

 

前章コンセプト

RE Aoharu×喪失

 

後章コンセプト

Responsibility x 再建

 

 基本的に、本編である「あまねく奇跡の始発点」までをなぞった後の物語ではあるのですが、私なりの解釈を元に、それ以降はオリジナルストーリーを展開しています。

 シロコ*テラーに関しても、アビドス三章で結末を明示されてしまいましたが、特に関係なく物語を展開していく所存です。

 

 

──キャラクター紹介

 

--

 

1 黄泉ナミ(よもつ なみ)

 

 百鬼夜行連合学院の卒業生。

 現在はキヴォトスサイクルを経営している社長。それ以外にも、様々な事業を展開している敏腕経営者。

 卒業してから起業し、たった数年間でキヴォトスに名を轟かせる存在になる。

 本来ならば最愛の妹分であり、親友である大口ミコトと共にキヴォトスにロードバイクを流行らせる事を夢に見ていたが、彼女がSRTの任務で死亡してしまったが為に自身の歩む道を悩む様になる。

 

 時は流れ、夏のロードレースが終わると同時に彼女の日常にも変化が訪れます。

 いつの間に絆を深めた四人の様子に疑問を覚えるも、大切な人達が青春を笑顔で過ごしている事実に喜びで胸が溢れ、あの時の自分の間違いは正しかったと、己の罪を振り返る。

 

趣味:シロコを可愛がること。

  :ロードバイク

  :仲間と過ごす時間

変態度:☆☆

 

 ──姉さんはこんなにも弱い人だったっけ?

 

 背中越しで彼女に話かける人物は、振り向こうとせず、ただひたすらに両手で掴んでるロードバイクのハンドルを押し続ける。

 その言葉に夢想から覚めた彼女は、ずっと会いたかった人物を前にしても呆然と立ち尽くすばかりで、一向に動こうとしません。

 そんな彼女の心理など露知らず、目の前の親友の影は振り向きもせずに再び問いを投げかけます。

 

 ──前を向いて生きるって……言ってたよね?

 

 それが彼女との最後の言葉。あり得る筈の無い未来など想像も及ばず、もしもの約束を交わした翌日に、彼女は星になりました。

 後悔と悲しみが同時に襲い、彼女の無意識は深海の奥底へと幽閉されます。それは現実を直視する力を根こそぎ奪い、夢に身を委ねるしか生きる方法が残されていませんでした。

 

──姉さん、私は幸せだったよ。

 

 足を止め、天を仰ぐ。

 その光景は彼女の願望の塊。生涯叶わない夢を見て、答えのない答えを知ろうとする生の足掻き。

  

 彼女は己に答えを返します。

 

「私が知ってるあなたなら、きっとそう言ってくれると信じてた」

 

 再び前を向く。

 心地よい夢から覚めた彼女の瞳の中には、傷ついてる仲間の姿。

 もう2度と零してたまるものかと、ホルスターから二つの銃を抜き取り宣戦布告する。

 

 ──世界中が敵? 上等よ、かかってきなさい。

 

 体の内側から湧き上がる不思議な力と、絶望的な状況なのに高揚する心。

 

 現れる筈のない大きなお面の顔達が、彼女に問いかけます。

 そのお面は彼女が封じた喜怒哀楽の表情達。自己を問い続けた彼女だから出来る、無意識への干渉。

 

 あなたは誰?

 あなたは誰?

 あなたは誰?

