オレは怒ったぞーーー   作:スージーサーモン

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そういえば、ジャックの初登場時は懸賞金10億ベリーに驚いたけど、あそこまで負けるとこばっかり描かれたキャラって珍しいような……さすがはズッコケジャック?

勝ってたところも、シーザーの毒ガス利用してだけだったような…。



くらえ!

 

 

 因縁は()()()()()に遡る。

 

 その因縁が今、大きく動き出した。

 

「二度と見たくねェと言ったはずなんだがな。まったく……懲りないヤツだ」

 

 これはその序章に過ぎない。

 

 その舞台は〝ゾウ〟。いや、正確には1000年以上生き続ける()()()()()象主(ズニーシャ)〟と言うべきだろう。

 

 〝ミンク族〟が暮らすモコモ公国に壊滅的な被害を与えた悲劇から2週間以上経過し、少しずつ落ち着きを取り戻しつつあったなか、再びの脅威の襲来。

 

 ミンク族の異端の戦士カカロットに敗北した〝旱害のジャック〟が再び、艦隊を率い舞い戻って来てしまった。しかもあろうことか、今度はモコモ公国を背中に乗せる象主(ズニーシャ)に直接攻撃を仕掛けようとしてきたのである。

 

 少しずつ落ち着きを取り戻しつつあるが、ミンク族の者達の身と心が癒えるにはまだ時間が必要ななかでの襲来。

 

 ただ、この再度の襲来をミンク族の救世主であるカカロットがいち早く察知した。

 

 そして、カカロットは単身、ジャック率いる艦隊の前に姿を現したのである。その身から絶大な金色のエネルギーを放ちながら…。

 

「まァいい。ここは海上……今度は全力で排除することができる。毒ガスもまかれてないしな」

 

 片手を標的に向けて掲げるカカロットの手のひらには強力なエネルギーが球状に凝縮されており、今度こそジャックにトドメを刺すつもりだ。

 

「くらえ!」

 

 

 ━━ 破壊の火球(ビック・バン・アタック)

 

 

 カカロットが放った光弾がジャックが乗る船に着弾すると他の船も巻き込み大爆発を起こし、全てを破壊した。

 

 これが、毒ガスで弱体化していないカカロットの本気の力である。

 

 その名の通り、全てを破壊してみせた。

 

 ミンク族の異端の戦士の力だ。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 実のところ、カカロットは今のこの状況をあまり理解できていない。

 

 そもそも、家族や友、仲間達を傷つけられたことで怒り、敵を跡形もなく消し去ったが、カカロットというミンク族は純粋な戦闘狂なのである。

 

 ただただ、強敵と戦いたい。それだけなのだ。

 

 戦闘大好き、修行大好きなカカロットもさすがに、ミンク族が全滅寸前にまで追い込まれてしまっては、戦いを楽しむ余裕などなく、怒りを露にしたのである。

 

 その結果、カカロットの強さがミンク族の中でも桁外れであることが明らかになったのだが…。

 

「ワノ国、おでん、カイドウ、オロチ……とりあえず全部ブッ倒せばいいんだな!!

 そしたら()()()()()()くれるんだろ!?」

 

()()()()()()()が存在してた!?」

 

 ただ、カカロットは強い反面おバカ──戦闘バカなのである。

 

 今回、どうしてミンク族が襲撃を受け、モコモ公国が壊滅しかけたのかも理解できていない。

 

 それ以前に、()()()()()()()()()()と言われたところで、カカロットは生まれてすらいなかったのだから仕方なくもあるが…。

 

「倒すのはカイドウよ!

 カ、イ、ド、ウ!!」

 

「わかった!

 カイドウをブッ飛ばす!!」

 

 それでも、この戦闘バカに話したところで無意味。

 

 20年前に何が起きたのかなど、カカロットはまったく興味を示すことはない。興味を示すのは強敵にのみだ。

 

 それでも、カカロットが理解できたことがある。それは倒すべき敵の存在だ。本能で生きるカカロットは、それだけは明確に理解できた。

 

「それとナミを守ればいいんだろ?」

 

「え?

 あ……ま、まァ、アンタ強いし、守ってくれるのは心強いわね」

 

 だがそれよりも、カカロットが今一番に興味を示しているのはカイドウという敵よりも、ナミという名のオレンジ色の髪の毛の美女である。

 

 ナミは、何者かもわからない己達ミンク族を助けてくれた大恩人。カカロットには、ナミが天使のように見えているはずだ。

 

 そんなナミという女性にカカロットは恋をしたようだ。命を救われたのも大きな要因だろうが、カカロットにとって生まれて初めての恋。野性的で情熱的な恋心を抱いている。本能がナミに恋をしている。

 

 だからこそ、カカロットはナミの為に何でもするつもりでいる。たとえ、その相手がジャックよりも100倍以上は強い〝この世における最強生物〟と恐れられる大海賊であろうとも…。

 

「任せとけ!

 どんなヤツが相手でもオレが守る!

 だから〝ガルチュー〟」

 

 ナミを守ると誓ったカカロットは、ミンク族特有の〝頬ずり(ガルチュー)〟をナミに行う。

 

 今まで嗅いだことがない未知のイイ匂いがするナミに頬ずりするカカロットは心底嬉しそうである。

 

「へ?

 きゃあァァァ!だ、だからそれやめなさいよ!

(こ、コイツはホントにもうゥゥゥ!

 た、ただでさえなんかこう色気スゴいのに……ッ!)」

 

 もっとも、ミンク族にとっての日常的なコミュニケーションは人族にとっては過激的である。

 

 ともかく、ミンク族の戦士カカロットは、カイドウという大海賊を倒すべく、ナミに手を貸すようである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この後、ミンク族の王達とナミの仲間達やらが打倒カイドウを掲げ、〝忍者海賊ミンク侍同盟〟を結成し、かなり大事な話をしていたはずなのだが、カカロットはナミの膝の上を独占していたようだ。

 

「なァナミ。

 コイツ何なんだ?チョッパーみたい(動物系)な〝悪魔の実〟の能力者なのか?」

 

「えーっと確か、〝エネエネの実〟の能力者で、エネルギーを自在に操るって言ってたわ。

 空飛んだり、光線放ったりとか……とにかくメチャクチャ強いわよ。アンタ以上のバカだけど」

 

 

 






▪️エネエネの実
超人系。エネルギー人間。
覇気とはまた少し違ったエネルギーを操る。

気とも妖気ともエナジーともスピリットとも呼ぶ。

これによって、見聞色とも違った察知能力も有しており、範囲は見聞色を軽く凌ぐ。

エネルギーの放出、コントロールで空を飛ぶことはもちろん、エネルギー弾、光線も放て、戦闘力の底上げもし、尚且つ覇気と併用、融合も可……というか、覇気との相性が良すぎる。

▪️破壊の火球(ビック・バン・アタック)
標的に向けて手を掲げ、強力なエネルギー弾を放ち、着弾したら大爆発を起こす。

これで懸賞金10億ベリーのジャックと艦隊を跡形もなく消し去った。

▪️金色のエネルギー。
戦闘力向上。








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