 

 自分に貼られた「弱さ」を剥がし、新しい自分の在り方を自身に貼り付ける。

 それは物語に無理やり介入する歪な力。強い意志だけが起こせる、奇跡の力。

 

 狼と呼ばれた集団は、彼女が加わって初めて完成される。

 「ずっとそこで寝ているつもり?」 

 言葉は憚れていた未来を無理やりこじ開けるように、倒れている仲間達に覚醒をもたらした。

 

ーー

 

2 月森ヨミ(つきもり よみ)

 

 トリニティ学園の2年生であり、元SRT特殊学園・ウルフ小隊のシールダー。

 小柄な体型から想像できないほどのパワフルな腕力を有しており、ウルフ小隊の中では一番体が頑丈。

 戦闘スタイルはその大きな盾を使った接近戦。

 キヴォトスにおいて、攻撃手段が銃ではなくシールドなのは珍しい事で、圧倒的な腕力をしている彼女だからこそそれが攻撃として機能している。

 ホルスターにはハンドガンが一つ、手榴弾なども幅広く使える万能型。

 

 現在はいつもの四人でまったりする時間がとても大好きで、日々幸せを噛み締めながら生活している。

 趣味で制作しているイラストは他三人の日常を切り取った場面が多く、インターネットの一部の界隈で人気を博しており、たまに来る投げ銭で贅沢をするのが密かな楽しみだとか。

 

 趣味:アリの集団が大きな虫を食べている動画を見る事。

   :イラスト制作

    : 仲間と過ごす時間。

 変態度:☆☆☆

 

 ──絶対に守る。

 

 そう心に誓った仲間が、今まさに殺されようとしています。

 多くの生徒達に道を憚られ、全力の突撃も虚しく地面に組み伏せられる。信頼していた人達に裏切られた友人が、まるで最後の言葉を交わすように、ごめんねと彼女達に微笑みます。

 何度も泣き叫び、止めようとする彼女。ですが、もう体の力は残されていません。

 その時、隣で棒立ちしていた大切な人が、意識を取り戻し彼女達に言葉を投げかけました。

 

 ──ずっとそこで寝ているつもり?

 

 幼い頃から一緒に居た友人が、自らの殻を破り新しい自分になっているのを見て、彼女は己の在り方を否定します。

 

 ──必ず。

 

 自身の言葉に鼓舞された彼女は、瞳を見開き、抑えられている力を全て弾き飛ばす。

 

 それと同時に目の前に浮かび上がる自身の仮面の姿。

 弱い自分を一番知る、彼女自身に問いかける彼女自身の顔。

 

 あなたは誰?

 あなたは誰?

 あなたは誰?

 

 自分に貼られた「弱さ」を剥がし、新しい自分の在り方を自身に貼り付ける。

 それは物語に無理やり介入する歪な力。強い意志だけが起こせる、奇跡の力。

 

 あの時、星になった友人が語った願いを叶えるために。そして、星夜と共に交わした新しい約束を果たす為に。

 

 ──世界中が敵? ……ふ、ウルフ小隊を舐めるなよ。全員潰してやる。かかってこい。

 

ーー

 

3 大実メル

 

 トリニティ学園の2年生であり、元SRT特殊学園・ウルフ小隊の狙撃手。

 キヴォトスでも有数な巨大グループである、クローバーグループのお嬢様。

 映画撮影やモモチューブなど、カメラを用いたエンタメの制作を非常に好んでおり、その腕前はモモチューブの登録者が300万人を超える程。

 時折盗撮紛いの事をするので、実はいつもの三人からは若干警戒されている。特によく太ももを盗撮する。全ては再生数の為だとか。

 

 戦闘スタイルは長距離からの狙撃。

 それだけではなく、他二人には及ばないが近接戦闘も会得しており、いざとなれば正面から撃ち合いをすることも厭わない。

 体のバランス能力がとても高く、宙に舞いながらでも狙撃が可能。

 

 ある事件から精神が不安定になり、トリニティに転校してからもしばらく不登校が続いた。が、ロードレースが終わってからは心も安定し、時折登校している。

 感受性が非常に豊かであり、涙脆い。

 

 趣味:映像制作

   :モモチューブ投稿

   :仲間と過ごす時間

 変態度:☆

 

 ──未来は私達で切り開く。

 旅路の果ての光景は、彼女が思い描く姿ではありませんでした。

 瓦礫の下で、頭部から血を流しながら項垂れる自らの不甲斐なさに絶望する彼女。

 せめて最後の一撃をと、スコープを覗いた彼女の先には「ごめんね」と微笑む友人の姿がありました。

 

 彼女は自身に問いかけます。

 弱い自分のままでいいのかと。もう二度とあの笑顔が見れなくなっていいのかと。

 

 絶望に瞳を濡らしている中、信じていた人がスコープの先に現れ、彼女達に語りかけます。

 ずっとそこで寝ているつもり? と。

 思い返します。それはとても苦い記憶です。力の無い自分が何も出来なかったあの日。沢山否定しても、もう変えれない確かな過去。

 

 ──彼女は自身の在り方を否定しました。

 

 夢の中で見た血だらけの自身の顔が、現実に侵食し彼女の心象を蝕みます。

 それは彼女が望んだ姿。自信を否定する為に可視化した顔。

 

 あなたは誰?

 あなたは誰?

 あなたは誰?

 

 自分に貼られた「弱さ」を剥がし、新しい自分の在り方を自身に貼り付けます。

 それは物語に無理やり介入する歪な力。強い意志だけが起こせる、奇跡の力。

 

 星が降る夜。約束した言葉を思い出して、彼女は高らかに声を上げる。

 

 ──例え世界中が敵でも、私は私の世界を守る為なら他の世界を壊してみせます。さぁ……ウルフ小隊が相手になって差し上げましょう。

 

ーー

ーー

 

4 末子サノ

 

 ミレニアムサイエンススクールの2年生であり、元SRT特殊学園・ウルフ小隊の特攻隊長。

 幼い頃から立ち技格闘技全般を習っており、本格的な大会となると上位三位には入る実力者。他にも柔術やレスリングも得意としており、基本的に武闘派である。

 ヨミの影響により、自身も創作活動にハマっており、フォロワー数は一万も超え、ピンク色に塗れた物語は出版社にも声がかかるとか。 

 

 短銃から竿物まで幅広い戦闘が可能だが、一番は自身の拳を使った近接戦闘を好む。戦闘では基本的に「勝利」に固執しており、堂々と戦うよりかは少ない労力での戦闘を好む面も。

 ある事件から力がない自分に絶望した彼女は、今自分に必要なものは何かを熟考した末、その影響で一人だけミレニアムに転校する形となった。が、内心二人と違う道を歩んだことを後悔している。

 

 友人三人。特に幼馴染の二人に関してはとても愛情深い一面を持ち合わせており、彼女達が頼めばどんな願い事も断る事が出来ない性格。

 例えばヨミが手を繋いで歩こうと言えば、少し恥ずかしがりながら手を繋ぎながら歩くだろう。

 メルが口移しで飴を食べさせてと頼めば、仕方ないと声を漏らしながら渋々行う。

 

 趣味:人や物にツッコミを入れる事。殴る事。

   :えっちな妄想を小説にすること。

   :仲間と過ごす時間

 変態度:☆☆☆☆☆☆

 

 ──壁があるのなら、ぶち壊してやる。

 

 幾たびの戦闘の連続、ついに彼女は倒れました。

 身体中が軋み、もう指の一本も動かす事が出来ません。

 どれだけ懇願しようと、どれだけ喉を振り絞って声を上げようとも、目の前で殺されようとしている友人に手を出す事も想いを届ける事も出来ません。 

 

 自分はここまでなのか。

 

 どうして自分が弱い方へと追いやられなければならないのか。

 幸せな未来を掴むのがそんなに悪い事なのか。

 もう失いたくない。神様、私に力をください。この場の全ての敵を打ち破らんとする力を。

 彼女のその願いに呼応するように、前方から一つの声が聞こえてきました。その声は昔からの幼馴染の声で、彼女は思わず前に視線を合わせます。

 

 ずっとそこで寝ているつもり?

 

 信頼している昔からの仲間が、自身の殻を打ち破り前に出ようとしています。

 彼女は自身の間違いに気が付きました。弱い自分はそもそも存在しない。勝手に自分が自分を弱くしているだけだと。

 

 ──こんなものは私ではない。

 

 いつも想像していた情けない自身の顔が、現実の物質として彼女の目の前に降り立ちます。

 いつか打ち破ると決めたその顔に、拳を込めて答える彼女。

 

 あなたは誰?

 あなたは誰?

 あなたは誰?

 

 彼女は自分に貼られた「弱さ」を剥がし、新しい自分の在り方を自身に貼り付けます。

 それは物語に無理やり介入する歪な力。強い意志だけが起こせる、奇跡の力。

 圧倒的な殺意と圧倒的な慈愛が入り混じり、彼女の本質は彼女自身でも戸惑う形へと変貌します。

 

 ですが、そこに迷いはありませんでした。

 ボロボロになりながらも僅かな希望を持ち、言葉を交わした星空の約束を果たす為に、慈悲の無い戦闘態勢へと移行する。

 

 ──世界中が敵でも、私達は……ウルフ小隊だ。必ず乗り越えられる。まずは殲滅だ。

 

 

 

ーー

ーー

 

 

 後章に出てくるキャラクター達は、多数。

 いえ、多数どころではありませんね。何せブルーアーカイブ本編に出てくるキャラクター達が出てくるのですから。

 最初自分で考えた構成に対し「これマジで書こうとしてんの……? ウケる」とか自身でツッコミを入れるくらいには出てきます。大体今年の二月くらいの出来事です。あれから半年か……そしてついにここまで来たかと、帯を引き締めました。

 

 鯨が宙を舞い、誰にも届かない想いを抱えた魂が、果てしない宇宙へ向けて囁くよう低い唸り声を響かせる。

 誰にも聞こえない存在証明は空気を震えさせ波紋を広げるも、ただ虚しく果てで溶け、自らの孤独だけを観測させる。

 

 シュルレアリスム的な世界観も混じりますので、尚のこと表現が難しくなりますが、精一杯執筆する次第です。

 

 長くなりましたが、本日より本格的に後章を開始致します。

 

 本編には無い「砂狼シロコ」の結末を、是非その目で見届けてください。

 

 

 

 

 

 

 




ーーーアビドス3章のネタバレが若干あります。ご注意ください








皆様は「対策委員会編・PART3」はご覧になられましたでしょうか?






 私は二度目のアプデ以降速攻でプレイし、その日の内に物語を読み終わらせ余韻に浸り、改めて私が書きたい物語を頭の中で反復させておりました。
 いくつか被ってしまった所があったので、これは別案に修正するべきか悩みましたが、構成を作った積み木の上の部分でなく下の方……。
 設定を変えたら物語として崩壊してしまいます。
 なので、もうそのままでいいかと割り切りました。まさかナラム・シンの玉座が出てくるとは……。

 私の目から見て、あの物語を一言で表すならば「過去に折り合いを付ける」お話であったかなと。
 二度と触れられない手の感触を想像し、夢想することでしか自らを慰められず、夢から覚めた現実の世界は心象を曇らせ、歯を食いしばる事しか耐える術を知らない。
 彼女ならこう思ってるはずだという信じる自分を信じる。結局、自身との対話を続けて自身との折り合いを付けるしか方法は無い。
 果てのない現実の残酷さがそこには存在してましたが、その過程でこの作品のキャラクターが持つ「生命の息吹」を感じられたかなと思います。
 物語であるが故に、ご都合的であり、完璧なお話を求められる。
 ですが、これが人間を描こうとしたのならば、晴れない不完全さもまた人の営みであると。
 そう受け取っても構わない構成の寛容さに、改めて感銘を受けた次第です。

 もし未プレイの方は是非ともプレイしてみてください。

 
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